気になる映画 - 006
久しぶりにパンジャーブ映画!
インド映画といってもほぼボリウッド映画(ヒンドゥー語)しか観ないので楽しみ!
今話題のRRRも古い友人などからはあの映画はどうなんだ?なんて聞かれますが未だに見ていませんし公開時もさほど興味がありませんでした。
南インド自体に行った事が無いのでインド在住時も見ることはないのですが、唯一パンジャーブ映画だけは何作かは見に行ってます。
その理由とは!
- でてくる主演女優が抜群に綺麗!男優はターバン被ってて皆同じに見えるのでそれほどインパクトはない
- 映画音楽の背景に偉大なバングラミュージックがある! パンジャーブ地方特有のダンスミュージックですが、見ているだけで実に楽しい
- 住んでたとこから近かった! ヒマーチャルプラデーシュ(HP)にいたのですが、カシミールとパンジャーブへはかなり近いエリアのChamba Dis.在住、地元に映画館は無かったので一番近い映画館といえばPathankot(パンジャーブ州 Chambaからバスで約4時間)。この街にはいくつかの古い映画館があるので話題作はたいてい見れますしパンジャーブ映画も見れます。
- たまには大都市Amritsal!Pathankotで用は足りるのですがたまにはAmritsalまで足を伸ばすことがあります。Amritsalまで行けばその時上映されているボリウッド映画・パンジャーブ映画の全てを見ることができます。
こんな理由がありたま~にパンジャーブ映画を観ることがあったんです。
監督・俳優などパンジャーブ映画のスターはほぼ知りませんでしたが、ノリのいい音楽で楽しめます。
宗教色も適度に取り入れているのでなかなか興味深い。
例えば、事故で下半身不随になった主人公が家族と共に毎日Amritsalに建つSri Harmandir Sahib(ゴールデンテンプル/シク教の総本山)に参拝してたらGuru Nanak(シク教の創始者)の誕生日に参拝した際、急に歩けるようになっちゃった!めでたしめでたし。。みたいな。。
こういったシーンを何度か見てるとSri Harmandir Sahib、Guru Nanakというのがどれだけ崇拝されているのかがわかります。
今回の作品、Chandigarh Amritsar Chandigarhですが、このタイプの作品ではなく普通のラブコメディ。パンジャーブ色は強くなくよくある映画をパンジャーブ俳優が演じただけって感じ。。。
元ネタは2010年のマラーティー語作品【Mumbai-Pune-Mumbai】
!!!題名からして、、地名をパンジャーブ州の都市名に変えてるだけ!?
ヒンディー語のリメイクでMumbai Delhi Mumbaiなんてのもあるらしい。。
さすがインドは偉大ですね!
ざっくりとストーリー
Chandigarhに住むReet(Sargun Mehta)は叔母が決めたお見合いを断りに一人でAmritsalへ。
手にある住所を元に相手先の部屋を探しますが近所までくるとなかなかわからず、そこで路上でクリケットをしている青年Rajveer(Gippy Grewal)に場所を尋ねます。
ようやく見合い相手の部屋にたどり着きますがお留守。。
この間、周辺の下町の住民は皆Reetに対して不親切というか雑な対応、、、に聞こえたんですが、よくよく考えたらこんなもんか。。。タイだってこんな感じかな。。なんというか下町ローカルの方なので警戒心もあり、逆に初めて会うのにいつもその辺を歩いている人と同じ扱いをする場合もあります。
しかたなく相手の帰りを待つべく市内をぶらつくのですが、ここで先ほどのRajveerが登場しひょんなことから一緒に行動するようになります。
パニープリーを食べ、市内のイベントに参加し踊りまくる、有名なカフェで過ごすなど。。そうこうしているうちに惹かれあっていく二人ですが、この辺は普通のロマンス映画にあるパターンです。
この後もReetのボーイフレンドに会ったり、二人の意見の違いで口論になったりとしますが、最後は用事をすましChandigarhに帰りかけたReetがそのまま帰らずRajveerの所に戻ってくるという物。。
全くもって普通のかる~いロマンス映画でした。。
時間も2時間以内と短く食事しながら簡単に観れましたね。
感のいい方はわかると思いますがReetのお見合い相手で部屋が留守だった住人は当然Rajveerです。
興行的にはうまくいかなかった作品ですが、全編Amritsalロケをしており魅力的な建物が随所に見られ、外国人が知っているような有名な場所ではなく比較的なローカルな地域を撮影地としたようです。
Cast
よく知らないパンジャーブ語映画を観た最大の理由はココ
Rajpal Yadav
1999年にBollywoodでビューをし2000年代に絶頂期を迎えたコメディ俳優!
