P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

あの時、あの山。

お山に限らずですが、見た目やその雰囲気で良さを感じるものに対して点数や順位をつけるのはとても難しいもんです。

アルペンスキーみたいに判断基準はタイムのみ!といったものはわかりやすくてとてもいい。。

自分でやっていた競技は見た目半分、速さ半分だったのでいまいちわかりずらい、オリンピック競技などでも採点競技はけっこう揉めますよね?

 

ほとんどの人が経験してると思いますが、

『どこの山が一番よかったですか?』

と聞かれることがあると思いますが一番を決めるのはとっても難しいのです。

 

一番は決められませんが、『あの時のどこどこはよかったなあ~』って山はいくつか出てきます。

日本に行けない今、こんなことでしか日本のお山を楽しめないので登山の記録と記憶をたどっていくつか引っ張り出してみました。

 

 

あの時、あの山。4山

ルール:日本の山であること。。。

積雪期の北八ヶ岳

これは定番。ここを歩いた経験のある登山者は数多いでしょう。

自分も積雪期には何度も歩いてます。

北八ヶ岳といってもちょっと曖昧な表現なのでここでは場所を限定します。

ズバリ! 夏沢峠⇒箕冠山

ここは樹林帯の一本道を進むわけですが、風がそこそこ強くてもとても静かで実に気持ちのいい道なのです。

できる限り雪の多い時期がベスト!ほぼ毎日人も入っていると思うので誰かは踏んでます。もちろんここに来るまでのプロセスがあるので初心者でも簡単!とはいえませんが、本沢温泉か夏沢鉱泉からのピストンならほぼ問題ないでしょう!

短い距離ですがどこかに一泊して歩くと素晴らしい体験になると思います。

 

夏沢峠⇒箕冠山の樹林帯

あまりいい写真が残ってませんでした、雪がたっぷりあるときは本当に綺麗です。

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おススメポイント

雪の積もった樹林帯で音の消えた静寂の雰囲気を感じられます。

できれば平日がベスト!週末は天気がいいと周りがちょっと忙しくなるかもしれません。

 

モデルコース

稲子湯⇒本沢温泉⇒夏沢峠⇒箕冠山⇒根石岳

これをピストンするだけでも楽しめます。

基本的にはそのまま天狗岳を超えて黒百合平なんかに降りていきますが初心者向けではありません。

因みに根石岳を下った分岐から本沢温泉にダイレクトに下れる白砂新道がありますが積雪期は止めておきましょうね。かなり前ですが友人と二人でここから下ろうとして友人が滑って落ちたことがあります。大事にはなりませんでしたが、特別歩いても面白いコースでもありません。

 

泊り

根石山荘が空いているときは根石山荘泊がいいですが、閉まっているときは本沢温泉泊。

本沢温泉では寒いですが気合を入れて露天風呂に入りましょう!

 

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初夏の朝日岳(上越)

フィルムカメラで撮った写真が何枚か残ってました。

もうかなり前で記憶が怪しいところもあります。土合橋に車を止めて周回。

全国に朝日岳と名の付く山は沢山ありますがここでは上越の朝日岳。

白毛門までは一般レベルでも日帰り可能、谷川岳の眺めもいいのでそこそこ人気があり。ただしそこから先は宿泊の準備が必要になります。

 

白毛門からの谷川岳

夏の休日に登ったと記憶してます。ここから谷川岳山頂の様子がみえましたが、ものすごい混雑だったのを覚えてます。

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おススメポイント

笠ヶ岳から避難小屋にかけての花畑

朝日岳の山頂湿原

昼過ぎには着き時間はたっぷりありましたが、あまりの気持ちよさにここで2時間くらい昼寝をしてしまい清水峠のテント場に着いたのは暗くなってしまいました。

 

笠ヶ岳山頂から避難小屋を過ぎると花畑に出合います。

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この場所にこんな見事な花畑があるとは予想してなかったのでテンションがあがります。

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ニッコウキスゲのイエローの中にコオニユリやリンドウなど数種類の高山植物が混ざり見事な花畑

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モデルコース

土合橋⇒白毛門⇒笠ヶ岳⇒朝日岳⇒清水峠(泊)⇒白樺避難小屋⇒土合橋

朝早く出発するのが難しい方は笠ヶ岳の避難小屋泊。笠ヶ岳・朝日岳をケアするコースはほぼこのコースになりますが、笠ヶ岳避難小屋泊で翌日朝日岳ピストンもいいかも。。。笠ヶ岳の花畑と白毛門の展望が二度楽しめます。

 

朝日ヶ原

朝日岳山頂周辺の高層湿原、大きな湿原ではないですがここの雰囲気は最高!

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朝日岳ではウスユキソウも見られます。

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泊り

笠ヶ岳避難小屋---避難用ですね。5~6人位まで可でしょうか?

清水峠避難小屋---10人位は泊まれたような・・以前はテント数張り張れましたが今はどうだろう?

