Day2 青年小屋~本沢温泉
1日目はほぼ樹林帯を歩いたため猛暑を避けられましたが、今日は稜線を歩くので暑くなりそうです。
夜は少し冷え込み自分の装備ではやや寒かったですね。
2時半頃にトイレで目を覚ましましたが、なんと!すでに学生らしきグループは食事を終え出発準備にかかってました。聞こえたところによるとこの日は権現岳~赤岳を超え赤岳鉱泉に下山するとのこと。
自分はもう一眠りして6時半にテント場をでました。
この時間帯にまだテントを張っている方が数パーティおり、自分と同じくのんびりコーヒー飲んで緩やかな雰囲気が漂ってました。
快晴!!!
富士山
スバラシイ。。。
スバラシイ景色を堪能しているところ、ここであるプランが頭をよぎります。。
このまま編笠山を登り、山頂での~んびりして降りてしまおうかと。。。
これだけ景色がよければそれでも満足できそうな。。。
権現岳方面に上りながら考えておりましたが、
まあひとまず権現岳に登って清里方面に降りてもいいかと思いながら登りました。
この日は快調!
諏訪方面に穂高の稜線がはっきり確認できます。
もうあんなとこ歩けんなあと思いながら通過。
イワヒバリ(岩雲雀)ちゃんが寄ってきて周りをチュンチュンとんでます。
権現岳頂上直下
これから歩く?かもしれない稜線が見渡せます。
ん?硫黄岳すぐそこじゃない。
ミネウスユキソウ(峰薄雪草)
タカネナデシコ(高嶺撫子)
チシマギキョウ(千島桔梗)
もう終わりかけですね。。。
権現岳までの登山道では何名かの登山者とすれ違い、都度たっぷりしゃべってしまいました。にもかかわらず1時間半くらいでこれたのでいいペースですね。
皆さんとても気持ちの良い方々でつい話しこんでしまいました。
「こんな天気ならのんびりしてここで降りてもいいねえ!」
なんて声を掛け合い、この時点で50%は降りる方向で歩いていたような気がします。
権現岳<2,715m>
今日の一座目
快調快晴!!!
登ってきた稜線
いや~
こりゃ気持ちいいわ!
まだ8時だけどここで昼飯食って、昼寝して、コーヒー飲んで降りちゃおうかなあ。
ここから先はまだまだ長いのです。
特にキレットから先のガレはなかなか手強い。
ここは下ったことはあるのですが登りは初めて。でも登りの方が楽でしょうね。
意を決して先へ進むことにします。
※そりゃそうでしょう、まだ8時なんですからね
ここでご年配のご夫婦と会います。
ご夫婦もとても気持ちのいい方々で登山経験も豊富!話しも楽しい方です。
お二人とも齢70をすでに超えておりますがこれから赤岳に向かいます。
経験値が高い方々ですのでしっかりマイペースで進んでおられました。
源治梯子を降りていくご夫婦。
かっこいいですね~
さて自分の番です。
この梯子登るときは感じませんでしたが、ちょっと怖くないですか?
壁から梯子が30cmくらい離れてるのでなんか浮いてる感じがして。。。
はあ~降り立ちました。
まずはキレット小屋を目指します。
道中に一箇所コマクサ<駒草>の群落があります。
ちょっと色が薄いですかね?
キレット小屋までかなり時間をかけてしまいました、念のため水場で補給をと思い水場に降りてきましたが、ほぼ枯れてます。チョロチョロなんてレベルじゃないですね。
沢の上部から直接水を汲みましたが500mℓ汲むのに20分かかりました。
小屋前に戻るとご夫婦が到着してました。
ここでまた話しこんでしまったのですが、この方々話題が豊富で面白い!
ご夫婦も今夜の宿は未定。。行けるとこまで行って小屋に泊るそうです。
この時点で午前10:00..
