奈良井宿直行のバスは7:45発のバスと夜発のみ。
7:45のバスを既に予約済、今は凄いですね~チケットといっても紙をプリントすることなく電話に送られてきた予約表を見せるだけで済みます。
新しい新宿のバスターミナルは昨年経験済ですが、
何も覚えてないので念のため早めに。。
バスタ新宿には7:30にはついておきたい。
AM6:00
アパートでノームをピックアップしてバスタ新宿へ。
土曜日で電車等は空いてたのですが、バスタ新宿はごった返してました。
人の事は言えませんが半分くらい外国人でないかと。。。
食料を買い込みバスに乗り込みます。
さすがにジャパン!定刻通り出発!
都心部で渋滞がありましたが、運転手さんの調整(休憩2回のところを1回に変更)によりほぼ定刻通り奈良井宿に到着。
我々にとっては途中のパーキングなんかも楽しいんですよね。
叔母は道中ずっと田園風景をみており「日本の田舎はきれいだ!」と言ってましたが、そもそも叔母は南タイのド田舎で育っており広大な田園とゴムの木に囲まれて生活してたんですよね。あまり変わらんような気もしますが、やはり日本にくるとまた違ってみえるんですねえ。
着後まずは今宵の宿まで徒歩移動。
なぜかスーツケースを持ってきちゃうんですねえ。。
自分は空港と自宅間の移動でしか絶対に使わないのでちょっと考えられません。
80年代のスキーブームではスキー客がスキーキャスターを大勢使っていましたが、キャスターが壊れたときのお荷物間がとんでもなかったと記憶してます。
とにかくこれだけの荷物を背負えない!ということに不便さを感じます。。。
バスターミナルから通常20分くらいで宿まで着くのですが、すでに買い物、写真を始めており40分かかりました。
そして宿に到着!
ですが、、、時間も早いので荷物を預け散歩にでます。
やはり街並みがすばらしいですね。
ほとんどの建物は現在も普通に住まいとして使われており、とてもきれいにされてます。最盛期は約2,000人がこの宿場で暮らしていたそうです。欲を言えば通りを歩くのがまばらな観光客ではなく、時代劇でみるように売り子さんなども入り混じって道を大勢のひとが行き交うところが観たいですね。
いろいろな国に行っているノームもさすがに興味深く観光してます。
しかし今回ノームは事あるごとに以下の4点を確認します。
- WIFI
- 郵便局
- ポストカード
- きのこ
物書きを生業としているので旅行先で絵葉書を出すのはわかりますが、1日5-10枚とやたらとだしてます。そうなると必然的に郵便局(切手購入)が必要となり土地が変わるたびに確認してました。WIFIについては必須ではないですが、その辺の食堂や蕎麦屋でも有無の確認を怠りません。きのこ問題はこれから。。。
流石にこの宿場は長いですね、、、。
約1kmある宿場に当時は家屋が約400件あったそうですが、今でもそれぐらいありそうに見えます。
なかなかに暑い。。
そして南端の鎮神社。
まず手水で清め。
本殿の創建は1664年と約350年の歴史があります。
この鎮神社はにわかにブームとなっている中山道の旧道歩きの出発点となってます。
ここから山に入り難所の鳥居峠を越え薮原に抜ける旧道は約2時間のハイクを要します。伺ったところこの旧道はオーストラリアからの観光客の間でブームになっており毎年かなりのオーストラリア人が奈良井に訪れるそうです。
どうもオーストラリアの某ライターさんがここを紹介して有名になったとのこと。。。
我々は当然ここでUターン
宿に戻る前になかなかいい茶店がありました。
【Cafe 風花】
この時間はまだ団体ツアーなどの日帰り観光客が目につきます。
うちの狙いは夕方/早朝の静かな雰囲気のいいと思われる時間に散歩するのが目的
ここはひとまず宿にチェックイン
【御宿 伊勢屋】
とにかく綺麗にしてます。
チェックイン時に5代目若旦那自らとても丁寧に案内をしていただきました。またノームのために一部英語でも説明をいただけるなど本当にありがたい。
予約時の応対もわかりやすく、特に我々は予約時に1部屋しか空いておらず大部屋を仕切って二間にしていただいたのですがその辺の説明、アプローチがとてもよかったです。
我々の部屋は中庭を抜けた新館2F。
我々には十分な部屋ですが、願わくば母屋に泊まりたかった。
しかし懸念はノームのサイズ。昔の旅籠サイズに巨大な欧米人はちょっときついかもしれません。
本人は問題ない!と言いますが70を過ぎた体で常に頭に注意し、急で狭い階段の上り降りは心配なんですよね。
選びの際にホテルは必要なし!できる限り純和風の宿に泊まりたいと言っていたので畳の部屋で満足してます。
風呂に入って。
缶ビール飲んで
一休みしたところで再度散歩へ。
5時も過ぎるとガラガラ、この奈良井宿は宿泊所は8件のみ。それぞれの部屋数も10部屋もないでしょうから夕方過ぎると本当に観光客はまばらです。
因みに我々の泊まっている伊勢屋さんは延泊ができません。
他のところはわかりませんが、部屋数が少ないのでできるだけ多くの方に泊まるチャンスを上げたいのかな?また食事を変える必要がないので宿も楽です。
こんな感じの小道がすばらしい。
水場
この坂道カーブなんかは好きですねえ
30分ほど歩いて宿に戻ってきました。
それではお楽しみの食事!
