日本、インド在住時は登山、キャンプは比較的手軽にしていましたが、タイにきてからはなかなかで登山をすることができていません。タイ人でアウトドアを楽しむ方には国立公園内のキャンプが人気で登山を目的とする方はあまり多くはありません。
これは我々にもあてはまりなかなか登山にはいけません。
個人的にタイでの登山が難しい理由
- 国立公園内で登山をする場合はガイドを義務付けられているエリアが多い、たまにはタイ人のレンジャーの案内で野生動物のトレッキングなどをするのは面白いと思う。
- 山中でキャンプをしていると大蛇、トラや象が現れるので危ないと脅される。実際レンジャーが野生の象に襲われたなどの話を聞くので無視もできない。
- 女房が完全に芸術系の為なかなか出ずらい。
- これは人によっては理由になるかもしれないが、山の標高があまり高くないのとほとんどの公園内に国立公園が管理している食堂(屋台?)などがあり雰囲気がでない。またタイ人は何故かキャンプ地でギターを弾く、自分にとっては全く問題ではないが風情は失われる。。。
因みにタイ国最高峰のDoi Inthanon(2,565)は山頂まで車で上がれ、植物園、仏塔、食堂などがそろっているので誰でも行けます。
ここでのスタイルはキャンプ+簡単なトレッキングがメインになってくる。
今回紹介するのは
Chaiyaphum(ชัยภูมิ)にある
Sai Thong Nationnal Park(อุทยานแห่งชาติไทรทอง)
にサイアムチューリップ:クラジアオ(กระเจียว)を見に行きます。
バンコクから東北方面に約350km
同行は女房、女房の友人、自分の長年の友人であるWat(兼ドライバー)、Watのお姉さんの5名
初日は朝6時に出発し各々ピックアップしバンコクを離れる。
途中Saraburi県にさしかかるところで、よくわからん水上マーケット風の場所に車を停める。トイレ休憩かと思えば飯を食うと言う。途中なにも話に出なかったのでタイ人だけで話ができていたのかと思っていたのだが女房も友人も「知らん」との事。しかし誰も突っ込まずそのまま市場観光と朝食を済ます。
どうもWatの姉さんが走行中に看板を見つけWatに指示をしたようです。これはイチイチ気にしてはいけない、そのまま黙って従います。
その後Korat県を通過、Chaiyaphumのローカルマーケット(下の写真)で昼食などをしたためSai Thong National ParkのHeadquarterに着いたのはPM3:00頃になりました。
公園ちょい手前の青空市場
適当に見つくろって食事します。
このロティはおいしかった!ココナッツからロティの粉をこさえているらしいです。
食後、車で移動(10分)し国立公園へ入園(外国人THB200、よくわからないがタイでの納税者?配偶者がタイ人?はタイ人料金になるようだが、毎回場所によってできたりでいなかったりする。説明等いちいち面倒なので外国人料金を払う。
以前タイ東北部の国立公園で、「タイで仕事をしてワークパーミットも持っているのでタイ人料金になるはずだ!」と訴えたところ「じゃあ、タイの歌うたってみろ!」と言われ知っているルークトゥンの歌をテキトーな歌詞をつけてテキトーに歌ったところ免除してもらったことがある。
入場後はすぐに受付、テント張を済まし、まずは一度山に上がってみようという事になった。(サイアムチューリップのフィールドは山の上に自生してます)
Headquarterからは乗り合いトラック(THB20/person: 20min)に乗って山の上Thung Bua Sawan(ทุ่งบัวสวรรค์:蓮の天国みたいな意味でしょうか。。)にあがります。
そこから40分のトレッキングになります。
この日は上の雰囲気と展望(雨です)を見て夕方暗くなる前に下山。
下は大雨でテント場に水が溜まってましたが、テントに入って寝てしまえばどうでもいいので食後さっさと就寝。。。
翌朝朝6時にトラックで山頂にあがります。
早速トレッキング開始
自分、女房、友人は軽トレッキングシューズ。
WATはスニーカー
お姉さんはなんとその辺の踵付きサンダル(プラスティック)!!
