2015年の夏山は気力、体力ともに十分で大変たのしめました!
そして2016年 冬
女房2度目の登山は冬山入門の定番【北横岳】!
2015年の年末に日本滞在を決めた時点でどこの山に行くか決めねば。。。
行先選定
- スキー場のちびっこゲレンデで子供達とソリを楽しむ。
- スノーハイク(戦場が原、入笠山)
- アイゼンを使った登山(北横岳)
本来、日本の冬が初めての女房にとってせいぜい1か2にすべきなのですが、次に日本の冬に来るのは恐らく4年後になるでしょう。。。
その為、我欲を抑えきれず3を選択。
夏に残雪は見てますが、当然冬の雪は訳が違います。日本人ならばすぐに理解できることですが、流石に女房にはイメージできません。。
「ロープウェイで上がるから楽勝!」「アイゼンを買うし、短いコースを1泊(北横岳ヒュッテ泊)するから」と適当な事を言って納得させます。
結果、女房にはつらい体験をさせてしまうことになりました。。。
準備
女房の登山靴が昨年の夏でサヨナラしてしまったので新調します。
そしてアイゼン
モンベル幕張店で購入!
担当してくれた定員さんがタイの工場に何度も研修指導に来たことがある方で、タイからの来客に親切に対応してくれました。
その他、インナーグローブなどの細かい衣類を購入。
スノーシュー、防水、保温系のクロージングは自分の持ている装備を使います。
アクセス
初日は昼前にロープウェイ頂上に到着し14時頃には山小屋着予定。
通常1時間~1時間半位で行くところを2時間みます。
自分も冬を体験するのは2008年のインド以来。
東京もなかなか寒いです。。。
まずは新宿から特急で茅野へ!
先ずは朝食に駅弁購入!
女房の幕の内


しらす弁当


女房はいろいろ入っているので幕の内がお気に入りなんですが、自分は日本では毎回魚になっちゃうんですよね。。
茅野に到着後は登山後の予定も考慮してレンタカーを借ります。
車でピラタスまで移動しますが、久しぶりにテンホウのラーメンを食べたくなったので体を温めるためにも早めの昼食。
テンホウ茅野 豊平店
このテンホウですが長野県内に多数の店舗を持ち家族連れなどに人気!
自分も茅野に2年ほどおりましたが、何度かお世話になったことがあります。
メニューが沢山あって楽しいですが、ラーメンにこだわりのある方は向いてないかもしれません。。
ちょっと登山前に食べすぎ感はありますが、心身共に満足が行ったところでピラタスへ再度走ります。
いや~条件最高じゃない!
そして北八ヶ岳ロープウェイ(ピラタスから改名されてました)到着
チャチャっと準備をします。
主なギア
Milo Ridge 35
OSPREY SWITCH 14
どちらも2020年現在手入れをちょこちょこ入れながら現役で使ってます。
当時の使い方としてはほぼ山スキー専用のザックでした。
足元
女房
モンベル ワオナブーツ
インドヒマーチャルプラディーシュの山羊毛ソックス極厚
MSRスノーシューデナリアッセント
モンベル6本爪
俺
Dolomite Cougar Guide GTX
ハリソンのニッカホース
木製の雪輪
グリベルG9 9本爪
MSRのデナリアッセントは調べたところ現在では販売されておらずもっといいのがでているようです。購入当時は登降ができるスノーシューといえばこれ一択だったように思います。
雪輪は使うことはないと思いますが雪歩き用に。。自分が小さい頃はこれだったので使い慣れているものがいいですね。
特筆するとこは
【インドヒマーチャルプラディーシュの山羊毛ソックス極厚】
インド在住時に手に入れたもので初冬のインドヒマラヤトレッキング、日本での冬山テント泊、山スキーなどで使用してますが、これで足が冷え込んだ記憶がない!というほどの無敵の靴下です。
もちろん手編みですがリンキングなども細かく縫製もすごく強いので購入から10年以上たった今も現役です。
グリベルG9(ストラップ式)は珍しい9本爪のアイゼン。
