P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

short movie -Plus Minus(2018)-'Baba' Harbhajan Singhを知る

【Plus Minus(2018)】

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Divya Duttaで少し触れた作品 

厳密にBollywood映画ではなくShort Movie。

評判も良かったようで

第64回Filmfare AwardsにてBest Short filmを受賞してます。

 

テキトーに解説

上映時間は18分7秒。

ストーリーの大部分は汽車の中で進められていきます。

 

14SEP'2006 9:00pm
Delhi Hoshiarpur Express
Delhi-Jalandhar

の記載とともにDimpy(Divya Dutta)がせわしなく汽車に乗車してくるところから始まります。

Indian Railway Infoを見るとこの汽車は9:10pm Old Delhi発なのでDimpyは始発から乗ったのだと思われますが(現在は少し時間が変わってるのでしょう)、すでにほとんどの乗客は乗車をすましておりベッドのセッティングも終わり静かにしてます。インドで2等クラスの汽車旅をした方としてはいくらなんでも早すぎるのではないか?とツッコミたくなりますが焦点はそこのはありませんのでここはスルー

 

Dimpyの対面の席にはすでにシク教の若い軍人さんが座って静かにしてますが、Dimpyは電話で旦那らしき人物とでかい声で話しており「もう!実家にかえるわ!」など言って何かもめているよう。

座席に座るなり電話を切り「あーもう誰とも話したくないわ!」と言ったのち軍人さんにデカい声で愚痴をはじめます。

周りの乗客からは白い目でみられますれが?逆に「なんじゃあ、コラぁ!」と威嚇。

Dimpy「坊やは結婚してんの?」

軍人さん「いいえ!でも婚約してます。」

Dimpy「いいかい!絶対結婚なんてすんじゃないよ!破滅よ!」

なんて話から始まります。

 

軍人さんの名前はHarbhajan Singh(Bhuvan Bam)

一瞬、Dimpyの動きが止まります。

現在のインド人にとってHarbhajan Singhといえばクリケットインド代表選手がすっとでてきます。このスーパースターと同姓同名な為止まるんです。

 

このHarbhajan Singh、見たところ22,3歳なのですがDimpyの「最近の若者が結婚したい理由を教えて頂戴!」の問いに老師のような深い話をはじめます。

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「自分は1年のほとんどをDoklam(インド/中国国境)にいる、そこで国境を守りながら気づいたのです。戦いはこれだけではない!学校、仕事など人生全てが戦いです!」

・・・・今時の若者の言うことではありません。。。

「軍人は1年に1月だけ家族の元に変えれます、そこで家族と戦って時間を無駄にする必要があるのですか?」

これに対してDimpyはあなたのお母さんはいい人なのよ!うちの主人の母とは違うわ!と返します。Dimpyは義母と義母を擁護する旦那との関係に問題を抱えているのです。

この辺から今後のDimpyの考えに影響を及ぼす説法が始まります。

もう1度言いますがHarbhajan Singhは22,3歳、Dimpyは40歳前後でしょう。

 

Dimpyの結婚は恋愛結婚、旦那の父は早くに亡くなっており義母はDimpyを見初めてすぐに彼女の父に結婚を申し込んだそう。。

Dimpy「義母は息子の嫁ではなく自分の言うことを聞く人形が欲しかっただけ!しかし私にも人生がある!Delhiからこんな田舎に連れてこられたし!」

これを聞いたHarbhajan Singhがニヤリとし

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「男性はたいてい母親に似た女性に恋をするよね?」

「人にはそれぞれプラスとマイナスがある、義母は自分とあなたが似ているから息子の連れてきたあなたを認めたのだろう。自分がいなくなったあと自分と同じように家庭を築くように。田舎での生活をしたのもあなたに家族の伝統を知ってもらいたいからじゃないか?」

と、けっこう義母に都合のいい話ばかり。。。

いま一つ怪訝な表情のDimpyを見て

「ok!  じゃあ義母のマイナス面を教えて!それをプラスに変えてみよう!」とDimpyに不満を話すよう促します。

 

Dimpy「気難しい」「それは自尊心」

Dimpy「常に自己主張している」「それはあなたを愛してるから」

などのやり取りがあり

Dimpy「何でもコントロールしようとする」「常に警戒をし、あなたが間違いをしないように守ってる」

この問答がDimpyに響く

「それはあなたも同じでは?警戒?自尊心?それらは思いやりだよ」

 

それでもDimpyはこれ以上義母とは住めない、両親の居るDelhiに帰ると考えを変えません。

特にDimpyの「私は自分の人生をコントロールすることができる!」

の言葉でHarbhajan Singhは笑みを止め横を向いてしまいます。

 

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Dimpyは「あなたはこの休暇で婚約者に会うつもりでしょ?」と話をすり替えようとしますが、Harbhajan Singhは問答を続けます。

「世の中は完璧にできていて、問題を持つのは自分だけだと思っているのか?」

「自分だってNimmi(恐らく婚約者の名前)と手紙を通じて(国境警備地域の為、電話が通じない)喧嘩をすることはある!でも次の返事を待つ数週間の間に愛が怒りを上回るんです。」