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夏の霞沢岳

島々谷から徳本峠を経て山頂に立つルートに浪漫がありますが、ちょっと調べたところ現在岩魚留小屋が営業していないこともあるのと、島々から入ると山頂まで12時間と長丁場です。浪漫は半減しますが逆ルートで行くのが便利かもしれませんね。

自分が初めて登山として上高地に入ったのはこの山が最初。穂高や槍に登るより先に霞沢岳に登ってます。夏の最盛期でも混雑はせずのんびり静かに歩けます。目玉は稜線からの穂高の展望ですが高山植物もかなり豊富!渋いコースではありますが十分楽しめます。

 

おススメポイント

明神・穂高の展望は素晴らしいですが、この山からの展望と併せて焼岳から見る霞沢岳が美しい。

近郊エリアに高山植物の豊富な場所が多いので知名度は低いですが稜線の高山植物は見事。

下りでも浪漫あるクラッシックルート(島々谷)を歩けます。ここは熊の出没エリアで歩いていても明らかに出てきそうな雰囲気があります。また島々谷は蝶の宝庫で蝶を見るために島々から岩魚留小屋を往復する方も有り。

 

モデルコース

上高地⇒徳本峠(泊)⇒霞沢岳⇒徳本峠⇒岩魚留小屋(泊)⇒二股⇒島々⇒新島々駅

クラシックルートを逆走。メリットは歩いて駅まで出れるので高いバス代を節約できます。岩魚留小屋が休業しているようなのでテント泊必須!これが無理なら上高地からの往復しかありません。

 

写真がどこかに数枚あったと思うんですが、見当たらない。。。

焼岳からの霞沢岳

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泊り

徳本峠小屋---2010年にリノベーションをしてるそうです。ここに来たのは2008年が最後ですので以前の小屋しか見たことはありません。こじんまりのした雰囲気のいい小屋だった記憶があります。泊った経験はなくいつもテント泊です。

岩魚留小屋---現在は休業中だそうです。テント泊のみ。今もいらっしゃるかわかりませんが自分がよく話をした小屋番さんは岩魚釣りの名人で近隣の熊生息域についてもいろいろ話を聞かせてもらいました。


冬の西丹沢

丹沢エリアには仕事以外では冬にしか入りませんでした。(仕事と言ってもハイキングツアーで鐘ヶ嶽程度ですが)

塔ノ岳などは冬でも登山者が多いですが、こちら側は比較的少ないかったです。(今はどうでしょう?) 檜洞丸には営業小屋がありますがそれ以外は避難小屋のみ。しかしこの避難小屋のレベルがなかなか高く十分泊まれる小屋なのです。

表丹沢のように展望歩きは楽しめませんがブナ・ミズナラに囲まれた森林トレッキングが楽しい。

加入道山周辺の雰囲気がいいですがコースが豊富なので周辺を絡めて1泊するのがおススメ。

 

何度も丹沢に登ってますが、一度も写真を撮ったことないかもしれません。手元には何もない。。。もしかしたら日本にあるかもしれませんね。。

 

おススメポイント

冷え込んだ日の朝は樹氷が少し見れる。

大室山北斜面では運が良ければ山スキーができる。

やはりこのエリアはブナやミズナラの木々を楽しむ事。

 

モデルコース

西丹沢ビジターセンター⇒畦ヶ丸(避難小屋泊)⇒加入道山⇒大室山⇒犬超路⇒用木沢出合⇒西丹沢ビジターセンター

1泊2日の周回コース

車移動で早く到着できれば加入道避難小屋泊がいいでしょう。

初日はせっかくだから下棚は見に行っておきましょう。ここでのんびりしていた時に大きな鹿の角と鉈を持った親父さんが権現山からおりてきました。『この時期は角が落ちてるんだよね~、これでナイフの柄を作るんだよ!』

まだ若かったので世の中にはいろんな強者がいるんだな~とその時は思いましたが、畦ヶ丸避難小屋で夕飯食べているとき、ふと「鹿の角は本当に落ちていたのか?あのデカい鉈は?」と頭をよぎりましたね。。。

避難小屋泊に抵抗のある方は畦ヶ丸をカットして加入道山⇒大室山がいいですが、個人的には畦ヶ丸は必須です。

 

泊り

加入道山の避難小屋はブナに囲まれた素晴らしい立地にあります。以前から結構広々として綺麗でしたが、2015年に立て替えられさらに綺麗になったそうです。

畦ヶ丸避難小屋も2020年に改築しピカピカ!以前は薪ストーブがありましたが無くなったようですね。

とにかく現在はどちらも快適そう!

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以上4エリア

全てが10年以上前の経験なので記憶も曖昧な部分があり写真もほとんどありません。

残っている写真もフィルムだし腕の悪さもありあまり美しくありませんね。。

それでもその時感じたテンションは覚えておりこの4山はあまり考えずとも出てきました。

他にも興奮するような景色にあったとは思いますが、海外生活がそこそこ長くなったせいで記憶の保存ができていません。

 

今年こそは日本にもう少しスムーズに入国できるようになってほしいですね。

それまではタイでEnjoyします。

 

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