小諸城址を歩く。
楽しい登山を終え、小海駅から小海線で約1時間の小諸にやって来ました。
楽しい登山はコチラ👇
小諸に最後に来たのは2年前、そのときは女房が初めて日本の冬を体験した年でした。北八ヶ岳を数分で撤退し小諸にそばを食べに来たとき以来。
もうだいぶ前になりますが、小諸から浅間連山を越えた嬬恋村に3年ほど住んでおり、夜な夜な小諸や御代田周辺へ遊びに来ていました。
その時に県外からきた友人を懐古園へ案内したりしていたのでわりと土地勘は残ってます。
稲子湯の下山が10時でしたのでそのまま帰ってもよかったのですが、前回お世話になったある蕎麦屋さんへ行くため寄り道します。
挨拶して蕎麦を食べたら引き上げようと思ったのですが、小諸駅到着後、以前から気になっていた駅前民宿を思い出します。
久しぶりにゆっくり小諸を歩いてみるのもいいかと考え民宿に問い合わせたところ
「素泊まりならok」との事でしたので即決!
まずは荷物を置きに民宿へ行きます。
民宿 懐古苑
駅から徒歩5分
レールサイド(線路沿い)の好立地ですが、小諸駅はこちら側に改札がないため一度反対側にでて陸橋を渡ってこなくてはなりません。
急に宿泊のお願いをしにもかかわらず丁寧に対応いただきました。
案内された部屋はききょう
六畳、扇風機、テレビ、ヒーター(たぶん使えません)
十分な設備です。
お風呂どうする?
と聞かれましたが泊まりも一人なんでシャワーでいいですよ!と伝えます。
こちらの宿、気のいいご夫婦がきれいに手入れをしており居心地がいいです。繁華街の反対側で静かですが駅のアナウンス「3番線ご注意ください、列車が参ります」みたいなのがハッキリ入ってきます。列車の本数も少ないのでうるさくない程度ですが。。。
さて、昼時なので早速蕎麦を食べに目当ての蕎麦屋へ行きましょう。
懐古苑から徒歩3分、懐古園の前に建つ
草 笛
小諸蕎麦の人気店であり、好立地も手伝って懐古苑の祭事期、桜、紅葉時はとんでもない混雑になります。自分は暇な時期にしか来たことがありませんが、それでも昼時は出張者、近所の会社の方々で満席に近くなります。
因みに小諸でここ以外で蕎麦を食べた事はありません。正直言ってバカ舌ですのでどこで食べてもおいしいと思うのですが、この店の居心地・食べやすさ・天麩羅・人柄・量が気に入ってます。
3年ほど前に建替えをしているのでややモダンな感じになりましたが、それまでの店は風情がありいい建物でした。(老朽化、席数拡大のため建替え)
もりそば(中盛り)とかき揚げの天麩羅
蕎麦を食べるときは、たいていもりかざるです。あまり余計なものはつけず蕎麦だけで腹いっぱいにしたいなあと思いまして。。。
2年前女房がここでかき揚げの天麩羅を食べた時
でてきた天麩羅を見て「注文と違わない?これは天麩羅ではない!」と言い出します。
君は一体何をいっとるのかな?とさらっと流してましたが、いざ口にすると
「なんだこのフワッとした美味い食べ物は?」⇒感動!
「これはなんという料理か?」と訳の解らんことを言い出します。
そうですね。。。
そういえば女房は日本の本当の天麩羅を食べるのは初めてでした。
ここで説明
これが本物ね!ディス イズ テンプラ!