お母さんは展望荘くらいにしましょうよ!と言ってましたが、お父さんなんとなく横岳超えて硫黄岳山荘まで行きたそうな雰囲気出してます。
ここで自分も再度、妥協プランがよぎります。
妥協プラン
その1:展望荘か硫黄岳山荘泊(但しこの2箇所はテント不可)で翌日本沢温泉へ
その2:赤岳から行者小屋まで降りてテント泊(この場合2度と稜線に帰ってくる気力はないと思われそのままサヨナラです)
とにかく赤岳までは行かねばなりませんので、まずは出発。
ここがキレットの核心です。
気をつけるのは落石だけ。
似たような花が多いですが、恐らく
タカネツメクサ(高嶺爪草)
ん~なんでしょう?
キンロバイ(金露梅)
かな?
きつい登りの中にある植物がアクセントを与えてくれあきさせません。
植物に興味のない方はただのキツイ登りね。暑いしね。。。
天狗尾根に登山者が居ます。
手前に小天狗、奥に大天狗。
この四差路までくれば頂上はもうすぐ。
赤岳<2,899>
およそ15年振りの赤岳山頂。
サイコーの天気です。
しかしご夫婦、なかなか来ないなあと思っていると30分くらいして登られてきました。
いくらなんでも遅いと思ったら下の四差路で間違って文三郎へトラバースしてしまったそうです。どこまでもタフな方々ですね。
頂上で十分休みましたので展望荘へ向かって下ります。
天気は快晴!
展望荘に降りてきてコーラを飲みましたが、やはり水場のない稜線の小屋です。
飲料はいい値段してましたね。
ここでご夫婦とはお別れ、小屋で生ビールのサーバーを見つけた瞬間気持ちが宿泊へ傾きかけましたが時間もまだありました(14:30)ので先へ行くことにしました。
この時点では恐らく硫黄岳山荘泊まりかな~と思ってました。けっこう疲れてたし。。
それでは横岳に入って行きましょう!
地蔵の頭
赤岳方面からの登山者は皆ここを下って行きました。
時間からしてそうでしょうね。。。この先へ行くのは一人
三叉峰
杣添尾根との分岐、この尾根もまだ登ってません。
横岳<2,829m>
しかしなんでしょうね。。。
展望荘辺りではもうクタクタだったのに横岳に入ってから好調!
これは本沢温泉までいけそう、、、、な気がする。。。
大同心
硫黄岳山荘が見えてきました。
一服してすぐ出られそうです。
※小屋の女性スタッフさんのやさしさに一瞬宿泊に傾きましたが、、、。
まだ日も高いので、このペースなら明るいうちにテント設営、温泉を済ませられそうです。
やはり硫黄岳!
コマクサの群落は流石です。
佐久側から雲がわいて来ましたが、いつものことです。
崩れることはないでしょう!
いや~最高です!
もう17:00近くになりますが、まだまだ日が高い。
噴火してるんじゃないかと思わせます。
硫黄岳<2,760m>
今回最後のピークです。
いや~けっこうわいて来ましたねえ。
そして夏沢峠。
この光景!インドだったら絶対に羊、山羊の放牧されてます。
ついに迂回路ができたんですね。
10年以上前から植林したりいろいろ手は打ってましたが。。。
夏沢峠
ここで以外だったのが峠の山小屋「山びこ山荘」に結構お客さんが入ってるんですねえ。。モモンガパワーでしょうかお子さんが多かった。
自分は先を急ぎます。
夏沢温泉からひたすら下ること30分。
露天風呂が見えてきました。
そして本沢温泉に到着。時刻は18:30になってました。。。
食事時でスタッフが忙しいので先にテントを張ってしまいます。
落ち着いたころに小屋へ行き受付→温泉(今日は内湯に入り、翌朝に露天に入ります/内湯ですが) 久しぶりにきましたがかなり改築(増築?)されてますね。
夏に来たことがなかったので内風呂に入るのは初めて。
冬は宿泊棟の向かい側の石楠花風呂でした。ここはたしか混浴だったと思いますが内風呂は男女別なんですね。。
そして風呂あがりは↓これね!
すでに受付はしまってるので外のベンチで飲みます。
また本沢温泉では電気の充電もさせてもらえます。1時間100円
もうすっかり暗くなってしまってますので、飯食ってさっさと寝ます。
おやすみなさい。。。