「以前Nimmiと喧嘩をした時、あるリストを作ろうとしたことがある、プラス面とマイナス面を5つずつ上げようとしたのです。けれどプラス面は直ぐ書けるのにマイナス面を書き出すのには時間がかかる、あなたもやってみたらどうですか?旦那がどれだけ酷いか教えてよ!」

 

最初は坊や扱いしてたのに、完全に22歳の青年に主導権のある会話。

 

しかしここでDimpyの表情が砕けます。

Dimpy「わかった!ノートに悪いところで一杯にするわよ!」

問答はここで十分。

Harbhajan Singhは自分は上の段に行くからあなたは下の段で寝てください(本来Dimpyは上の段のチケットを持っている)とシートを入れ替えます。

 

Dimpyは自分のベッドでノートに書きだそうとします。

やはりHarbhajan Singhの言うようにプラス面はいくらでも出てくるけど、マイナス面は"マザコン?"以外出てきません。これはあくまでやってみているいだけ?でDimpyの気持ちの問題はほぼ解決してます。このリストを書き出しているDimpyの表情も楽しそう!

 

この辺りのDiyva Duttaの表情が実に可愛らしい! この辺はまさにDivyaがよく見せる演技の一つですね。

なかなかJeet/旦那(Raj Singh Chaudhary)のマイナス面が書き出せないDimpy.....

結局マイナス面の書き出しをあきらめJeetに電話します。

Dimpy「明日の朝Kapurthalaに迎えに来て!」

Jeetは軽くOK! 君の汽車は04:45に着くから04:15には行ってるよ!

約束の30分前。。。日本人みたいですね。

つい先ほどまで口論(Dimpyの一方的な)になり荷物をまとめて実家に帰ると言い放ったのに何事もなくOKをするJeetに驚きます。

照れ隠しなんでしょう「そんなに早く来る必要ないでしょう?駅の清掃でもするつもり?いいから04:40より早くくるのはやめてちょうだい」

 

JeetはJalandharで汽車に乗り換えるので気をつけて!と伝え、

⁂Delhi Hoshiarpur ExpressでKapurthalaに行くにはJalandhar City駅でFirozpur Cantt.駅行きのDMU(ディーゼル車)に乗り換えなくてはなりません。Jeetはそれを心配してるんですね。

電話を切るのですが、切り際にDimpyはこれからは義母に対して敬うようにするとJeetに伝えます。

この時のDimpyもキュート。

 

03:15 アラームで起きたDimpy、直後に若い兵士二人がいきなりDimpyのシートのカーテンを開けます。

兵士はDimpyを見て怪訝そうに顔を見合わせます。

Dimpyがシートを入れ替わったことを説明すると兵士は上段に向かって敬礼!

そしてシート下に置いてあるトランクを取り出し持ち去ります。

 

降車の準備を始めたところにHarbhajan Singhも降りてきて

「どう?ノートは埋まった?」

Dimpy「あなたは本当に賢い人ね」

Harbhajan Singhは微笑みながら

「自分達兵士の生活はいつ物事がプラスになったりマイナスになる、そしていつ引退するのか?いつ殉職するのかもわからない、だからその瞬間を楽しんでいます。」

「あなたは民間人なので物事の変化が伴うことは何度もある、そこから沢山の愛と幸せを得ることができますよ。」

この言葉に対し「あなたもNimmiと幸せに!」と返します。

 

さっぱりしたところでDimpyはHarbhajan Singhにどこまで行くのか?尋ねます。

偶然にも二人の行き先は同じKapurthala。

Dimpy「駅に着いたらまた会いましょう!Jeetを紹介する!

もし、この汽車に乗っていなかったらあなたのような人に会えなかったわ!」

それはHarbhajan Singhも同じ、例年彼はこの汽車ではなくDibrugath Expressで郷帰りするけど今回はたまたまルートを変えたのです。「僕たちは出会う運命にあったみたいだね!」と笑います。

そしてHarbhajan Singhは席を立ちJalandhar City駅で降車します。

 

15SEP'2006 4:30am
BHATINDA Express
Jalandhar-Kapurthala

ここで汽車を乗り換え約30分でKapurthalaに到着。

この間、DimpyはJeetへの愛とHarbhajan Singhとの出会いを想う。

 

駅にはJeetが待っており、すぐに会わせたい人がいるとHarbhajan Singhを探すDimpy、

先にDelhi Hoshiarpur Express内のJalandhar直前でトランクを取りに来た二人の兵士に会ったのでHarbhajan Singhがどこにいるのか尋ねます。

Dimpy「Harbhajan Singhはどこかしら?」

兵士「?」

Dimpy「あなたたちが汽車の中で敬礼してた人よ!」

兵士「あなたは古い賢人の話をしてますか?」

Dimpy「古い?古かないわよ、あなたたちと同じ22-23歳くらい。。。でも確かに彼は賢人ね!」

ここで兵士はDimpyの話を理解します。

兵士「マダーム、確かに彼は22-23歳です」

 

「亡くなった時は。。」

「あなたが話していたのは他の方だと思いますよ。」

Dimpy「そんなことない、これは私のチケットだし、胸のバッジにはHarbhajan Singhと書いてあったわよ!」

 

ここで落ち着いているJeetが「これは何かあるのですか?」

と割って入ります。

 

