P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

Bollywood Star file.5 Abhay Deol(アバイ・デオール)

Abhay Deol

言わずと知れた映画一家Deol家のメンバー

今年で44歳、映画デヴューが遅かったせいか以外に歳がいってます。

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Deol家のレガシーであるDharmendra , 妻Hema Maliniの甥であり、Sunny , Bobby , Esha , Ahanaとは従兄弟同士の関係。

父のAjit Singh Deolも役者さんでした。

 

そうそうたるメンバーのDeol家ですが、男性陣はほぼ似たような芸風を持っており、演技力よりは雰囲気で人気を得てます。

BobbyについてはDharmendra / Sunnyほどの雰囲気を持っていないので二人ほどの評価はえられませんでしたが。。。

Abhayのほうですが、個人的には演技力でいえばDeol家では一番でしょう。脚本選びにもこだわっておりちょっと変わった作品を選んでます。

 

 経歴

ムンバイ出身で今もムンバイに住んでます。

大学では演劇関連を専攻していたものの映画デヴューは29歳の時と遅い。。

本人曰く映画出演のために教育をおろそかにしたくないとの事でしたが、大学をドロップアウトして別の大学に行ったりしてるので若いときから一癖あったのでしょうね。

好きな映画監督もスタンリー・キューブリックだし。。。

 

因みに甘い物が好きで、好きな料理はなんとタイ料理!

イギリスのモデルPreeti Desaiと長く付き合ってましたが、いつの間にか破局し現在のガールフレンドはSaireena Mamik(Abhay本人のマネージャー)らしい。。

 

ボリウッドデヴュー

教育の為とはいえ10年間も一体何をしていたのかわかりませんが29歳で映画デヴュー。

後の奇才Imtiaz Aliの監督/脚本デヴュー作Socha Na Tha(2005)Ayesha Takiaと共演。叔父のDharmendraが甥のデヴュー作にプロデューサーとして参加。

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軽いラブストーリーだが、その後のImtiaz Aliの片鱗が見える脚本。

Abhayの演技は平均点といったとこでしょうか。。。特筆するとこは特になく。。。

 

2作目も似たような映画に出演した後、2007年のManorama Six Feet Underで自分の中でAbhayはブレイクします。ロマン・ポランスキー【Chinatown(1974)】をべースとしているサスペンススリラー。撮影はラジャスターン州のJhunjhunu、自分も1994年に訪れたお気に入りの町で映像でも楽しめました。

Abhayの演技評価は絶賛とまではいきませんがそれなりに高かったのですが、興行としてはたいして成功してません。

 

Abhayワールド

デヴュー3年目辺りから脚本選びにこだわりを見せAbhayワールドに突入。

好き嫌いがでてくるとこですが、個人的にはここからがAbhayの全盛期と思います。

インド国内で出演映画が最初に日ヒットしたのは【Oye Lucky! Lucky Oye!(2008)】。2007年に逮捕された実際のスーパー詐欺泥棒"super-chor"をベースにした作品。当時インドにいたのですが、2007年に起きた事件が2008年の11月には映画になっており「やることが速いなあ!」と思い、すぐに見に行こうしたのですが、映画の公開は2008年11/28。この2日前の2008年11/26は" 11/26 Mumbai attacks(ムンバイ同時多発テロ)"が起こった日です。。。

公開初日、友人と初日に劇場に向かったのですが、どうしても映画を観る気分になれず引き返したのを覚えてます。

評価のわりに興行成績がのびなかったのはこれが原因。

 

2009-2010年はAbhayワールド全快!

Dev.D(2009)

Road, Movie(2010)

Shanghai(2012)

Chakravyuh(2012)

など怪しい良作に出演。

ここまでのキャリアでかなりの曲者 監督/プロディーサー/脚本家と関わっているのも興味深い。

Imtiaz Ali(Socha Na Tha , Ahista Ahista)
Dibakar Banerjee(Oye Lucky! Lucky Oye! , Shanghai)
Anurag Kashyap(Dev.D)
Dev Benegal(Road, Movie)

 

メジャーでも成功

そしてZindagi Na Milegi Dobara(2011)でAbhayはメインストリームでも成功します。

Hrithik Roshan , Farhan Akhtar , Katrina Kaif , Kalki Koechlinと共演! 大当たり年の2011年において年間Top6ヒットとなります。この映画でAbhayは初めてFilmfare賞でノミネート(Best Supporting Actor , 受賞は共演のFarhan Akhtar)。

 

迷走?

Zindagi Na Milegi Dobaraでの成功のせいか、

Raanjhanaa(2013)-Dhanush , Sonam Kapoor共演
The Lovers(2013)-Josh Hartnett , Bipasha Basu共演ベルギー/インド/オーストラリア合作

とらしくない作品に出演。

そして2014年にはガールフレンドのPreeti Desai共演、自らは共同プロデューサーを務める One By Twoが公開、未見ですがかなりしょーもない映画のようで批評家から全く相手にされてません。

事業(2009年に制作会社Forbidden Filmsを設立)が忙しいのか?

一体何をやっているのでしょう?

 

2016年以降

元々出演作を絞ってきている俳優でしたが、2016年以降はさらに減ります。

それでもこだわりのある作品への出演、セルフプロデュースもしてますね。

この期間のAbhay作品は全て未見なのですが、

Chopsticks(2019)なんかは見てみたい作品です。

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2021年の予定はコロナの影響かアナウンスはされてません。

 

Abhay Deolを見るならこの作品!

まだブログ内で彼の作品は登場してませんのでサラっと。。

 

ROAD,MOVIE(2009)

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1970-80年代ヴィム・ヴェンダース(ドイツ)、ミケランジェロ・アントニオーニ(イタリア)あたりのロードムービーを思わせる作品。

ストーリに複雑さはなく、役者の演技、移り替わるロケーションで映画の雰囲気が出来上がります。

Dev Benegal(監督)の気合の入れようが素晴らしい。

2004年にプロジェクトをスタートし、リサーチの為ラジャスタンの村を周りいろいろな映画上映したそうです。

そして出来上がった脚本にAbhayがハマリ出演に至ったそうです。

実際の撮影はグジャラート州のカッチ湿原付近とラジャスターン州のジャイサルメル。

出演俳優は多くはないですが、キャスティングが素晴らしく皆映画の雰囲気にはまってます。

特に目を引いたのはジプシー女性を演じた

Tannishtha Chatterjee

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Shadows of Time(2004)ですでに演技派女優として認知されてましたが、改めていい女優さんだと思いました。とにかく魅力のある女優さんです。

 

Dev.D(2009)

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現代版Devdas。

大きな違いは結末にあり、主人公のDevと売春婦のChandramukhiが結ばれDevも死ななところにある。そういった意味でこの映画のヒロインは本来のヒロインParoではなくChandramukhiになる。

映画のアイデアはAbhayから監督のAnurag Kashyapに提案されており、アドバイザーとしてイギリスのDanny Boyle監督も加わった。

Anurag KashyapとDanny Boyleはいつの間にそんなに仲良くなったのかとも思うが、2008年のSlumdog Millionaireで作品を作るにあたってAnurag KashyapのBlack Friday(2004)はインスパイアされたインド映画の一つだと言ってます。

Abhayは現代版のDevをうまく演じており、女優陣の雰囲気もいい。

 

総評

Deol家の中では異質な存在。

直径ではないとはいえDeolファミリー内での共演もありません。

完全に独自路線を行くスタイルで映画賞などにも特に興味なくこれからもクセのある作品に出続けてくれることでしょう。

 

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