年に1度の日本での登山とはいえやはりテントは必要です。
山小屋はとても快適で女房と山登りに行くときは本当にいいのですが、下山後の温泉で豪華にいきたいのでついつい敬遠してしまいます。因みに女房はテント泊で全く問題なし、バンコクに出てくるまでは半屋外で板張りの上にバスタオル程度のシーツを引いて寝てましたので文句はありません。
自分が日本で最後にテント泊したのが2年前の八ヶ岳。
この時は長年使っていた道具のいくつかが最後の時を迎えており
テント:モンベルのソロシェルター---八ヶ岳は稜線にテントを張ることはないので単独の時は常にシェルター仕様でしたが長い期間放置していたのと寿命を迎えシームテープの剥がれがひどく使用不可。
テントマット:Artiach 120---バルブ破損で空気漏れ、バルブの根っこが避けてるため補修不可
とテント泊には重要な道具2点とサヨウナラしました。。
そして、その時使用したプロモンテのテントもグランドシートに穴が開いていたのです。
まだまだ補修して使えるレベルですが大雨等の場合はちょっと心配。。。また、昨年日本に行ったときは忙しくテントの確認ができていないので2年経ってどのようになっているかわかりません。
なんとなく最近はどんなテントがあるのかなあ?と見ていたらかなりの種類がでているんですね。ここ10数年テント購入(日本用として)を考えていなかったので何も知識がありません。
そこで、今回今まで自分が使用してきたテントとネットのみで調べた購入候補のテントをあげてみます。
過去に使用したテント
①ダンロップテント
あまり記憶はないのですが使っていたメーカーがダンロップというのだけは確かです。
山用というよりはほぼ山スキーをするための全泊として山中で使ってました。グラウンドはほぼ地元の鳥海山、たまに駒ケ岳や森吉、八幡平辺りです。従兄がこういうことやる人でひたすら連れていかれました。当初は小さかった為、テントを建てること自体一仕事だった記憶があり、子供の体には尋常じゃない重さでした。
データ:なし
②ニッピンメスナーテント(ダブルウォール) 2人用
*白馬大池 :夏
栂池からの初日、この後白馬三山-天狗の大下り-不帰ノ嶮-唐松岳-五竜岳-遠見尾根と3泊4日の縦走。一番きついのは天狗の大下りです。
初めて買った山岳に特化した軽量テントでオールシーズンで活躍。
日本だけでなくインドガルワールヒマラヤでも数年にわたって使いましたが、破損せず頑張ってくれました。
シームから水漏れがでてきても2年くらいは使っていたのですが、
最後は4隅からシームの水漏れが酷く泣く泣くサヨナラしました。
<データ>
価格:¥28,000
仕様:たぶんナイロン
重量:2.1kg 当時としては軽量
期間:1996年~20014年まで使用
③モンベル モノフレームシェルター ダイヤ(ダブルウォール) 1人用
2000頃の購入。当時は今と違って登山テントとしてモンベル製品を考える人はほとんどいなかったと思います。自分は道具にたいして興味がなかったのでメスナーテントで十分でしたが、新しく発表されたこのシェルターのフォルムに惹かれ購入。
重さは1.07kg、シェルターとはいえ当時としてはかなり軽いです。自立ができないのでアルプスの稜線で使うことはほとんどなく、その辺の野宿~サイクリング~せいぜい3シーズンの八ヶ岳くらいで使用してました。
1度、強風の白馬岳稜線で張ろうとしましたが、ペグダウンすらすることができず石で押さえていた生地が風力によって避けてしまい小屋に逃げ込んだことがあります。
この時は周りにいた山の先輩たちも早々にテントを張るのをやめてましたので自立もできないテントで頑張った自分がバカだったと反省しました。。
ザックを入れて体を横にするとジャストサイズなので少し風が強いとテントが体に触れます。横になった時の頭の位置は天井高の低い位置にくるので圧迫感があります。
寝る以外の事は全て外でやるので特に不便はありませんが現在ではこの重さ(1.07kg)でこの居住性は考えれませんね。ボトムシートが40Dあるので重さは仕方ないです。。。
<データ>
価格:¥20,000くらいだったでしょうか。。
仕様:本体 15D(ナイロン)
ボトムシート 40D(ナイロン)
フライシート 30D(ナイロン)
重量:1.07kg
期間:2000年~2018年まで使用
④プロモンテ ライトウェイトテントVL-32
メスナーテントが寿命を迎えた為に購入。こちらもオールシーズンで使用。
購入当時一人用はモンベルのシェルターがあった為、2名以上、ローシーズン、平日の人が少ないときに使用。
なんの文句もないですね! 釣り下げ式は風に弱いとかどうとかいろいろと書かれているようですが、自分の場合強風時や雪上でも問題なく使ってました。