ここで兵士はHarbhajan Singhの写真を出し「話をしたのは彼?」と尋ねます。

うなずくDimpy

兵士「それならあなたは間違っていません!」

「通常インド人が知っているHarbhajan Singhと言えばクリケッターか俳優ですが、、、」

ここで説明を止め

「まあ!そうだ、とにかく家に帰ってインターネットでBaba Harbhajan Singhを調べてください。真のインド人兵士の事がわかります」

 

この辺が今風ですね。

兵士はそれ以上語らず、インターネットで検索。。。

 

DempyとJeetがインターネットで調べたBaba Harbhajan Singhとは。。。

出生 30AUG'1946

死去 04OCT'1968 Nathu La(シッキム州、インド/チベット国境 標高4,545m

Harbhajan Singhが3日間行方不明となった時、軍の上司は彼を脱走兵とみなした。

 

それから彼は仲間の兵士の夢に現れ自分の遺体のある場所を伝え探すよう伝え、仲間は彼の遺体を見つけた。

 

彼は死後も仲間の夢に現れ、中国軍の攻撃を教えるなど兵士としての義務を果たし

インド共和国記念日(26JAN'1969)にMaha Vir Chakraを授与

⁂Maha Vir Chakra---勇敢な兵士勲章みたいなとこでしょうか。

インド軍はまだ彼には職務が残っているとし、彼の死後も毎月彼の両親に給与を支給。

そしてNathu La国境警備地域にHarbhajan Singhの寺院(オフィス?)を建て今でも人々が訪れる。

 

そして彼は有給休暇時に一つのトランクに2名の兵士の護衛がついて汽車でKapurthalaへ帰郷。彼が有給休暇で不在の間、国境の兵は警戒態勢を敷いている。

しかし、国境が不安定な時は彼の休暇はキャンセルされます。

印中がこの国境で会議を行うときは中国軍でさえ彼の為に席を設けるなど敬意を払います。

 

DEC'2006 彼はインド軍を退役しました。。。。。

 

その後のDimpy.....

義母に対してプラスマイナスをノートに書きだしてます。。

プラスには多くの事が書かれてますが、マイナスには何もありません。。。

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Cast

Bhuvan Bam as 'Baba' Harbhajan Singh

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インドで人気のYouTuber。

音楽以外のYouTubeはほとんど見ないので彼のことは知りませんでした。

チャンネルの登録者が1,900万人いるとの事ですからかなり人気なんですね。

主にコミカルな寸劇などをとっているようで、本人はほとんどの動画で演じています。

 

年齢は26歳、素顔はなかなかのハンサムマンです。

 

今作でぼ演技も悪くはないと思います。表示YouTubeでキャラクターを演じてますので慣れてますね。ただShort Filmだからまだ悪くない!で済んだのかとも思います。

弱冠、演技がオーバーな感じがしました。

今作は表情や細かい仕草の演技がキモです。ちょっとわざとらしいところがあったので本業が俳優ではないので仕方ないですね。。

 

2018年12月にYouTubeで"Titu Talks"というシリーズは始めたそうで、ボリウッドスターなど大物がゲストで出演するようなので今度覗いてみようと思います。

 

Divya Dutta as Dimpy

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彼女はコチラ👇

achar.pssamphran.com

短い時間の中にも彼女の魅力が出てます。

元々演技に気合を入れてキャラクターを作るタイプではなく似たような役が多いのですが、今回も彼女の役でした。

気が強く少し雑な性格ですが、笑顔が素晴らしく良くキュートな役柄でしたね。

 

 Location

ほぼ全て汽車の中で行われます。セットだとは思いますが。。

せっかくなので作中にでてくる地名について

冒頭

Delhi Hoshiarpur Express

車番は14011

Dimpyがの乗り込んできたのは時間的にDelhi近郊の駅またはDelhiだと思われる。

この汽車は恐らく通常のExpress Trainなのであまりpriority(優先順位)は高くありません。

二人の乗っている車両は2段シートのエアコンに見えますのでExpress/Mail classの1st Classでしょう。

インドの鉄道にはそれぞれ位がついており位によって優先順位が変わります。

簡単な優先順位

1st Rajdhani Express

2nd Shatabdi Express

3rd Tejas Express

4th Garib Rath Express

5th Jan Shatabdi Express

6th Mail/Express

7th Ordinary

っとですがこんな感じ。

例えば、Shatabdi ExpressとDelhi Hoshiarpur Expressが同じDelhi-Jalandhar間を走っていたとします。Delhi Hoshiarpur Expressは1時間の遅れで走っていてAmbala駅に到着したとする、その後Shatabdi Expressが時刻通りやってきた場合遅れているにも関わらずShatabdi Expressを先に行かせなくてはならずDelhi Hoshiarpur Expressはさらに遅れることになるのです。

因みに自分はRajdhani Expressには乗ったことありません。このリストで乗ったことのある最高クラスはShatabdi Expressの一番安いシートですね。

多くの旅行者がそうですが基本的に長距離移動はMail/Expressを使います。

 

乗り換え地

Jalandhar City Station

Jalandharはパンジャーブ州の大都市、現在の州都チャンディーガルができるまではここが州都でした。各地からパンジャーブ州に入ってくる鉄道の主要駅で停車する鉄道の本数も多い。

一度行ったことがありますが、鉄道ではなくバス利用でしたので駅には行ってません。

 

