2020年6月14日
俳優のスシャント・シン・ラージプートが34歳で亡くなりました。。。
写真もみてもわかりますがいわゆる"イケメン俳優"
インド映画界は4月に Rishi KapoorとIrrfan Khanを亡くしたばかりですが、再び現役バリバリの俳優を亡くしました。
このお二人は長い闘病の末でしたが、警察からは『Death by suicide』 自殺であると発表されました。
Rishi Kapoor、Irrfan Khanとは亡くなる経緯が異なるせいか、業界内外からのメッセージが後を絶ちません。
ほとんどは日本的に言えばお悔やみですが、それ以外に映画産業の問題にメッセージをしている俳優さんがいます。
インドでは鬱病に苦しんでいる人の数が東、東南アジア圏で一番多く15-29歳の自殺率は世界で2番目に高いです。
Sushant Singh Rajputは34歳でしたが、彼も鬱病に苦しんでいたとされKaran Johar、Mukesh Bhattはそれを匂わすコメントを出してました。
自分の場合第一報はShah Rukh Khanの投稿でした。とても愛情のこもったメッセージであり流石にグッとくるものがあり、Akshay Kumarのビデオメッセージなんかも切ないものがありました。
特にSRKはSushant Singh Rajputの少年時代からのアイドルで最もリスペクトした人物です。SRKも彼と同じく両親や家族に映画関連の人間がいないいわゆる映画カースト出身ではないのであこがれがあったのかもしれませんね。
SNS等ではあらゆる著名人からメッセージが寄せられており、
日本ではモディ首相が彼に対して弔意を示した投稿が話題になってましたね。
そんな中で一部の俳優のメッセージが話題になってます。
Kangana Ranaut
彼がどんなにいい仕事をしてもボリウッド映画界は彼に対して一定のリスペクトを示さず、演技賞などからも遠ざけている。また彼は知名度のある俳優としてパーティや結婚式などへの招待もされていない。*恐らくこれは彼の社交性や鬱病などに関連してると思われます。メディアはこのような精神的な問題を抱えている有名人を攻撃するのでなく共感しサポートしていかなくてはならない。
そしてSushantの唯一の問題は自分を信じられなかった事!
と語ってます。
この人も結構な変わり者であちこちで関係者にストレスを与えてますが。。。
しかしメディアについてはどこの国のメディアにも言えることでしょうねえ。。
Vivek Oberoi
順調にフロントヘッドが広くなってきてるVivek Oberoi
6/15にSushantの葬儀に参列したそうで、Sushantの家族の様子を語ったとこは涙をそそります。
(Sushantは映画界の被害者)今回の事について映画業界は真剣に内省しなければならない。このパーティは家族でありお互いをリスペクトしなければならない。
お互いをケアしパワハラやセルフィッシュで不条理な事柄を減少していき、本当にいいもので高い芸術性を持つものを評価し別の理由(賄賂やコネ)によって操作されない状況にすることが必要。
これはインドに限らず、、、Vivekの言ってることはとってもわかりますが、改善は難しそう。。
本当に多くの俳優仲間からのメッセージが亡くなってから10日経っても続いてます。これだけ愛されているのに本当に残念でなりません。
彼が映画界で活躍するようになったのは2013年~
自分がインドを離れた後だったため彼の作品を多くは見れておりません。
劇場で彼の作品を見たのは
- PK(2014)
- M.S. Dhoni: The Untold Story(2016)
- Kedarnath(2018)
たったの3本
【CHAAR KADAM】from PK
'Chaar Kadam' FULL VIDEO Song | PK | Sushant Singh Rajput | Anushka Sharma | T-series
メインではありませんが、Anushka Sharmaの相手役で出演。短い時間でしたがなかなか印象に残る役どころ。インドではTVドラマやKai Po Che!で既に有名でしたが、PKで初めて見たかたは『誰だ?この色男は?』と思ったでしょう。。
【M.S. Dhoni: The Untold Story】
M.S.Dhoni - The Untold Story | Official Subtitled Trailer | Sushant Singh Rajput | Neeraj Pandey
Sushant Singhは運動が苦手で学校時代もあまりスポーツで目立つことはなかったそうです。ただしクリケットのファンであり幼い時から見ていたのか、なかなかいいスイングであり素人にはみえませんね。かなりトレーニングは積んだと思いますが。。。因みに彼の妹さんはクリケットのプロ選手。
インド在住時に居候先に地域(Chamba District)のクリケット代表選手がいたのです。その弟分のトレーニングに参加したり草試合に出たことがありますのでクリケットがどのようなスポーツかは知ってるつもりです。地域のチームというとたいしたことがないように聞こえますが、このうえの州のカテゴリー(Himachal Pradesh州)になるとほぼナショナルチーム予備軍で怪物選手の集まりです。
【Kedarnath】はコチラから。。
実際のKedarnath寺院でもSushant Singhを偲ぶ催しがされてましたね。。
彼の出演作は12本と多くはないですが、なかなか多ジャンルで魅力的な作品が多いです。なかなかタイには入ってこないので劇場で見る機会が少ないのですが、昨年公開されたChhichhoreを見逃したのは悔いが残ります。
Chhichhore(2019)
Shraddha Kapoor共演で気にはなっていたのですが、なかなか時間が取れず結局パスしてしまいました。
同年代の他のスター俳優とは違った雰囲気を持ち、80年代90年代のボリウッド作品にも入っていけそうな役者さんでした。今後の活躍が見れないのが本当に残念ですがまだ彼の作品を半分しか見てません。。Sushant Singh Rajput亡くとも彼の演技をまだまだ楽しませてもらいます。。。
R.I.P
Sushant Singh Rajput