本作でPollywood(パンジャーブ映画)デビュー
彼はコメディアンと言われることを嫌い、コメディも演じる一人の役者であると認知してほしいと訴えますがコメディセンスがずば抜けてます。
確かに笑いのパターンはありますが、彼にしかできない演技なんです。特に共演作が多いParesh Rawalとのコンビは最強!
本作でもRajpal Yadavワールド全快で彼をよく知らない女房も大爆笑してました。
ストーリー上さほど重要ではないですが二人の仲を深くするのに必要なアクティビティを提供してくれてました。
因みにこのシーンがヤバい!
いくつか誤解があり主人公二人のバイクとRajpal Yadavのリクシャーがチェイスをするシーン。流石に腹が痛く、ツボにはまるとガッツりはまってしまう女房は転げまわってました。
Times of Indiaでは『Rajpal YadavがPollywoodに魔法をかけた!』なんて大袈裟な記事がでてましたが、Bollywoodでやっている事に比べたらやや控えめに見えました。
出演者はRajpal Yadavしか知りませんが、主演のGippy Grewalはパンジャーブではかなり有名な俳優兼・歌手なんだそうです。
Gippy Grewal
ちょっと調べるとYo Yo Honey SinghとコラボもしてBollywood映画で歌ってるんですよね。Cocktail(2012)は劇場で見てますがYo Yo Honey Singhの名前しか目に入ってなかったです。
俳優としては2010年代半ばに大ヒットを飛ばしてトップスターに!
2015年にはSecond Hand Husband(2015)というBollywood映画に主演してますが知らない。。。
しかし共演陣が豪華(Dharmendra、Alok Nath)かつクセモノ(Ravi Kishan、Sanjay Mishra、Vijay Raaz、Mukesh Tiwari)!
しかもHarbhajan Singh(クリケット選手:元インドナショナルチーム)も出てる。。。
Harbhajan Singhについてはココ👇で触れてます。
そして今までの経験通り今回も主演女優が美しい。
Sargun Mehta
知りませんでしたが、2017年にスタートしたFilmfare Awards Punjabiで過去に2度Best Actressを受賞。俳優の受賞で過去に複数回の受賞をしたのは今のところ彼女だけ。
ということはパンジャーブでのトップスターなんです。
ザックリですが、彼女の過去作を確認したらなかなか雰囲気のいい作品で興行も成功してるんですよね。
これを機会にPollywood Movieをみる機会を増やしてみようか。
まとめ
作品の内容としては昔ながらの見合いで夫を決める風習を受け入れられない女性がわざわざ見合い相手の所に断りに行く、そして恋に落ちるって話。。。とくに目新しい内容ではないですが、Rajpal Yadavのコメディと主演二人のオーラで十分楽しめる作品でした。
この作品はReetがChandigathからAmritsarへきてChandigarhに帰るまでの一日だけのドラマ。映画の雰囲気は全く違いますがRichard LinklaterのBefore Sunrise(1995)を思い出します。
Pollywood Movieの観賞数は多くはないですが、音楽とダンスは元々一級品! そして女優のクオリティの高さが魅力です。
まずはSargun Mehtaの作品を見てみようか、、、。