BHATINDA Express

とありますが、現在この名の汽車はない。

時刻からしてJat Bti Express/19226ではないかと思われます。

 

Kapurthala

行ったことはありませんが、なかなか大きな町のようです。

以前はマハラジャのいる藩王国でしたので居城など古くて綺麗な建物が沢山見られます。

 

総 評

今回のテーマは人にはそれぞれ長所と短所があり、身近な人物に不満があった場合その人の長所に目を向ければ大概解決してしまうもの。また、人々はその生きている瞬間を大事にすべきだということを賢人'Baba' Harbhajan Singhの逸話と実話を通して伝えたところに面白さがあります。

正直、劇中Harbhajan Singhの教えはそこまで説得力のあるものでなく、胸に響いたわけでもないですが、なにかほんのりと染み込むものがあります。

Harbhajan Singhの逸話も魅力的なストーリーでありインド人にもあまり知られていないこの賢人を改めてフューチャーしてます。

 

因みに自分もHarbhajan Singhと言えばクリケッターを思い浮かべ、Babaの方は全く知りませんでした。

'Baba' Harbhajan Singh

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概要はストーリー紹介に記載した通りなので作中にない詳細

Harbhajan Singhは1966年にパンジャブ連隊に配属され1968年にラバの群れを護衛中に足を滑らせ氷河湖に転落し亡くなってます。彼の死はこの連隊で最初の犠牲者でした。

その後は仲間の夢に現れ、自分の遺体の位置を示し遺体の回収を依頼、中国軍の侵攻などなどを示し群を救います。

その為、彼の精神は未だ国境を警備していると信じられ、通常の兵士と同様に兵舎、給料(毎月Kapurthalaの両親に送付)、昇給、昇進、有給休暇、新しい制服を与えられます。

有給休暇時は彼の名前で汽車のシートがブッキングされ護衛に若い兵士が2名つきます。その際一緒に持っていくトランクの中には彼の制服、靴、防寒靴などの私物が入ってます。Kapurthalaの実家(2006年の退役時は彼の義理の妹が住んでいる)には彼の部屋があり休暇中トランクの中身はそこに開けられます。彼の有給時は軍は兵士を増やすなどして警備を強化するなど死後も軍で重要な役割をしていたようです。

Nathu Lanにある'Baba' Harbhajan Singh Temple.

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'Baba' Harbhajan Singhの部屋

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'Cricketer' Harbhajan Singh

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40歳 , 出身はパンジャブ州、Jalandhar

Dimpyと'Baba' Harbhajan Singhが汽車の乗り換えをした地です。

毎年引退をささやかれてますが未だ現役。

何度か特別出演でボリウッド映画にも登場してます。

achar.pssamphran.com

日本ではクリケットは極めてマイナーなのでほとんどの方が知らないと思いますが、彼はESPNのWorld Fame2019(世界で最も有名なアスリート)74位にランクされました。因みにAndy Murray(テニス)、Gennady Golovkin(ボクシング)、Manny Pacquiao(ボクシング)は彼よりランクは下。かなり怪しいランキングではありますがそれでもインドを含む、西アジア、ヨーロッパ、オセアニアでの認知は高い。

 

現時点ではインド・クリケットチーム最後のWorld Cup制覇2011年のメンバーの一人で名ボウラー。

この大会は地元開催とSachin最後のWorld Cupとあって自分もかなり気を入れてみてました、Harbhajan SinghもスリランカとのFinalでは活躍。

この伝説級のインドチームの主要メンバーも30代半ばを過ぎここ2,3年でGautam Gambhir , Yuvraj Singh(2011WCのMVP) , そしてついに今年キャプテンM.S Doniが引退しました。今、バリバリの現役でやってるのは全世界を通じて現役No.1クリケッターVirat Kohli(奥さんは女優のAnushka Sharma)くらいでしょうか。

Harbhajan Singhも間違いなくあと2年以内に引退を迎えるでしょう。

 

今回、2年ぶりにこのショートフィルムを見ました。

最初に見たときはさらっと流してしまったのですが、じっくりみて'Baba' Harbhajan Singhを少し調べてみると本人の事だけではなく周りを取り巻く逸話や行いがとても興味深いものがあります。

Nathu Lanの'Baba' Harbhajan Singh TempleはSikkinのGangtokから60kmの山道とそう遠くなのでちょっと行きたくなりましたね。

  

気になる映画 - 004 " カンニング・モンキー 天中拳(Hongkong'1978) "

カンニング・モンキー 天中(Hongkong'1978)

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久しぶりにジャッキー・チェン映画を観ました。

自宅のケーブルTVでも中国/香港の映画はやりますが、あまりジャッキー映画はやってないんですよね。。。『IP MAN』の影響なのか?ドニー・イェンの出演作はたまにみかけますが。。。

 

自分はジャッキー世代であり、子供のころはTVで頻繁にジャッキー映画を観てジャッキーごっこにくり出したものです。全盛期はハリウッドに進出し成功もしましたが、やはりジャッキーといえばコミカルカンフー映画が神髄!