食事の間
自分の場合は食事と合わせて家族の反応も非常に興味があります。
ノームは基本的にひとまずなんでも口にしてみるタイプ。それからこれは何?みたいな話になっていきます。
女房はだいたい想像がつきます。
問題は叔母、外国の物や知らない物に対して若干拒否反応があります。刺身等の生魚はまず口にしません。
食材はほぼ全て地元産。
タイ人から珍しいところで「鯉のあらい」でしょうか。
叔母は口にせず。
女房は酢味噌が旨いと言って、酢味噌をなめる為に鯉を食べてます。
鯉の臭みを嫌がってタイではほとんど食べることはありませんので、この魚を生で口に入れるなんて叔母には勇気のいる仕事です。
二人のお気に入りは、「茄子のおひたし」
タイには「ยํามะเขือยาว/ヤム・マクア・ヤーウ」といった似た料理があるので食べやすかったようです。
そして、やはり「日本米」。
特に叔母は、野沢菜や漬物類がかなり気に入り米と一緒に人の分まで食べてました。
因みにノームはそれなりに完食しましたが、一部入っていたキノコにくいつきます。
若旦那を呼びつけ根掘り葉掘りキノコについて質問攻めにします。
若旦那もある程度の事は知ってますが、ここのキノコは近所から届けてもらっているものだそうで、細かいことまではわからないのでご迷惑をかけてしまいました。
食後は移動の疲れがあったのか早めに就寝。。。
そして翌朝。
5:30起床で朝食前の散歩に出かけます。
だあ~れもおりません。。
山の上は雲がかかっており、あまり天気は良くなさそう。。
昨日行けなかったとこを歩きます。
【大宝寺】
ここで女房が引っかかってるとこにノームも遅れてやってきました。
70を過ぎてもまだまだ旅行を楽しみます。
ここにはマリア地蔵なるものがあり(写真なし)、女房やノームにいろいろ聞かれるますが、よくわからんので隠れキリシタンや踏み絵の事などを話しておきました。
やはり少しは事前に調べて来るべきでしたかね。。せっかく連れてきても自分がわからないので説明できず。。。また地図なんかも持ってこなかった(伊勢屋さんにおいてあるのに)ので、どこに何がありこの建物はなんなのか?など伝えられません。ところどころ説明の看板はありますのでそれを頼りに。。。
ここは煙草屋さん。
昨晩、伊勢屋の若旦那からここに来れば奈良井宿の切手(リクエストbyノーム)が買えると聞いて8:30に開けてもらうようお願いしてあります。
やはり1泊して正解でしたな。。
ノームのサイズ、奈良井宿の規模から泊まるのを躊躇しましたが、朝の通りの雰囲気に皆満足。
のんびり1時間ほど散歩してから、宿の朝食へ
全員ほぼ完食できました。
ただし、叔母は梅干しには手が出せず。。。
それでは荷物をまとめて出発!
伊勢屋さん。。。
非常に居心地のいい宿でした。
特に若旦那の人柄が素晴らしいです。
伊勢屋の暖簾は若旦那のデザイン
歩いて奈良井の駅へ。
この日は雨予報でしたが、なんか大丈夫そうですね。。。
天気が悪そうだったので御嶽登山を変更したのに。。
途中、煙草屋で切手を買い、のんびり歩いて約20分ほどで奈良井駅に到着。
ここから塩尻方面の鈍行列車に乗り次の目的地へ向かいます。
奈良井宿雑感。。。
個人的には冬がいいのかなあと、、、。建物の雰囲気のわりに、メインの道が広い感じがしたんですよね、特に郵便局から鎮神社辺りまで。駅から郵便局までは道の細さ、カーブ、坂道などいい感じです。
冬だと静けさも増すし、雪が降れば道に圧迫感がでていい雰囲気になりそうです。。
また、1番印象的だったのは、商売をされている皆さん。
若い方だけでなくかなりの方が頑張って英語を話してくれます。
外国人が多く訪れる土地なので必要と感じているのでしょうが、ほとんどの方がここ数年、年を取ってから覚えたそうです。外国の観客を取り入れるための努力に頭が下がります。
笹屋酒店(次の目的地で飲む地ワインを購入)のおかみさん、観光案内所のお兄さん(ノーム絵葉書を買う)、風花のお姉さん、伊勢屋の若旦那、奈良井駅に職員さんなどなど、ずうずうしい(特にノーム)家族旅行に付き合っていただき感謝いたします。
因みにノームは全ての店で「WIFI?」と一応聞きます、
そして土曜日でクローズしていると言っているのに郵便局へ行き「Post Office Close...」と。。。
ー次は北八ヶ岳 白駒池へ向かいますー