4日間滞在したリボン島を出ます。
次の滞在地は港町『Kantang』
あまりにも気に入ってしまった為、女房はリボン島に延泊してKantangをキャンセルしたいような雰囲気をだします。
どちらか決めていいと女房に任せますが最終的にKantangに向かうことに。
Naさんには午後1時にリゾートに迎えに来てもらいます。
港までは20分なのですが、ジュゴン熱が入ってしまった自分はジュゴン&リボン島 Tシャツが欲しくなりNaさんに頼んで知り合いのとこ、どこでもいいからTシャツ売ってるとこに連れて行ってもらいます。
しかし行った店は開いているが店主は居ない。。。
その変はNaさんがてきぱきと電話で呼び出してくれ無事Tシャツ購入!
LOVEがよけいですがTHB 100と安く手に入ったので満足。
そして船着き場。
チケット売り場。
お母さん売り場で食事中ですが臨機応変に対応してくれます。
ルールは行きと同じ、13人そろわないので揃うまで待つ。。。
その間、島の方にこの後行くKantangまで船着き場からどうやっていくのか?聞きましたが、皆さんあまり知らない。Trangまでならロットゥーがでているそうですが、Kantangにはソンテオが出てるかもしれない?くらい。。
Kantangは立地的にメインロードを外れて尚且つ川を渡らなくてはいけないのでちょっと面倒なとこにあるんですよね。
ここでもNaさんが助けてくれます。
実は彼女ムスリムの女性でもよそから来たせいか凄いシャイなんですよね。
流石に我々は滞在4日間中で3日間顔を合わしてるので女房とはかなり話すようになりました。
船着き場でさほど親しくはないけど顔見知り程度の男性がいて彼に「この二人をKantangまで乗せていってほしい」と頼んでくれたのです。彼は島の人間ですがTrang近郊で仕事をしておりこれから戻るとこでした。少し遠回りになりますがNaさんが話をつけてくれたのです。
そんなことをしているうちに人数が揃い船の用意ができました。
それではここでNaさんとはお別れ!
彼女とはまた会うことになるでしょうね!
これから30分かけて本土に向かいます。
船首に座る男性が我々をKantangに連れて行ってくれます。
いいね~このデザイン!
特に何もなく到着!
ここから車で約40分田舎道を走らせ、最後に渡し舟(車乗車可)で対岸に渡ると
Kantangに到着!
ここで兄さんはTrangへ向かうのでお別れ。
いろいろな人に世話になりスムーズに来ることができました。
【Kantang/カンタン】
Kantangを語る上で最重要人物の名を『プラヤー・ラッサダー』といいます。
滞在中あらゆるところでこの名を耳にし、歴史のある施設にいけばこの名がでてどこもゆかりがあります。
『プラヤー・ラッサダー』
Ranong県出身の華僑。
1884年-1901年までTrang県の知事を務め、県内のインフラを整備した。
Trang県の歴史はプラヤー・ラッサダー以前と以後で大きく分かれます。
プラヤー・ラッサダーとは官位名で本名は許心美/Khaw Sim Bee
土地の人は皆プラヤー・ラッサダーと呼び、許心美で彼を語ることはありません。
1893年-1916年はTrang県の都はkantangにありましたが、洪水が多いなどの理由から現在のところに移されてます。前日まで滞在していたリボン島もKantang郡に入り、ジュゴンはKantangでも町のキャラクターとしていろいろなところで見れるのです。
Kantang History Learning Center前の大きなジュゴン像
あちこちにある街灯もジュゴン
Khuan Tamnak Chan Public Parkの展望台にもジュゴン
主要産業は当然漁業!