酔拳』『蛇拳』などのカンフー修行→悪者退治ものは、80年代の日本で何度も再放送されジャッキーフィーバーが起こっおり本人もよく日本に来ていた記憶があります。

 

そんなジャッキーもので唯一DVDも持っているのが本作。

本当はこの映画の日本語版が欲しかったのですが手に入らず日本語字幕版となってしまいました。

ジャッキー世代の方なら皆が認めると思いますがジャッキー・チェンの吹き替えは石丸博也さんが担当。当時子供ながらにこれはジャッキーが自分で発声しているのでは?と思わせるほど抜群のマッチングでした。

基本的に映画はどこの言語を使っていて(言葉がわからなくても)もオリジナル音声でしか見ませんが、ジャッキー映画は石丸博也さんが吹き替えをしていれば日本語版の方がベストでしょう。

 

ストーリーはいつものパターン。

口だけは達者でカンフーが弱いジャッキーが鼻の赤い師匠と出会い修行。

修行中は真面目にやっているふりをしているがインチキしてばかり。

それでも悪党と闘いながら腕を上げていき師匠もかなわぬ悪党のボスを倒しておしまい!です。

この作品がちょっと違うところはジャッキーに怪しいカンフーを教える謎の男がいるのですが、実はこれはジャッキーの兄弟子(ディーン・セキ)であり、ひそかにジャッキーの成長を助けるのです。

また、そこそこカンフーのできるヒロインも2名登場(Doris LungとKim Jeong-Nan)し悪党退治に参加します。

 

通常は悪党ボスは1名なのですが、悪党グループが3団体ありこれが入り乱れて戦うのでなかなかおもしろい。。

 

最後は悪党グループの1団体のボスと親父さん(結局これが悪党のなかで一番強い)というのがいきなり出てきてジャッキーに成敗されて終わります。

 

この頃の香港俳優は全然知らないので気になった方々だけ調べてみました。

 

ジャッキーチェン

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説明不要!アジアのスーパースター

66歳になりましたが未だ現役でアクション映画やってます。

覚えてる範囲で数えてみたらジャッキー映画は50本くらいみてます。

ハリウッドで撮った映画もいいですが、やはり香港で撮った映画の方が面白いですね。

 

ジャッキーで最も印象的な作品

70年代

ドランク・モンキー 酔拳 醉拳(1978年)

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恐らくジャッキーを知ったのはこの映画。

最後のボス、殺し屋鉄心との闘いは見ごたえあり!

因みに鉄心を演じたウォン・チェン・リーは青森県が出生地。生まれて間もなく勧告に移ったそうです。

 

80年代

キャノンボール2 The Cannonball Run II(1983年)

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超豪華キャストを要したキャノンボールシリーズの第2作

アメリカの賞金レース『キャノンボール』にジャッキーが第1作に続いて出演

キャストが凄すぎて出演時間はそう多くはありません。

主要キャスト

バート・レイノルズ

サミー・デイヴィスJr.

ディーン・マーティン

シャーリー・マクレーン

スーザン・アントン

リチャード・キール

などなどいますが、極めつけは

フランク・シナトラ

 

90年代

ゴージャス 玻璃樽(1999年)

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この年代のジャッキー物はハリウッド本格進出や香港映画もクライムサスペンスみたいのが多いです。しかし本作はスー・チーとのロマンス物。

たいした映画ではありまえんが、トニー・レオンのおもしろゲイ演技が素晴らしい!

 

2000年代

THE MYTH/神話 神話(2005年)

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インド、日本、タイと3各国で鑑賞のハットトリックを達成した映画!

3か国とも偶然TVでやっていたのを最後まで見てしまいました。

インドは意外ですが本作にボリウッド女優Mallika Sherawatが出演してます。

 

2010年代の作品はまだ未見でした。

最新作はナイト・オブ・シャドー 魔法拳(2019年)

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年始に日本公開されたようで吹替はもちろん石丸博也さん(なんとこちらも79歳で現役なんですね)

 

ディーン・セキ

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初期ジャッキー映画の常連さん。

この人は忘れられない演技しますね~

現在は俳優業を引退してます。

 

 Doris Lung

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ヒロインの一人

初期ジャッキー映画の女優さんは皆さん同じように見えますがこの人は山本リンダに似てたので覚えやすい。

 

Kim Jeong-Nan

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名前から韓国の方ですかね~

綺麗な方ですが、カンフーの演技が一人だけ遅いのでちょっと目立ちました。

 

初期のジャッキー映画は師匠との掛け合いが面白いのですが、今回あまり師匠との絡みがなくいま一つ。。

 

最後にこのDVDをわざわざ買った理由の一つに作曲:タケカワユキヒデ、歌:Shyの主題歌があるのですが、これは日本語吹き替え版にしか入っていないのでした。。 

www.youtube.com

 

 

今度は酔拳がみたくなったなあ。。

 

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イルファン・カーン/Irrfan Khanを想う。。。

Irrfan Khan 

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2020年4月28日に体調悪化でICUに入っていましたが29日colon infection(大腸がんみたいなものでしょうか?)の為ムンバイの病院でお亡くなりになりました。。。

享年53歳

彼の母が4/25に亡くなったばかりの出来事でした。。。

 

今まで、ボリウッド映画を観てきているなかで何人かのお気に入りの俳優さんがなくなってましたが、ちょっと今回は喪失感が大きいです。

もちろん彼とは知り合いでもなんでもなく、会ったこともありません。ただの映画ファンとして彼を見てきましたが、今回の事は2017年に亡くなったShashi Kapoor以来の喪失感をもたらしました。

