おはようございます!
起きたけど動けない。。。
テント越しに聞こえる音から判断するに天気は良好な様子。。。
昨夜の土砂降りがウソのようです。。
天気予報が大当たりですな。
目は覚めてましたが動き出せたのは6時過ぎ。。
すでに多くの方はテントを置いて赤岳に向かったようです。。
そんな時間の自分はのんびり朝食から始めます。
テントから小屋越しに硫黄岳。
天気がいいことはわかるがまだ出れない。。
あかん!凄い天気いい!
自分のテントは一番右、沢山ありますが他のテントの皆さまはすでに山登りに行ってます。
自分はコーヒー飲んでだらだらするのみ。
流石にこの天気でショートカットコースはNGなのでしっかり歩きたいと思います。
予定通り荷物全部かついで赤岳に向かいます。
ようやく動けたのが8時近く。。
山は早発ち早着といいますが、学校や仕事に行くより遅い出発。。。
さくっと分岐まで来ました。。
阿弥陀岳、、八ヶ岳では好きな山なんですが今回は縦走しなくてはならないのでパス。
次に来るときは阿弥陀岳を目的に八ヶ岳に来よう!
この文三郎はつらい階段があるのですが、これのおかげで高度も稼げます。
これが辛いのよ・・・
横岳もバッチリ!
ここで中山尾根を確認すると、昨日一緒に飲んだお二人らしき(雨あがりでこんなことしている人はあの人たちしかいないでしょう)クライマーがすでに岩稜の基部に居ました。
もしかしたら稜線で会えるかな?
中岳分岐までくれば後は楽勝!
権現岳の先には南アルプスがよく見えてます。
難度もプランニングするもなかなか登れてない御嶽山
もう一度権現岳超えの南アルプス
北岳と甲斐駒ヶ岳
この時点で9時過ぎなんですが、周りの雲の位置を見て確信します!
『ひょっとして今日は一日中この展望なんではないのか?』
これは稜線をじっくり歩いて堪能しましょう!
一応岩稜っぽい箇所もあるので注意しましょう。
あまり事故のある場所ではないと思いますが念のため。。。
赤岳直下の岩稜にお一人みえますね。。。赤岳沢を詰めてきた方かな。。
さて、阿弥陀岳より高い位置に来ました(阿弥陀岳<2,805m> , 赤岳<2,899m>)
乗鞍岳が見え、その左奥にはうっすら白山も見えます!
おいおい!今日全部見えちゃうんじゃないの?
はい、景色がよくて疲れを感じることもなく
赤岳<2,899m>登頂!
山頂の標識に色いれたりイベントっぽくなっていたので落ち着きません。人も多く、標識前で楽器演奏で歌をうたってるグループなどもいるのでさっさと退散!
自分は何度も登っているからいいですが、記念写真撮りたい方々はちょっと気の毒でしたね。。
山頂は標識のあるとこより、頂上山荘前の方がゆっくりできるのでこちらで休憩。
いいな~阿弥陀岳。。
次の八ヶ岳は絶対登ります。
眼下には昨夜の土砂降りテン場の行者小屋。
これから向かう横岳稜線の向こうには浅間山
やはり東斜面の紅葉の方が素晴らしい
赤岳から展望荘までの下りが意外と足に来るので、ゆっくりストックつかって下ります。
横岳のゴリゴリに入っていくところで予想通り!
うれしい再会です! 昨日お酒を飲み交わした大先輩の山男のお二人。
向こうから気が付いてくださり、少しお話をしてそれぞれ先に進みました。
まさに山でこういう方々に会えるといいな~と思わせる山のお二人でした。
下から紅葉⇒雲海⇒奥秩父連山
雲海と穂高連峰
槍もバッチリ!
佐久側を見ると杣添尾根が見え始めました。
ここは冬に登りに来ないといけませんね!
だいぶ前の話ですが、真冬にテン泊単独で入りましたが、強烈な風と寒さに敗退。。。
稜線直下まで行きましたがすさまじい風に敗れ去りました。
その時お会いしたベテランさんはダブルアックスを手に気合で横岳登頂されてました。
それを見ると自分には装備の準備と気合が不足していたと思わされます。
横岳の最高峰奥の院が見えてきました。
今日は本当に調子がいい!
疲労感はなく、仕事道具を含めおよそ17kgのザックも重さを感じません。
はい!登らせていただきました。
横岳<2,829m>
横岳からの景色が素晴らしい!
両神山
奥秩父(甲武信ヶ岳~金峰山)
手前に富士見パノラマスキー場、その奥は中央アルプス
御嶽山
乗鞍岳と諏訪湖
穂高連峰から槍ヶ岳
大キレットのへこみ具合が凄い!
立山から剱岳
鹿島槍と五竜岳
白馬三山
やはり穂高の見栄えは凄いです。
さて、ここで気になるのが日本一の山。。
これは休憩して他の登山者と会話するたびに出てきた言葉なんですが、、、
『凄いね~今日の景色は! だけど富士山だけ見えないんだよね~』
そう!この日は一度も富士山頂を見ることがありませんでした。
こんなことあるんですね。。。
なかにはこの景色に感動したご年配の登山者が、、、
『いやー最高ですよ! お兄さんどうしよう、、明日会社休んじゃおうかな~』
休んじゃってくださいと言ってあげると逆に現実に戻るんですかね?
『いかんいかんやはり帰らねば、、、、。』
となってました。
奥の院通過後に下るのですが、個人的に冬はここが一番いやな場所。。。
夏場は雪もなく、梯子も鎖もでているので問題ありません。
左に硫黄岳山荘、右に浅間山
この登山で最後の登りになります。
硫黄岳の登りは登ってみるとたいして時間がかかってないのですが、何故か体感は倍ぐらいかけて登った感覚になるのです。
爆裂火口もよく見えますね。
浅間山、、この諏訪・佐久側からみるより嬬恋側から見るほうが好きですね。。
存在感が違う!
今日、歩いてきた稜線を振り返ります。
直線距離は大した距離ではないのです。。
硫黄岳<2,760m>
霧ケ峰(1,900m前後)の上空にあるかのように見える穂高連峰(3,000m前後)。
実際以上に標高差があるように見えますね。
さて、夏沢峠に向かって下山です。
天狗岳と蓼科山がみえますが今回はあそこまでは行きません。
夏沢峠到着。
山小屋は全て今シーズンの営業を終えてました。
この下りあたりから足先が当たって痛くなってきました。
今の靴に変えて全く問題なかったのですが、ソールやインナーがへたってきたせいかもしれません。ザックの重さを影響して足が痛い。。。
一度しびれてしまうとなかなか戻らないですが、早く温泉に入りたいので頑張ります。。
オーレン小屋まで10分もかかりませんがここを歩くのもきつくなってきました。
久しぶりに来ましたオーレン小屋
もう!やりすぎってくらい設備が整っており、アクティビティもいろいろあります。
家族連れなどには安心の設備って感じですが、ここで一泊することはないだろうな。。。
更に歩きやすい登山道を下りますが、足が痛いのです。。。もうペースは上がりません!
冬に歩くとここではよくカモシカに会いましたが今日はダメでしたね。
夏沢鉱泉<2,056m>
到着しました!
もう今日は歩かなくていい、、、体調良好で楽勝と思いきや下りで足先をやられてしまいました。。
小屋前は穂高ビュー!
到着が遅くなりましたが、温泉・ビールなど小屋の滞在を堪能します!
次回は夏沢鉱泉滞在から帰宅