この漁業はいわゆる寡占みたなもんで一部のグループでやりくりしているようです。
そこには乱獲、人権乱用、人身売買?などの問題が起こっているようであまりいい環境とは言えないようです。
このKantang自分は10年ぶり2度目、女房は初めての訪問になります。
最初女房はTrangの街中に行きたかったようであまりKantangには興味ありませんでしたが、ここを去るころにはかなり気に入ってしてまってました。
【Matou hostel and cafe】
今回の宿、ここには2泊します。
まだオープンしたばかりのカフェ件ホステル、Kantangにはあまり泊まるところがないのですが、駅にも近い、市場にも近いでここが一番立地が良かったんです。
3階建ての建物群の1レーンを改装して2020年にオープン
1F,2Fはカフェで3F,4Fでホステルをしてます。
ウェルカムドリンクはイタリアンソーダ。
ピンク(ライチ)は試作品なので試しに飲んでみて!とサービス。
どちらも甘いフルーティーなソーダです、自分のようなものには違いがよくわかりませんので「見た目がよけりゃいいんじゃない?」と感想。。
我が家はプライベートルームなので3F
シェアルームは4Fですがバスルームは3Fの共有バスを使います。
できてから半年くらいしか経ってないので流石に館内は綺麗
Kantangというネームバリューの弱い観光地、コロナも有りで部屋はほとんど使われてなかったでしょう。
下がカフェなのでうるさそうですが、うまく防音されてるのでしょう、1,2Fにお客がいっぱいでもまったく気になりませんでした。
田舎町なので新しいホステルでも値段はTHB1,000をきってきます、たしかシェアルームはTHB500くらい。
このホステルの特筆するところは従業員でしょう。
お客に楽しんでもらいたいといった気持ちがよく出ています。
ここは3名の若者が出資して始めており、そのうち2名はガーメント系のデザイナーです。この2名が館内のデザインをし、もう一人は常時Kantangにいてマネージメントをしてます。
実質のオーナーはデザイナーのJack君
通常彼はバンコクで働いていて遠隔でカフェとホステルの管理をしてます。
オープン前にはチェンマイ方面の人気カフェを視察/実習をしており勉強することも疎かにしません。現在ホステルは彼のお父さんとお母さんも協力して毎日顔を出してくれてます。
もう一人のデザイナーPen君は県外出身で彼もバンコクで働いてます。
偶然にも自分と彼は仕事上共通のクライアントがいてどこかで顔を合わしていたかもしれません。
そしてKantangでマネージメントをしているTam君
彼も県外出身、以前は水産関係の輸出業を営んでました。
友人のJackにホステルをはじめる話をもらい輸出会社をたたんでkantngに移住。
観光地の歴史、食事場所などkantangの事を聞くなら彼が一番詳しい。
土地の人間ではないですが、本当によく勉強し町の事をリサーチしてます。
彼らは適度に世話を焼いてくれ程よいサービスとアドバイスをしてくれるのです。
その彼らが先頭に立って経営してるのでカフェのスタッフもお客へのサービスを怠りません。これを長く続けることが難しいのでしょうが、その甲斐もあってか我々が滞在時のカフェは昼から閉店までほぼパンパンでした。
1日目は午後の到着、2日目はほぼ全日外出、3日目は夕方の出発まで外出
とほぼ部屋にはいませんでしたがカフェの方には顔を出して何度かコーヒーとケーキをいただきました。
1F
2F
2Fからの1F
この荒波のバックの山の壁絵ですが、一瞬葛飾北斎のパクリかと思いましたが、イメージはKantangの海だそうです。
これはオマケでスタッフにいただきました。
ขนมใส่ไส้/バンコクではカノムサイサイと呼ばれてますが、南タイでは
ขนมค่อม/カノムコム
ココナッツミルクの餅の中に餡を入れたものです。
ここでもらったのは甘さスッキリで美味しい。
最終日に食べたのはこの紫芋のケーキ。
どのケーキも甘さすっきりでなかなかよい。
Jackは近いうちにケーキの勉強をしていずれは自家製にしたいそうです。
このMatou hostel and cafe
駅や港から徒歩圏内、おいしい食堂や市場も近くKantang滞在には素晴らしい立地です!駐車スペースも2台くらいはあるそうですが、この辺は田舎町。その辺に停めておいても大丈夫でしょう。
また、エリア内のマングローブやフォレストパークなどの半日ツアーなんかも相談すれば対応してくれます。都合があえばオーナーのJackが案内してくれます。
駅と港に近いなかで最安ということだけで選んだ宿ですが我々には大正解!
JackとPenは自分と仕事上の関連があり、二人ともデザイナーということで女房とも気が合います。
Jackは女房の作品をいくつかみて店の白い壁に絵を入れてほしいとオファーをくれましたので近いうちに再訪しそうです。
人によって好みはありますが、彼らはどんなお客が来ても楽しんでもらおう!といった対応をしてくれると思いますよ。
~続く、、、Kangtangの観光と食、そしてさらばTrang~