ただしShashi Kapoorの場合は亡くなったのは79歳でしたのでおおかた天寿をまっとうしたといえるでしょう。。それに比べてイルファンは53歳で未だ現役バリバリの俳優ですので残念としか言いようがありません。。

 

2018年に神経内分泌腫瘍というのが発覚しイギリスで治療をしており、一度は治療を終え新作の撮影【Angrezi Medium(2020)】をこなしましたが、先週の入院からあっという間に逝ってしまいました。。。

 

家の女房も好きな俳優の一人で自分と知り合ってからインド映画を観始めた女房で既に数本みており

The Lunchbox(2013)
Qarib Qarib Singlle(2017)

の2本は劇場で鑑賞し先月は自宅で

Billu(2009)を鑑賞したばかりです。

hirobkk.hatenablog.com

hirobkk.hatenablog.com

 

ここ数年は日本でも彼の出演作が公開されSlumdog Millionaire(2008)以降ハリウッドでも活躍を続けてました。

 

遺作は

【Angrezi Medium(2000)】

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タイでも公開がありましたがコロナウィルスの為映画館が閉鎖となり見に行けませんでした。IrrfanにDeepak Dobriyalとキャストが魅力的なため久しぶりにバンコクまで映画を見に行こうと思っていたのでしたが。。。

 

出演作

Salaam Bombay!(1988)でデヴューしてますが全く見覚えがありません、長い事見てない作品なのでそのうち観賞してみます。

映画出演は続けていましたがその後数年は鳴かず飛ばず。。。

しかしMaqbool(2003)で多数の名優にサポートされ映画も高評価を受けます。

The Namesake(2006)の演技で海外にも名を知られるようになりましたが、その前年の7½ Phere(2005)あたりからIrrfanスタイルみたいなものが出始めたような気がします。たいしてヒットもしなかった作品ですが、イルファンの良さが出ていた作品でしたね。。

その後は、マルチキャストの作品で落ち着いた演技をしてますが、時折イルファン物というんでしょうか、彼の魅力がガっつり納められた作品を出しその都度好評価を得ます。

以前イルファンを紹介したときにおススメ3本として

The Killer(2006)
Billu(2009)
The Lunchbox(2013)

を挙げましたが、今回はイルファン映画で見ておかなければならない映画2本!

 

Maqbool(2003)

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もちろん映画の評価が高いのですが個人的にこのVishal Bhardwaj監督によるシェイクスピア3部作が気に入ってるのです。その第1作目でPankaj Kapur、Naseeruddin Shah、Deepak Dobriyal(チョイ役)など魅力的な脇役が満載!

 

Life in a... Metro(2007)

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前評判はよくあまり期待はしていなかった映画。。。

前年の【Gangster(2006)】のヒットで乗りに乗っていたShiney Ahujaに注目してましたが、Irrfanのとぼけた変態演技が最高!この演技にてFilmfare Awards Best Supporting Actorを受賞!文句なしです。

 

どちらも近年の映画ではなく手に入りづらいですが、日本公開作でIrrfanを好きになった方には是非押さえておいてほしい作品です。

 

最後に

このイルファン・カーンという俳優、、ボリウッド映画界で変えのきかない俳優さんなんですね。。。しいて言えば共演もしているNawazuddin Siddiquiなんかが近いのかもしれませんがやはり違いますね。。。

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イルファンは3大カーンやリティック・ローシャンのようなスーパースターではないのですが、ボリウッドの歴史に残る名優である事は間違いありません。

 

今後彼の新作を見ることはかないませんが、未見の作品がいくつかありますのでまだまだイルファンで楽しませてもらいます。。。

 

R.I.P

Irrfan Khan

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*なんと先ほどのニュースで本日(4/30) Rishi Kapoor(前述のShashi Kapoorの甥)が亡くなったそうです。。。享年67歳

昨日呼吸困難を訴え入院しましたがあっという間に逝ってしまいました。。。

続けざまに一体どうなってるんだ!

 

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Thai Film Archive/タイ映画保存センター(Salaya/ศาลายา )を歩く!

Thai Film Archiveへ行ってきました。

家からバスで10分くらいのところにあり、前を通過するたびにそのうち来ようと思っていましたが、なかなか来ることができませんでした。

 

昼からゆっくり自宅を出発

まずは行きしなにちょろっと花見によります。

 

ラチャプルックですが、いまだにこの花の性質がよくわかりません。。。

ピークはあるのですが、この程度であれば1年中咲いてるんですね。

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これはマンゴーの花

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今年は粘り強い!

まだまだ咲きます!

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หางนกยูงฝรั่ง/ハーンノックユンファラン

現在はこちらがピーク

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30分ほど花見をし出発!

 

今日は奮発してタクシーに乗っちゃいます。

およそ10分で到着。

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Film Archive / หอภาพยนตร์

http://www.fapot.org/th/home.php
入場無料!

