レコードの入手先は全く覚えてません。
ただし買ったレコードのほとんどが『CISCO』または『ユニオンレコード』なのでどちらかでしょう。
ここはアーティスとではなくアルバムを語るコーナーなので詳しくは触れませんがスタイル・カウンシルについて少しだけ。。。
The Jamを絶頂期に電撃解散させたポール・ウェラーがオルガン挽きのミック・タルボットと組んだユニット。Jamは基本的にパンクミュージックとして活動してましたが、このスタイルカウンシル、全く雰囲気の違う音楽を作ります。
音はポップミュージックでありながら歌詞がなかなか刺激的、政治批判(当時イギリスの首相はサッチャーさん)を盛り込んだ過激的なものでした。
Jam時代から聞いていた方は、ポップな音に地味な(顔が)相棒と活動するポール・ウェラーにビックリしますが、個人的にはスタイル・カウンシル時代の曲はかなり好きです。
まず、アルバム第一弾『Café Bleu/1984』がぶったまげます。
シングルカットされた『My Ever Changing Moods』がとにかくかっこいい!
いきなり引き込まれてしまい、やはりライブ音源なんかも聞きたくなります。
そこで購入してしまうのが本作『Home and Abroad/1986』
The Style Councilのメンバー
Paul Weller/ボーカル・ギター
Mick Talbot/キーボード
Dee C. Lee/コーラスでPaul Wellerの元奥さん
Steve White/ドラム、弟のAlanは元オアシスのドラマー
Home and Abroad<1986>
Style Council最初のライブアルバム。
ジャケットがなかなかスタイリッシュでイカします。
収録曲は2ndアルバムである『Our Favourite Shop(1985)』リリース後に行われたツアーから抜かれてます。
ほとんどのファンはThe Jamからポール・ウェラーを追ってきているはずですが、このStyle Councilの曲はThe Jam時代と比べるとよりポップで一般受けしやすいメロディーですね。
レコードアルバムのオリジナル盤は10曲で構成されてますが、のちに発売されるCD盤は12曲あります。この2曲はボーナストラックなどの扱いではなくきっちりアルバムに入っている曲です。
詳細
レーベル:Polydor Records
Style Councilのアルバムは全てPolydorから
プロデューサー:Peter Wilson
元々Polydorにいましたが後にフリーランスとなってプロデュースをしてます。
Jam時代からポール・ウェラーと仕事をしておりStyle Council最初のアルバム名作『Café Bleu(1984)』もこの人の作品
バンドメンバー
前述してますが、もちろんメインはこの4名
Paul Weller/ボーカル・ギター
Mick Talbot/キーボード
Dee C. Lee/コーラス
Steve White/ドラム
ソングリスト
ソングライティングは全てポール・ウェラー(一部ミックとの共作も有り)によります。
Side A
1. "My Ever Changing Moods"
2. "The Lodgers"
3. "Head Start For Happiness"
4. "(When You) Call Me"
5. "The Whole Point Of No Return"
Side B
6. "With Everything To Lose"
7. "Homebreakers"
8. "Shout To The Top"
9. "Walls Come Tumbling Down!"
10. "Internationalists"
名曲"My Ever Changing Moods"からスタート。最大のヒット曲かどうかはわかりませんが、Style Councilといえばこの曲のことを言います。やはりイントロからしびれる。。ちなみに本作にはふくまれてませんが、ピアノソロバージョンも秀逸!
シングルのPVはポールとミックがロードバイクで森の中を競争する訳の分からないPV。
"The Lodgers"
Paul WellerとDee C. Leeのデュエットソング
ベストアルバムやライブには必ず入ってくる曲でDee C.Leeのファルセットが効いてます。因みにPVではWellerのダサいステップからスタートしてます。
そして"Head Start For Happiness"、"(When You) Call Me"と続くわけですがこの2曲はセットでかかることが多いですね。"Head Start For Happiness"もライブの定番ですがこの曲EPのB面曲なんですよね。個人的には"My Ever Changing Moods"の次に聞きなれた曲です。
Mickのボーカルで始まるバージョンもありますが、このライブアルバムではPaul+Dee Cのボーカル+Mickのコーラスバージョン。
B面のスタートは"With Everything To Lose"
テンポのいいソングでこのライブバージョンはMickのエレキピアノがキレまくってます。
"Shout To The Top"
恐らく日本で一番有名なのはこの曲。確かCM曲かなんかになったはず。。
Paulのギター、Mickのピアノ、Steve Whiteのドラムととにかく演奏がかっこいい!
ただ後期のライブやソロの時はオリジナルとは違ったバージョンで構成されてます。好みによりますがあんまり好きじゃないんですよね。。
因みにDee C. Leeは出番は少ないですがこの曲の時はいつも以上にノリノリ!本人も好きな曲なんでしょうね。
"Walls Come Tumbling Down!"
イギリス労働者階級に宛てたメッセージ曲
ポップでリズムのある曲でDee C.Leeのコーラスがアクセントとなり素晴らしい曲になってます。
"Internationalists"
楽曲としては特に好きな曲ではありません。いわゆる政権批判の曲ですが、よくアルバムの最後にこれを持ってきましたね。ただ当時のイギリス労働者や若者には強いメッセージになったでしょうね。
最後に
今のようにYOU TUBEでいくらでも海外の音源やライブ映像が手に入る時代ではなかったので非常に貴重なライブアルバムでした。
やはりいいものはいつになっても聞くものでいまだに飽きずに回してます。
Paul Wellerはいまだに現役でソロライブでスタイル・カウンシルの曲を演奏しますが、やはりMickのピアノ/オルガン、Dee C.Leeのコーラスあってのスタイル・カウンシルですね。