ヴァーラーナシー
インド北部ウッタル・プラデーシュ州/UP(州都はLucknow)
インドを観光する上でAgraのタージ・マハルと並んで最も重要な場所の一つ。
先日【Bunty Aur Babli】を見ていたらVaranasiやRishikeshの古い写真を見返したくなりました。
初めてVaranasiに行ったのは1996年だったと思いますが、しょぼいバカチョンフィルムカメラ(渡印前のカオサンロードでSALOMONスキーのTシャツ+THB200だったかな?で手に入れたもの)で撮ったVaranasiがなかなか味があるのです。
当時、日本人貧乏旅行者の間ではベナレスと呼ばれてましたがこれは英領時代の表記(Benares)からきてたそうです。
1996年、パキスタンでの登山とシベリア鉄道に乗る事の2つをテーマに日本をでました。(最終的にどちらも到達せず)インドの事はほぼ知識がなく、知っていたのはガンジー、ガンガー、タージマハル、サタジット・レイなどごくわずか。。。パキスタンへの行程上、バンコクからカルカッタに飛ぼうとするもVISAが必要だということも知らず。。。当時カオサンロードで出会った日本人旅行者の方々に心配され、皆さんにいろいろ助けていただいた上でインド上陸。
カルカッタ~ガヤを経てヴァーラーナシーに着いたのも、ガヤで出会ったドイツ人に勧められた為でヴァーラーナシーについては何も知りませんでした。
そしてヴァーラーナシーには2週間ほど滞在、すでに外国人旅行者は数多くおり、話を聞いてみるとマリファナ、音楽、なんとなく居るなど様々な目的で来ているんですね。
自分の場合はなんとなく寄ってしまったの部類でしょうか・・・
日本人もよく見かけ、マリファナ等をやっている方が多く、町の事にも詳しい方が結構いたと記憶してます。
当時、インド人の売人は「ロシア、イスラエル、日本」が3大顧客であると言ってたのを思い出します。
流石に自分もガンジス川くらいは聞いたことがあったのでひとまず川に近いところに宿をとろうと思い、VARANASI駅からサイクルリキシャ―でガンガー方面へ向かってもらいます。そのままリキシャワーラーにゲストハウスまで連れていかれ流れのままに金払ってチェクインしてました。かなりケチった旅行をしていたので安かったとは思いますが。。。場所はゲストハウスが密集する場所からは少し離れた「Om なんちゃらGUEST HOUSE」周りはムスリムが多く宿のオーナーさんもムスリムでした。
宿の屋上からガンガーを望む。
画像は残っていたネガを何年か前に写真屋でデジタル化してもらったのですが、悪くないですよね?
ゲストハウスはAssi Ghatの近く。
日本人のクミコさんと旦那さんでやっている「クミコハウス」など外国人が多いゲストハウスはGodowliaのあるLUXMANPURAに集中してました。
自分が泊まった「Om なんちゃらGUEST HOUSE」はGodoaliaから歩いて30分ほどかかり比較的おとなしかったと記憶してます。
ドライバーなどに連れてこられる宿なんてこんなもんです。
しかしの宿で日本人の旅行者で雰囲気のいい女性ヒロコさんと出会います。
1週間くらい一緒に行動し、気も会ったのでロマンスもあるか?と一時思わせましたが何も起こりませんでした。。。ガンガーのパワーを取り込むことができなかったんですね。。。
そんなことより、ここはヴァーラーナシーやはりガンガーに行かねばなりません。
何かよけいなことをやっていたのか初日は川に出なかったのです。
朝のガンガー
何でしょうね。。。
自分は宗教観もなく、スピチュアルみたいなものには一切無縁で興味も全くないのですが、初めてのガンガーには震えました。。。
涙を出すほどではなかったですが、こんなこのは人生で初めての経験でした。
ただの濁った川なのですが、本当に何なんでしょうね。。
どこでしょう? 恐らくHarishchandra Ghatの辺りだと思います。
早朝のKedar Ghat
Dashashwamedh Ghat
Dashashwamedh Ghat
夜になるとPoojaが行われるヴァーラーナシー観光のハイライトの一つ。。
訪れたタイミングがよくDiwaliと重なったため、とても神秘的なPoojaを見ることができました。
Babua Pandey Ghat
これぞDhobi(洗濯夫) Ghat
初めてのヴァーラーナシーは1週間+1週間の滞在
1週間でさっさと移動しようと思いましたが、Jansi(インド中部/アジャンタ遺跡の入口)汽車に乗り遅れ(移動に使ったサイクルリキシャのチェーンが外れ、一緒に修理をしていたため)てしまい、これもガンガーの導きと思いさらに1週間滞在。
滞在中、バナナラッシーと間違えBangラッシーを飲んでしまったり、ガンガー横断を試み、対岸に向けて泳いでいたところ流れてきた牛の死骸に衝突し溺れそうになるなどありました。*今はどうか知りませんが当時はこんなことをやってる旅行者は沢山いたのです。自分のミスはまだまだ序の口でしょう。
また、後の大女優"Rani Mukherjee"に会って少し会話ができたことは、今となっては貴重な体験でした。
ベンガル映画の監督であるお父さん(Ram Mukherjee)の作品に出演した後、1996年に
Raja Ki Aayegi Baraatでボリウッドデヴュー。
この映画をヴァーラーナシーのSajan Cinema(現在は閉館)で見たときに、なんとRaniも来館していたのです。その辺に居たインド人に聞くと彼女は新人であまりよく知らない!と出演女優でもあまり相手にされていませんでした。
自分にとっては誰でもいいのでとにかくショボい英語力で話しかけたところ丁寧に自己紹介をされ2,3分ではありましたが相手をしてくれたのを覚えてます。
Raja Ki Aayegi Baraat(1996)
映画のサントラテープなども買ってしまい、あまりヒットしなかった映画のわりにこのサントラがなかなかいいんですね。ノリのいい曲も入っていたので、夕方になると宿のスタッフがどこからかラジカセを借りてきて屋上で一緒に踊ったもんです。
テープに劣化があるのでデジタル保存してますが、25年経っても保存状態はいいです。
これ1本で30Rsなので当時としは安くはないですね。
コピーではなくオリジナル商品ですのでこんなもんなのかな?
最後に、旅行先でいろいろな国の人と話していると、10年以上前のインドは良かったな~以前のどこそこがよかった⇒今は面白くない!といった過去の方が現在より魅力的である!といった考えを持っている方がかなりいます。これについては半分同意してしまいます!
やはり自然のものに関しては、過去の方が豊かで開発も進んでないのでいいでしょう。
しかし町歩きや、人との会話などにはその時それぞれに魅力があるもんです。
なので前は良かった!もわかりますが、今もなかなかいいですよとも思えることはよくあります。
例外として個人的に以前の方がよかった!とはっきり言えるのはバンコクのカオサンロードとこのヴァーラーナシーですね。。。
カオサンロードはひとまずおいておいて、ヴァーラーナシーは2008年に再訪しており、どうしても1996年と比べてしまいました。ガートの雰囲気、町にいる若者のスタイル、Sajan Cinemaの雰囲気など。。。いろいろあるのですが、2008年のヴァーラーナシーに特別な物を感じられなかったんですね。
過去を美化しすぎているのか?
自分が変わったから?
なんでしょうか。。。
1996年のヴァーラーナシー回想でした。。。