 

このThai Film Archiveですが、元々1984年に設立した国立の組織だったものです。

それまで映画を保存する事などには国として重きを置かれていなかった為、設立時の予算はTHB0 だったそうです。

1986年の国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)を機に援助を受けるようになり、映画関連の資料の保存を本格的に開始します。

組織の立ち上げから全てを行ってきたドーム・スックウォン氏の情熱が実ります。

保存するメディアを集めるにあたっては主に寄贈、購入、交換、返還などで収集され

全国を回り収集家や映画関係者に声かけて回ったそうです。

最初にフィルムを提供したのはタイの巨匠เปี๊ยก โปสเตอร์ / ピアック・ポースター氏.※この方、義理の父の古い友人なんでたまたま知ってました。

名作สะพานรักสารสิน/サパーン・ラック・サーラシンの監督さんですね。

 

ピアック監督は映画の寄贈だけではなく、ドーム氏に香港の現像所にある70-80年代のタイ映画が廃棄の危機にあることも伝えます。(当時タイ映画に焼き付けはほとんど香港でおこなわれました)それからドーム氏は香港にある数か所の現像所に働きかけ約700本のタイ映画を持ち帰ることができました。

しかしここで問題になってくるのが保管場所。

バンコク中心で保管場所を見つけることは困難だったようで、最終的にご近所のサラヤに移転してきました。移転当時1998年頃のサラヤはなかなかの田舎だったようで建物の雨漏りなどで保管が大変だったそうです。

それでもまだ芸術局の管轄にあり十分な活動ができなかったようですが、2009年に公共機関に代わりFIAFに加盟も果たしました。

途中、2013年の大洪水なども乗り越え今があるんですね。。。

 

 

 

そして入場!

まず目に入るのがこの建物。

HOTEL SCRIBE】とあります。

当然、ホテル スクリーヴ パリであり

このホテルのカフェで1895年12月28日 リュミエール兄弟が世界で初めて映画の上映をしました。

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こちらがそのカフェ

Grand cafe

第二次大戦中にはアーネスト・ヘミングウェイロバート・キャパなどのジャーナリストやカメラマンが集った場所です。

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中はこんな感じ。

小さなカフェになっておりケーキやスナックもあります。

タイミングが合えば映画鑑賞も可能。

実際のグランカフェを模しており、こんな場所でなかなか頑張ってます。

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 実際建物はショボいですが、ホテル スクリーヴ/グランカフェ/リュミエールなどの演出でロマンを感じさせてくれますね。


こちらはグランカフェ前のホットドッグ屋さん

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ホテル横のこの建物では当日バスターキートンの映画が上映されてました。

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周りの壁にはところどころこのような魅力的な古いタイ映画のポスターが’飾られてます。 1930年代のモノクロ映画のポスターですが、この辺の映画をみたいですねえ。。。

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タイで初めてカラー映画が作られたのは

【Santi-Vina(1954)】

なんとこの映画は今年のカンヌ映画祭で上映されました。

盲目の青年(Santi)と幼馴染(Vina)のラブストーリーです。

最後に奇跡的に視力を取り戻したSantiが仏の道に己の幸せを見出すところがタイらしいです。

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 パンジャーブ州(インド)で似たような映画を観たことがあります。

 【Sat Sri Akal(2008)】

 こちらは下半身不随の主人公がHarmandir Sahib/Golden Temple(Amritsal)でお祈りをし続け最後には立てようになるって話です。

 

Santi-Vinaなどのタイ映画や映画の本はこのスーベニアショップで購入できます。

スタッフは若い方が多いのですが、このような場所で働いているだけあって流石に詳しいです。

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 しかし暑いです。。。

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これは駅を模した建物

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タイ映画と鉄道はなかなか関連性がありタイで最初に映画製作を始めたのはタイ国鉄なんですね。

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室内は展示室になってます。

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鉄道の前にあるこの車、、、。

この車は1970年代まで薬屋さんが薬の移動販売兼映画上映に使ていた車だそうです。

薬を売るためにサイレント映画を流して客を集めていたんですね。

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そして、ひと際目立たない場所にある非常階段のようなものを登っていくと。。。。

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大女優【เพชรา เชาวราษฎร์/Petchara Chaowarat】のコーナーが設置されてます。

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Petchara Chaowarat----自分も数本しか映画を観たことがないのであまり詳しくは知りませんが、60~70年代のトップ女優です。この20年の間に約300本の映画に出演され、特に私生活のパートナーとなるมิตร ชัยบัญชา/Mitr Chaibanchaとは約150本で共演。

二人の代表作は1970年公開の【Mon Rak Luk Thung/มนต์รักลูกทุ่ง】

※田舎の魔法の恋みたいな感じですかね。

映画・TVで何度もリメイクされてます。

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36歳と比較的早く引退(フィルムセットの明かりによる視力の低下が原因)してます。

2000年代に数本出演してますが、ほぼメディアの前に出てくることはありません。

下の写真は二人のツーショットです。

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パートナーのMitr Chaibanchaは【Mon Rak Luk Thung/มนต์รักลูกทุ่ง】公開直後、撮影中にヘリコプターから墜落してお亡くなりになってます。

スタントなしでヘリから垂れるロープ梯子に捕まるアクションをしていましたが、低空飛行をするはずのパイロットが高度を上げてしまい、グリップをなくしたMitrが墜落してしまっております。当初映画はそのまま放映するといういまでは考えられないことをやってるんですね。

実際の画像

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 このお二人は

The 25 greatest Asian actors in historyに選定されてます。

タイ人で選ばれたのはこの二人だけ。

 

と、このセンターには タイ映画好きにはなかなか興味深いものがあるのです。

次回は映画のスケジュールをみてタイの古い映画を観に来たいですね。

 

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気になる映画 - 003 " The Extraordinary Journey of the Fakir(France'2018) "

The Extraordinary Journey of the Fakir(France'2018)

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9FEB'2019 ICON CINECONIC

以前から目を付けていたいた"The Extraordinary Journey of the Fakir"を見に行ってきました。

これはBollywood映画ではないのでいつもの場所に行かずに済みました。

昨年オープンしたショッピングモール"ICON SIAM"で公開されたので、見物を兼ねて初見参!

