クローンラン国立公園を後に一路カンペーンペット市内へ!
気持ちのいい田舎道を50分走らせまずは昼食場所を探します。。
小グループの場合、店の好みがわかれますが我がグループはあまり揉めたことはありません。
Wat-川沿いとか湖沿いなどロマンティックな立地、そういった立地でなければなんでもいい
Pi Ehaと自分はなんでもOK
女房-ほぼOKも一応その土地の伝統料理を探します。
この程度なのでいつも現地についてから地元民に聞いて済ましてしまいます。
女性陣が事前に調べてくれると楽ですが二人ともあまりこだわってないのでやらない。男性陣もはやらない。
スコータイに近いのでやはりクイッティアオだろう?と思い待ちに入って聞いたところ、市内に旨いバミー(中華麺)の店が2件あるそうな、この2店はほぼ隣り合っているとの事なので行ってからどちらに入るか決めることに。
ぱっと見似たようなたたずまいなので「どっちでもいいか!」ということで。。
コチラに入ります。
【บะหมี่ชากังราว / Cha Kang rao Noodle】
この辺りは一方通行も多くて来るまでは少しややこしいです。
目印は店の向かいにあるこのしゃぶだか寿司を出す日本料理屋。
ココで出すのは麺類とหมูสะเต๊ะ(ムーサテ)
とにかくバミーが名物だというので全員バミーにします。
บะหมี่เกี้ยวต้มยำ/トムヤムワンタンヌードル
まあ普通ですな、、男性は足りないので2つ頼んでもいいかもしれません。。
薬味はもやし、ライムに加えて茹でタイインゲン。薬味にインゲンはあまり見かけませんがさっぱりしててなかなかトムヤムスープに合います。
Watは「ここは旨い!」とお替りしましたが、他3名はまだ他にも旨いものがあるのでは?と思い1杯でやめときます。
そしてサテをみんなでつつきます。
腹ごしらえを終えたところで歴史公園に向かいます。
【カムペーンペット歴史公園 / Kamphaeng Phet Historical Park】
Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns/スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町のカテゴリーに3つの町(スコータイ歴史公園、シーサッチャナーライ歴史公園、カムペーンペット歴史公園)が含まれます。
13世紀にできたスコータイ王朝時に繁栄した町。第3代のラームカムヘーン大王の時に発展を遂げる。カムペーンペットの寺院群は14世紀頃に建てられたと言われています。
スコータイ王朝が16世紀にアユタヤ王朝に併合された後も発展をしていましたが、18世紀にビルマ軍の侵略を受け陥落。各寺院はビルマ軍に破壊されるなどされ崩壊し遺跡となりました。
ここからはWatがガイド。
3人は初めてですがWatは3回目。
実働経験は0ですが、5年くらい前にWatはマヒドン大学のタイ国内ガイドライセンス(英語)コースを受講しライセンスを取得してます。その時の研修で来てるんですね。
カンペーンペット歴史公園は城壁内と城壁外に分かれているようでWat曰くまずは城壁外から見学するのがベストだとの事。
Watの運転で向かいますが、お前は本当に来たことがあるのか?と思うほど道に迷います。最終的には人に聞きつつ到着。
入口にて城壁内、外の共通チケットを購入!(料金はいくらだったのだろう?Watが払いました。)
チケットを買うと地図をもらえます。
地図の上部は城壁外、下部は城壁内エリア
城壁外エリア
入ってすぐの遺跡
【Wat Phra Non】
この名前を持つ寺院は他にも存在します。
Phra Non=Reclining Buddhaの意なので涅槃仏のお寺であればこの名前がついておかしくない。。
今はありませんが以前はここに涅槃仏があったそうです。
他の遺跡もそうですが、建物、回廊にはラテライトが使われてます。
カンペーンペット周辺遺跡でラテライトが使用されていない寺院があった場合はその遺跡は建造された時代が異なるようです。
また、ラテライトは寺院の周辺で採掘されておりいまでもラテライトを採掘した穴や井戸が残ってます。
この石柱なんか1本ものですよね。
番犬
涅槃仏はここにあったようですね。
壁に沿って積んであるのは涅槃仏の台座です。
壁の保存状態が異常にきれいです。
周りを小さなチェディが囲んでいたようですが、今はありません。
15~16世紀の建造物なので崩れていて当たり前ですがビルマ軍による破壊もあるのでしょう。
【Wat Phra Si Ariyabot】
ここは遺跡群のなかでもなかなか面白いとこ
実に立派なWihan(仏殿)。
こちらが目玉!
有名でしかもガイド研修でも結構やったんでしょう!
ガイドWat登場!いろいろ説明してくれました、後でパンフレットで確認したら大方あたってましたね。
この4面石柱にはそれぞれ仏陀が4体(歩く、寝る、立つ、座る)安置されていたそうです。寺院の名前の通りPhra Si Ariyabot=4つの仏の肖像
現存するのはこのStanding Buddha のみ。
【Wat Singha】
各主要寺院にはこのような復元イメージがあるのでわかりやすい。
流石にユネスコ世界遺産、QRコードで音声案内なども受けることができ設備が整ってます。
Wat Singha = ライオン寺院ですかね?