タイで今まであなたが食べてきた天麩羅という汚い油がギトギトした怪しい食べ物はこの地では天麩羅と呼ばんのです。(タイにもバンコクできちんとした店に行けばフワフワの天麩羅が食べられます。
このとき女房は蕎麦食べないで天麩羅2枚食べました。
これが草笛の中盛り
半分食べてまだこの量があります。
量が多いので注文時は気をつけましょう。
草笛の女将さんと若女将ですが以前からタイに行って象さんのお絵かきが見たい!と熱望してたのです。来る時は案内するのでと話してから数年建ちますが未だかなわず。。。
やはり店が忙しいんですよね。。。
平日の昼間にこれだけ人が入っており尚且つ定休日がありませんから。。。
明日の昼にまた顔出す約束をして今日のところは店を出ます。
さてこれから散歩ですがいまさら懐古園に行ってもねえ。。
暑いですが町をぶらぶら。
懐古園のシンボル「三の門」
この三の門より城内を懐古園と呼びます。(廃藩置県により小諸城⇒懐古園となる)
この三の門にある扁額は徳川家達(もし徳川幕府が続いたら16代将軍はこの方になってました。15代将軍になる話もあったそうですが当時4歳だった為、一橋慶喜が就いたそうです)の筆によるもの。
憩石
三の門をくぐり隋道手前を上がったところにあります。
関が原合戦中に上田の真田氏攻略の為、小諸城を本陣としていた徳川秀忠公がこの石に腰を降ろしたと伝えられています。
憩石前からの三の門
しかしこの三の門ですが雰囲気がいいんですよね。
旧小諸城は廃藩置県で廃城となっており現在は城としての形を見ることはできませんが十分立派な建物で見ごたえありますね。
ここから先は懐古園内となり入場料がかかります。
今回はパス
町中をブラブラ
それでは明日のバスの時間を調べに観光案内所へ行きます。
観光案内所は駅に併設。バスの時間は教えてくれましたが、チケットはオンラインか電話予約して車内清算だそうです。
オンラインなんぞはできないしできれば事前にチケットを確保しておきたいなあ。。。
調べていただくとバス会社である千曲観光のオフィスへ行けば発券していただけるとのこと。
歩いて5分、
千曲観光へ行き、明日12:20発池袋行きのバスチケットを手に入れました。
この時間なら出発前に蕎麦を食ってから出かけられますね。
しかし暑い。。。
もう体が水分を欲してます。。。
水分補給所を探しながら歩きましょう。。
まだ昼間で開店してませんが、なんか。。。スナックがやたらと多いですね。。。
スナック・カラオケ「Lady」
この店は気になりますねー
ラーメンハウス「樹古里:きこり」
営業してます。
バイキング定食とは?
閉店してますが、タイのスーパーがあったんですねえ。
タイ料理「シイファー」
こちらは営業してます。
気になる。。。
インドネシアスナックですかね。
もうアートですな。
表参道辺りにありそうな建物。
そして。。。
おいしい水分を補給できそうな場所が。。。。
停車場ガーデン
小諸駅から大手門に向かう途中にあります。
数年前に地域再生事業の一環としてNPOが中心になって始めたそうです。いろいろイベントを開催して頑張ってます!
この暑さですからガーデン席に人はいません。。
注文はこれ一択!!!
地ビール「よなよなエール」をいただきます。
補給もできたので飲んでサッとでます。
大手門
小諸城の正門として建築され、明治維新後の廃藩置県で閉城となったあとは民間に渡り学習塾「小諸義塾」や料亭として使われたそうです。
ここで飯が食べれたんですねえ。
大手門から坂を上っていきます。
城に詳しくないのでよくわかりませんが、小諸城は城下町より低いところにある穴城として知られています。これは全国の城のなかでもとても珍しい城なんだそうですよ。
なので懐古園からスタートするとどんどん登っていくのです。
馬場裏
少しですが古い町並みが残るエリア
大塚酒蔵
創業は天保
こちらは古い蔵です。
一本買って帰りたかったですが、荷物が多すぎて断念。。。
酒蔵をとおり馬場裏を抜けると。。
藤村使用井戸にでます。
小諸塾の教師として小諸に滞在していた島崎藤村が毎日使用していた共同井戸(現在はポンプ式で当時とは様式が異なるそうです)
ほんまち町屋館
この日は休館でしたが奥の庭「みはらし庭」には入れました、
みはらし庭からの眺め
冬は白馬連山まで見渡せるそうです。
それでもこの日は浅間山周辺の山々(篭ノ登山、高峰山など)が見られました。
ここもなかなか古い建物ですね
「田中電機」
歩き疲れたので一度民宿に戻ってシャワーを浴びます。
部屋からの眺め
夕暮れ時もなかなかいい雰囲気
夜。
夕食を食べに繁華街へ
おお~
やってますねえ
なんとバリ島もやってます。
タイに因んだスナック名は見つかりませんでしたが、タイのスーパー発見!