2009年以降は厳しい環境で使用していないのでたいした根拠はありませんが。。。
前述しているようにボトムシートに穴が開いてしまいました、扱いが雑だったと反省してます。
2名+荷物での使用がベスト
<データ>
価格:¥38,800で購入
仕様:本体 30D/ポリエステル
フライシート 30D/ポリエステル
重量:1.85kg
期間:2009年~2020年現在なんとか使用可能
現在ほど選択肢はありませんでしたが、全て有効的に使うことができテント購入歴として後悔はありません。
*蝶ヶ岳 :4月初旬
上高地にバスが入る前ですが休みの日に自家用車で上高地バスターミナルまで入ってきました。 当時公園内従業員をやってましたので特権ですね。シーズン中はごった返しますが一人で静かに止まれました。
途中で登山靴のソールが剥がれ、その辺で安い靴を購入してから登り始めたためテント場着は夜の9時でした。月明りが雪に反射して明るかったのでよかった。
*木曽駒ケ岳頂上山荘テント場 :夏
女房の初登山
*穂高岳山荘テント場 :夏
日本を出て以来初めての北アルプス。上高地から前穂~吊り尾根経由でしたが、もうこの辺りが限界ですね、これ以上ハードなところは難しい。。。
*本澤温泉(八ヶ岳) テント場 :夏
もう八ヶ岳がつらい。。。荷物の軽量化、体力をつけなくてはいけないと感じた山行
⑤KARANA FREEDOM Ⅱ 2~3名
日本の登山で使えるような物ではありません。
オートキャンプ辺りで使うテントですが、我が家はタイのトレッキングで使ってます。
画像をみてわかりますがボトムシートが分厚い、インナーは2ドア+2ウィンドウと通気性は抜群。そして天窓はメッシュです。フライに前室はなく雨除け程度です、天井がメッシュなのでないと困ります。
とても重くかさばりますが、何とか工夫してザックに入るようにしてます。
とにかくポールが異常なまでに重い・・・・
<データ>
価格:THB1,300(¥4,500)で購入
仕様:不明
重量:4.5kgくらい
期間:2011年~2020年現在まだ現役バリバリ
*Khao Laem National Park/Kanchanaburi県(タイ) :12月
以前は年に4,5回行っていたサンクラブリーへ行く前に1泊。当時タイで使っていたテント、マット、シュラフがあまりにデカく70リットルのザックでも入りきらず、、テントは手持ちでした。タイでトレッキングするなら道具は全てタイでそろえるべし!とどうでもいいポリシーで道具をそろえたためで、この時の重量は25kgありました。
流石に現在はタイでも軽くて小さい道具が手に入りますのでこのようなことはありません。
*Sai Thong National Park/Chaiyaphum県(タイ) :8月
これは楽!ワットの車で近くまで入れました。モンスーンの真っただ中で強烈なスコールに会いましたが、テント内は全く問題なし。
hirobkk.hatenablog.com
*Doi Khun Tan National Park/Lampang県(タイ) :12月
鉄道駅から直接40分程度のトレックで到着できるお手軽なテント場
標高がそこそこ高いので12月にこのテントでは寒かった。。。
*Erawan National Park/Kanchanaburi県(タイ) :1月
見た目は醜いですが快適なテント生活でした。
購入候補のテント
最近のテントをざっと見てきて。。。
料金:高いです。。。なんだかんだで5万円は必要でしょうか。。
重量:異常なほど軽い、プロモンテVL32購入時でその傾向はすでにありましたが、2名用ですと1.5kgをきってきますね。
テントの種類:インターネットの普及により外国のテントが簡単に手に入るようになりました。
これだけ多いと色、価格、人数、デザイン、使用時期でかなりの選択肢が拡がってテント選び自体が楽しくなります。
素材:難しい言葉がならんでおり何がなんだかわかりません!とにかく軽量化が進み生地がかなり薄くなっているということ。
テント選び(本当に買うかまだワカラナイ?)をする上で、まずは現在の自分の立ち位置を知らなければなりません。幼少期から親や従兄に連れられており一人でもそれなりに登ってきましたが、現在は3シーズンで一般登山道を歩くのが精いっぱい!といったとこでしょう。今後バリエーションルートを登ったりすることは200%なく、地図上の点線ルートも怖くて行けません。
ただし冬山は少し考えてます。。。
ましてや日本での登山は年に1,2回程度。。。。
となるとテント選びで重要となるのはルックスです。
はっきり言いましょう!見た目90%/その他10%くらいの感覚でいます。
ただしタイにいると実物をほとんどみれないのでWEB上での判断します)
テント選びの必須条件