忘れもしない2003年の冬、この北横岳下降中にハーネスが突如割れアイゼンが外れる事がありました。その時は後1時間も下ればいいだけだったのと斜面もたいしたことなかったので片足だけ効かせておりてきたので修理に出せばいいやくらいで考えてました。
下山後、登山ショップに修理依頼をしに行ったところ店の店員さんの方が大事に扱ってくれました。
「この案件はお客さんが望むなら重大クレームとして扱えます!使用期間、使用条件からいって問題はないのでこれは大変危険な商品不良です!」
自分としては無事に降りてきたので「ただで補修できないかな~」くらいのテンションだったのですが、、、、。
最終的に3週間でアイゼンが戻ってきました。
両足のストラップ、ハーネスは全部無料交換してもらい、たしかアイゼンケースがついてきたように思います。
ウェア
女房
アッパー :シルクインナー+メリノウール厚手+モンベル化繊長袖シャツ+コロンビア防水アウタージャケット
ボトムス :モンベルジオラインM.Wタイツ+ニッカポッカ(ウール)+ノースフェイス防水パンツ
俺
基本的に上から下まで秋山装備と一緒(長袖シャツ、ニッカ、ニッカホース)
なぜか寒さを感じずこれで十分でした。当然ザックの中にはアルパインジャケットとパンツ(low alpine)を持参してます。)
ロープウェイ山頂!
いや~サイコーの条件ですね!
前の日ガッツリ冷え込んだようです。
アイゼンがきいて冬山体験には最適!
と考えるのは冬山体験をしに来た方々。。。
女房。。。。
ダメだこれは。。。。
寒くてどうしようもないといった感じです。。。
とにかく手が冷たくてダメだと。。。
確かに指のケアを怠りました。。。。
モンベルの今は無き【システム3グローブ】を使うつもりが、自宅でアウターだけ見つからず、新しく購入したインナー+インサート(ゴアテックス)+マムートの防水オーバーグローブで何とかなるだろうと。。。
この日のロープウェイ頂上は明らかに0℃を下回っており、年間平均気温30℃の国タイで育った女房が耐えられる状態ではありません。
一応恰好だけアイゼンを付けて(もう80%は上まで行く気なし。。)、最初のスロープ(20度くらい)を上がりますが、寒さで体が動いてません。。
寒さと恐怖で足をガクガクさせてます。
その様は産まれたばかりの牛や馬の子供が足をガクつかせなんとか立ち上がろうとしているいるように見え、もうこれは撤退と判断。。。
女房に降りる旨を伝えますが、、まだ上へ行くと言いはり泣いとります。。。
これは大変危険なことなのでロープウェイの周りで写真を撮って、明日は知り合いのスキー場にあるちびっこゲレンデ遊ぼうと伝え何とか納得してくれました。
この時一瞬にして自分の馬鹿さ加減を恥じました。。。
自分の我欲の為に、平均気温30℃の国出身の女房を気温マイナスの山に連れてきて恐怖と辛さを与えてしまいました。。仮にも一度は山の仕事に就いたものとして恥ずかしい限りです。。
ということで撮影会。。。
本当に雪山のトレーニングとしては最高のコンディション!
踏み込まれているトレースはカチカチに凍ってアイスバーンと化しておりアイゼンの練習には丁度いい。周りの登山者は皆「いや~最高だよ!」といった具合で大喜びしてます。
先ほどまで泣いてました。。。
ロープウェイのスタッフさんが我々を覚えており「早かったねえ?」と声を掛けてくれます。事情を話したところ「じゃあせっかくだからいっぱい写真とっていきなよ!」と持ち場を離れ我々のカメラマンをしてくれました。ありがたい事です。。。
そして頂上滞在は正味30分(登山時間5分)で下ります。
ロープウェイからの景色。。
我が家にはこれでも十分なんですよね。。。
結局この日は蓼科のバンガローに急遽泊り、翌日は白樺国際スキー場のちびっこゲレンデで子供と混ざって楽しみました。。
この年以来まだ冬の日本には行ってません。。
コロナで夏の帰国もどうなるかわかりませんので今年あたりは冬に行くかもしれませんね。。。女房は未だにこの雪山の事を話しますので二人で雪山はないでしょうね。。。