まずこんな感じのほぼ平坦なとこをしばらく歩きます。
15分ほどでまず白いクラジアオがちょぼちょぼと出てきます。
ピーク前で群生もしていないのでさらっと通り過ぎます。
その後も小雨の中とぼとぼといい雰囲気のなかを歩きます。
芸術的な巨大蜘蛛の巣
ここから葉っぱが開くんですかねえ?
他にもよくわからん植物、花があって天気が悪くてもおもしろかったですね。
日本で地方のインタープリターや花の登山シリーズでへぼガイドも経験しましたが全く見たことのない植物が多かったです。
30分程歩くとまず最初の群落にでます。
天気が悪いのとカメラの腕があまりにもしょぼくこのような写真になってしまいましたがそれなりに綺麗でタイ人組は死ぬほど写真撮ってました。
見たことのない花だったのでそこそこきれいだなあと思いましたがこの程度ではビビりません。適当に休憩して先を行きます。
歩くことさらに15分いきなり前が開けます。
でました!すごい群落で、流石にテンションあがりました。
まさにピーク時で満開!!!
これ、ほぼ全面こんな感じです咲いてます。バンコクから距離もあり面倒なとこにありますが見に来る価値ありますね!
尾瀬:大江湿原の日光キスゲやレンゲつつじを思わせます。しかも山の中なんで雰囲気もいい!
ところでこの花ですがSiam Tulipとも言われてますが種類は通常のチュウリップと違うんですよね。ショウガの仲間で根っこをスパイスとして使うそうです。
日帰り組なんかも来て混雑してきたので、そろそろ下山します。
下山時はもうみんなすっかり満足してしまい降りたら何を食べるか?の話しかしません。下山後はテントを早々に片づけて名物のガイヤーン(ไก่ย่าง:ただの焼き鳥です)を食べに行きます。
ガイヤーン(ไก่ย่าง)
流石に産地バンバン焼いてます。
タイの人はこれにツケダレで食べますがツケダレも美味い!
当然ソムタム(青パパイヤサラダ)も頼みますが、「ん?」「不味い。。」みんなそろって不味いと。。。不味いけど食べます。他のテーブルで食事している客と話すと、ガイヤーンが有名なとこはたいてい他のものは旨くない!わかっている!、でもソムタムも食べる!そうです。
そういえば前に行った他のイサーンの産地でも同じような事をききました。
がっつり食べた後はチャイヤプーム市内へ向かいます。
途中、路上脇で売っていたパイナップルとドラゴンフルーツを買います。
うちの女性陣はよく喋るのでいろいろ店の人と話てたのですが、このフルーツ屋台のオーナーはフィンランド人で俺の息子なんだよ!と店のおやじさん。。
どうも娘さんがフィンランド人と結婚されてこの辺に住んでいるそうです。朝、畑で刈ってきたばかりで美味かったですね。特にパイナップルは最高でした。
買い物も済みチャイヤプーム市内へ向かいます。この日は市内に一泊し周辺をさっと観光した後バンコクに戻りました。
市内から30分ほどのところの国立公園
TAT TON NATIONAL PARK-タットン国立公園/ อุทยานแห่งชาติตาดโตน
あまりごちゃごちゃと規制がありません。滝壺で泳げます。
一応公園職員が上にいて危ないと見たら笛を鳴らしますが。ほぼ携帯いじってて見てません。ちょっとまだ水量が少なくて迫力なかったですね。。。
今回使用したテント
Karana Freedom ⅱ (Made in Thai)
インナーの上部30cm位はメッシュで通気性を持ってます。そのメッシュ部分を隠すためだけのフライシート、前室は実質なし。料金THB1,300※¥4,000程度でしょうか。。
今回は車だったので問題なかったのですが重量5kg位あります。
以前単独でカンチャナブリーにトレッキング行った時、その他登山道具一式と共に担ぎましたが、死ぬ思いでした。
やはりタイでやるなら全てタイで調達したものを、と強いポリシーの上で始めましたが、既に考えを改めてます。いちいち全てが重すぎる。そもそも人力で担ぐように考えていないのです。
このテントは眠っている時期が多いのでうまく使いこなしたいですね。。。