- 2人で利用できる室内幅120cm以上---2人利用の場合プロモンテが使えるうちはいいですがプロモンテがだめになったときに代用できる
- 4シーズン可能(オプション可)---単独で冬利用もありえる
- 重量は2kg前後まで(見た目次第では2.5kgあってもOK)---そりゃ軽いほうがいいですがルックスと重さは多少比例します
- ダブルウォール---こちらの方が快適ですからね
以上を条件に気になったのがコチラ👇
気になった順に紹介
①SALEWA LITETREK PRO II TENT
購入方法:オンライン
価格:¥42,000くらい
仕様:本体 66D/ナイロン
ボトムシート 70D/ナイロン
フライシート 20D/ナイロン
重量:1.98kg
使用人数/シーズン:2名/3シーズン
日本ではあまり馴染みのないテントのようですが、タイでもなじみはありません。シューズのイメージがありますがテントもなかなかのデザイン。
気に入ったのはインナーとフライの一体感。フライのスカートも長いのでオールシーズンいけるでしょう。
②FORCLAZ TENT TREK 900 2P
購入方法:オンライン or 店舗
価格:¥15,000くらい
仕様:本体 - ボトムシート -フライシート /ポリエステル
重量:1.95kg
使用人数/シーズン:2名/3シーズン
フランスの総合アウトドアメーカーDecatholonのアウトドアブランド
一時期デザイン、価格ともに悪くない、特に前室のデザインに惹かれ買う寸前まで行きました。購入をほぼ決めたところでコロナ発生でバンコクまで買いに行けず。。。
今はすっかり冷めており圏外に。。。やはりインナーメッシュでは女房は日本の3,000m級は耐えられません。しかし将来的にタイ用のテントとして買ってもいいかも。。。
③THE NORTH FACE ALPINE GUIDE 2
購入方法:オンライン
価格:¥38,000くらい
仕様:本体 30D/ナイロン
ボトムシート 40D/ナイロン
フライシート 30D/ナイロン
重量:2.60kg
使用人数/シーズン:2名/4シーズン
ここまで必要ないと思いますが、デザインがかっこいい!
昔からノースフェイスのテントはかっこいいんですよね、重いけど。。。
これもクリック寸前までいきましたが、いろいろとレヴューをみると雨に弱い。。。
結露でなく雨の中でキャンプをしていて水が漏れてきたという例が結構多いのです。
生地の問題ではなく恐らくQCチェックが緩く品質の幅が広いのでしょう。
要はハズレを掴むと雨漏りする。。。
④BIG AGNES フライクリーク LX2
購入方法:オンライン
価格:¥46,200
仕様:本体 40D/ナイロン
ボトムシート 68D/ポリエステル
フライシート 40D/ナイロン
重量:1.76kg
使用人数/シーズン:2名/3シーズン
赤いフライシートが魅力。
形状から入口部にスペースがあるので使いやすそう。。
まだかなり惹かれてます。
⑤OXTOS アルパインテント
購入方法:オンライン
価格:¥37,000
仕様:本体 30D/ナイロン
ボトムシート 40D/ナイロン
フライシート 30D/ナイロン
重量:1.97kg
使用人数/シーズン:2名/4シーズン(オプション使用)
よくわからんが日本産のようです。価格が魅力的ですね。。。
オプションパーツが多くパーツ交換も可能。
前室が独特の形してるんで結構広く使えそう。
⑥ダンロップ VS-20
購入方法:オンライン or 店頭
価格:¥42,900
仕様:本体 30D/ポリエステル
ボトムシート 75D/ナイロン
フライシート 30D/ポリエステル
重量:1.87kg
使用人数/シーズン:2名/4シーズン(オプション使用)
継続してもう1度プロモンテも考えましたが軽量化が進み全体的に生地が薄くなってます。ボトムシート30Dはちょっと心配、他にグランドシートが必要になるでしょうから今回はパス。とにかく長く使えるものがいいですね。。。いろんなブランドを使ったことがないのでデータがありませんが、実体験からダンロップ/プロモンテは信用してます。現在はこれが第一候補! 2人で使うことを考えたら2ドアタイプもアリですね。
まとめ
いろいろ見ていくと超軽量タイプはパスせざるを得ません。
特にボトムシートの薄さが気になります、これは心配で追加でシートを1枚持っていくことになるでしょう。10数年前とは素材等の品質向上があり耐久性があっての軽量化だと思いますが、考えが古いのかどうも心配なんですねー
今後何gを考えるシビアな登山をすることはなく、2kg以下ならば十分軽いので耐久性と快適性を重視します。
個人的には超軽量タイプを使うのならシェルター/ツェルトを迷わず選びますね。
今の状況では日本に行く予定もたたないのでテント購入もペンディング状態ですが、おそらくダンロップかな~