このWihanの正面にはもともと守護としてライオン像がありましたが今は無し。。
チェディの基部、この4方形のタイプはカンペーンペットではなくスコータイ様式
【Wat Chang Rop】
城壁外寺院では最重要地
Chang Rop = 象に囲まれた
名前のごとく大チェディの基部は象の彫刻に囲まれてます。
この象の彫刻は全部で68頭あり、ラテライトで作られた上にコンクリート?が塗られてます。説明書きを見る限り漆喰の装飾なども施されていたようで綺麗な寺院だったんでしょうね。
上部にあがるとチェディがあります、もともと31mありましたが、この時期ありがちなビルマ軍の侵略時に破壊されてます。
チェディの基部にあがる階段はかなり急勾配。登りより下りが怖い。。。
イメージとしてはアユタヤのワット・ヤイチャイモンコンくらいでトンブリーのワット・アルンの手摺が付く前よりは怖くない!くらいです。
チェディの基部からWihan全景
反対側からWihanを見ます。右の窪みはラテライトを採掘した後。
Wat曰くあとは大した寺院はないとの事なので城壁内寺院へ移動!
城壁内エリア
【Wat Phra That】
タイ国内各地で耳にする寺院の名前。
名のとおりPhra That = 仏舎利が設置されている寺院
※Wat Mahathatもほぼ同じ意味
Wat Phra Thatはカンペーンペットの他4カ所に行ったことがあります。
Wat Phra That Doi Suthep(Chiang MAi)
Wat Phra That Haripunchai(Lamphun)
Wat Phra That Lampang Luang(Lampang)
Wat Phra That Nong Bua(Ubon Ratchathani)
大きな敷地に保存状態のいい建物が並びます。
特にチェディの状態がいいですね。
チェディの周りにラテライトの回廊がありますが、この様式はアユタヤ様式に見られる作りです。
中央のチェディも見事!これはスコータイ様式。
このWat Phra Thatは15世紀の建物なので丁度スコータイと14世紀中ごろにでてきたアユタヤが両立している時代なので納得できますね。
【Wat Phra Kaew】
さてさて問題のWat Phra Kaew
バンコクにも同じ名前の寺院がありますが、どこにあってもこの名を有する寺院は僧のいない王専用寺院になります。
もちろん現在は遺跡となっているので王室寺院の等級などはありません。
Phra Kaewの名前から現在バンコクのWat Phra Kaewにあるエメラルド仏はここに安置していたと言われてます。
エメラルド仏の小話
いろいろ逸話がありますがタイのツーリストガイド研修や学校などでは都合のいいところからしか伝えていない為タイ人ガイドの多くは中途半端な案内しかできません。
Watも同じく。。
人に寄り若干違いますが、多くは元々アユタヤにあったものがカンペーンペットのWat Phra Kaewに、そこから今度はチェンラーイのWat Phra Kaew。そしてチェンマーイ⇒ルアンパバーン(ラオス)⇒ビエンチャン(ラオス)⇒バンコクのWat Phra Kaewと認識があります。
旅行業で大勢のガイドと付き合いましたがほぼ『もともとタイにあったPhra Kaewをラオスに盗まれて取り返した』見たいな認識ですね。
当時プロがこの認識では足りない!もう少し勉強しよう!とローシーズンに勉強会をしたことがあります。実際このくらい有名なものになるとやたらと詳しい日本人がお客としてくるので知っていた方がいいんです。
逸話ではありますが、エメラルド仏は神々が作り出した後、マガダ王国のPataliputra(現在のインド、ビハール州パトナ)に安置。そこから⇒スリランカ⇒パガン(ミャンマー)⇒アンコールトム(カンボジア)⇒アユタヤの流れだと言われてます。
因みに20年くらい前にルアンパバーンの市場でラオス語⇔英語のショボい手作り風の辞書を買ったのですが、最初のページはエメラルド仏の漫画に指差しで『この仏像は昔タイ国がラオスから盗んだものです』と英語とラオス語で書かれてました。
このエメラルド仏と現在Wat Trimitに安置されているゴールデン仏は調べるとドラマがあってなかなか面白いです。
タイで最重要な仏像はこのエメラルド仏(Phra Kaew)とPhra Phuttha Sihing(現在はバンコクのNational Museumに安置)ですが、どちらもカンペーンペットのWat Phra Kaewにあったと言われてます。
外壁のサイズからまあデカい寺院です。
さすが、カンペーンペット最大の寺院。
ここも保存状態はかなりいいです。
さてさて遺跡巡りはこの辺で十分でしょう!
タイ人組は完全に飽きており、自分はもともとあまり興味のない分野なのでその他もろもろ遺跡は行かずにリゾートへ向かいます。
今回は事前電話予約済。
【เรือนไทยบ้านริมน้ำ (Ruen Thai Ban Rim Nam)】
市内から7kmも離れてますが静かで安い!
オーナーの女性は警察所勤務で偉い方だそうです。
この川っぺりプライベートスペースが気持ちい!
我々の部屋は2F
小さいツイン(男性部屋)とダブル(女性部屋)の2部屋。
部屋は狭いですが、ホットシャワーの温度/湯量が素晴らしく自分とWatは大満足の部屋です。
ベランダからは芋畑ビュー
ここは本当に寝るだけになってしまいました。
2時間くらいくつろいで日が落ちてきたら市内に夕食に行きます。
夕食場所はリゾートのスタッフおまかせでこの店👇
【View Suay Nam Sai】
今晩は魚と生野菜中心のディナー
男性陣はタイウィスキーボトル1本入れて飲み干しました。
食後はナイトマーケット
ここでの目当てはアイスクリーム
リゾート⇒View Suay Nam Sai⇒ナイトマーケットまでの行程
流石にこの日は疲れましたね。。。
朝から滝見て、飯食って、遺跡見て、飯食って、ウィスキー飲んで、ナイトマーケットでアイス食ってですから。。。
リゾートに戻ってからもう一度シャワーを浴びてすぐに休みました。。。