しかし。。。
店はやっているけど人がぜんぜん歩いてません。
しばらく食堂を探しているとその辺からタイが聞こえてきます。
スナックのスタッフやマッサージ屋から出てくる方々が皆タイ語を話してます。
ざっと見ただけでも結構な人数(12,3人)がいます。
食堂の場所も聞きたかったので話しかけます。
しかし店のお客になりそうもないとわかるとこちらには興味なし。
それでも若いホステスさん(かなり綺麗な子)でまだ来日1,2年目くらいの子が相手してくれました。
普段から店はなかなか暇なようですが、やはり60歳以上のお客がすごく多く市外からも来るそうです。ほとんどが常連で今日も常連さんが来るのを外で待っているのだと。。。
自分はタイでこういった事に多少かかわりのある仕事をしていたので彼女のだいたいの環境が想像できます。
彼女にはとにかく日本語頑張って勉強してタイに戻れるといいねえと伝えました。
そして食堂の件を尋ねると
「タイ料理食いたいのか?」と
いや、それは勘弁してください。。。せっかくなんで和食がいい!となぜかタイ人におすすめの和食やを聞いてしまいます。
そして彼女のお勧め
「九兵衛」
名前は忘れましたが〇〇定食(刺身、天麩羅、小鉢、茶碗蒸し)
まあ特に語る事はないですね、、、。普通です。。
でもお腹いっぱいになったので満足!
腹も満たされたので部屋に戻ります。
部屋の窓からはライトアップされた駅のホームが見えます。
周りは静かなのでこの後は駅のアナウンスがよく聞こえました。
翌朝
バスが正午なのでその前に蕎麦を1杯食たい、時間を逆算して朝食を早め(7時半頃)に食べるべく出かけます。
ざっと歩きます。
やってません!!コーヒーショップですらまだ開いてない!
こんな↓ナポリタンが食べたいのに。。。
仕方がないので一件心当たりのあるコーヒーショップへ行きます。
ベルコーヒー
なぜここを知っているかといいますと、2年前にきた時女房が隣の靴屋でアキレスシューズ(学校の上履きみたいな靴)を買ったのです。ひどく気に入っておりまた再訪したいね~なんて話してました。
となりの靴屋はお家の事情で店のスペースを三分の一くらいに縮小してしまったそうです。
このコーヒーショップは専門店のイメージがあったので朝食は無理かと思っていたのです。予想通りトーストのみの朝食になりました。
ここで若マスターと1時間くらい話をし荷物をまとめるべく民宿に戻ります。
あの非常階段を上がったとこがトイレね!
10:00に宿を出ますが草笛は11:00開店。
それまで懐古園周りでのんびりしようと散歩してましたが、すでに猛暑!
いきなり疲れてしまったので三の門前の日陰で休憩。。。
すると。
ん????
何か来る!
人力車!!!
なんと懐古園にもいたんですね~
どうも自分の座っていた日陰が人力車の待機場所だったようです。
平日の午前中でお互い時間があったのでいろいろと話をさせてもらいました。
俥夫:喜楽屋笑太さん
小諸で9年間俥夫をされているそうです。
まずこの商売を9年間続けていることに驚きました。
やはり小諸は観光資源は少なからずあるものの、やはり2,3日と観光客が滞在する場所ではありません。町の規模、宿泊施設の部屋数を見て団体客をとるのも厳しい。。
繁忙期は大変でしょうが、閑散期の方が長いでしょう。出張などもされるようですが、話しぶりから小諸に来てくださるお客さんを一番大事にしていますね。
プライベートな事も話してしまいましたが楽しい話でなくても常に笑顔で話される俥夫名とおりの方:喜楽屋笑太です!
自分は以前こういったアクティビティをタイに持ってくるまたは日本へ行くタイ人観光客に紹介する事ができる職にいましたが現在は遠く離れてしまっており何もできません。残念、、、バンコクに持っていって走ってもらいたかったなあ。。
次回の来日時の再開をお約束して別れます。
草笛の開店時間になりましたので、蕎麦食って
女将さんと30分程話
女房へのお土産に和紙をもらって
※礼子さん、良子さん!いろいろありがとね!
帰ります!
いや~今回の温泉旅行は疲れたけど満足しました!
であった方々皆さんに楽しませてもらい感謝です!
次回、小諸で行くべきところ
高峰温泉
宿の前は何度か通ったことがありますが宿泊したことはありません。
次回は1~2泊してのんびり滞在したい!
中棚荘
今回どうしようか迷いましたがいつか女房と来たときにとまるほうがいいかと思いました市内からそう遠くないですが車がないとちょっときついですね。
追記2018.10.17
俥夫の喜楽屋笑太さんの写真を見て女房がささっと水彩で絵葉書を作成してくれました!笑太さんに送ったところ喜んで頂けたようです。