料金がオンライン料金でTHB120p.pといつもの半分以下なのはうれしい!

金曜日の夜にバンコクの叔母の家まで行き、翌朝チャオプラヤーエクスプレスでサートーン船着き場⇒シャトルボートでICON SIAMへ!

 

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少し早めに行き昼食後に鑑賞。

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土曜ですがガラガラです。

我々以外で2組だけでした。

 

映画は主人公のAja(Dhanush)が幼少期から今に至るまでの回想シーンから始まります。

母子家庭で育てられますが、母は父親がいない事、貧乏である事に負い目を感じさせないため、懸命に育てます。幼少期ではすでに母親との会話は英語で行われており、その後の人生に大いに役立つことに。子供の頃から好奇心が旺盛で偶然見かけたストリートマジシャンがお金を儲けているのをみて自らもストリートマジシャンになるのですが道具は全てストリートマジシャンから盗みます。

ストリートマジシャンとして青年期を迎える頃、母が亡くなり。。。そこからは母の残した手紙と新聞の切り抜きを手掛かりに父探しの為パリへ向かう事に。。。。

 

 

この映画はロードムービーのジャンルに入ると思われますが、そこにラブコメディとマサラテイストがミックスされています。

映画のテーマ等難しいことは考えず単純に見て楽しめる映画です。

ただし突出した部分がなかったので物足りなさは残りました。。。

ロードムービーではありますが主人公が訪れる土地に魅力を感じられない。

ラブストーリーの中に盛り上がりがない、終盤ムンバイにいるAjaの元にMarie(Erin Moriarty)がやって来ますが、プロセスが雑で唐突過ぎました。

コメディはそこそこ、、魅力的な脇役がちょいちょい活躍してくれてます。

マサラ。。。一応Dhanushが1本踊りますが個人的にはもっと別のところで入れてほしかった。

 

 この映画はインド映画ではないので当然有名なインド人俳優はほぼ出演してません。

Dhanush

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 Tamil Nadu出身の35歳

既にキャリア17年を誇る南インド映画界のスーパースターです。

普段、南インド映画を全く観ない自分でもこの人の事は流石に知ってます。

といっても出演作は1本しか見てません。。。

Bollywood映画デヴュー作で共演はSonam Kapoor

Raanjhanaa(2013)

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その後2015年にShamitabh(2015)Amitabh Bachchanとも共演。

今作も含めて自分がみた2作品はどちらも気が弱そうな純粋な?(サギとか泥棒をやってますが)役柄を好演してました。

あまり知らない俳優さんなのでこれぐらいに。。。

 

その他の俳優さんもほとんど知りませんが、気になった方を。。。

 

 

Bérénice Bejo(ベレニス・ベジョ)

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今作で一番知名度があるのはこの人かも。

アルゼンチン出身ですが現在はパリで活躍してます。

雰囲気のある綺麗な女優さんです。

顔が似ているわけではないですが若き日のAnnie Lennoxを思わせます。

Annie Lennox

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Stefano Cassetti

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いや~この人は良かったですねー

イタリアの俳優さんで役者の前はインテリアデザイナーをしてたそうです。

 

約90分と短い映画でしたが、初めての映画館で楽しく見させてもらいました。

年に何度かはこいういった映画を気軽に観に来るのもいいですね。


EXTRAORDINARY JOURNEY OF THE FAKIR | Official Australian Trailer

2018年末の過ごし方。。。その2(映画を観る)

Image Mallの年末イベントは我が家の恒例行事ですが。 

hirobkk.hatenablog.com

クリスマス時期に公開されるボリウッド映画も必ず観に行ってます。

昨年は👇でした。

hirobkk.hatenablog.com

 

今年は

Shah Rukh Khan
Anushka Sharma
Katrina Kaif
Abhay Deol
R. Madhavan

共演のZEROが公開

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SRK,Anushka Sharma,Katrina KaifYash Chopraの遺作Jab Tak Hai Jaan(2012)で共演してます。この映画自分は3度映画館に足を運びました。

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この3人に恐らくSRKとは初共演と思われるAbhay Deolが居ます。

この人、もちろんDeolファミリーです。

hirobkk.hatenablog.com

Diwali映画のThugs of Hindostanをスキップしているので満を持してバンコクまで見に行きます。

が!その前にまさかタイに入ってくると思わなかった映画が一本あるのです。

その名は

Kedarnath

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自分が住んでいたウッタランチャルの巡礼地の名称であり同名の山(6,940M)もあります。巡礼地であるKedarnathChar Dam Yatra(4つの巡礼地を回る旅)の一つ。Badrinath,Gangotriに2か所には行くことができましたが、Kedarnathにはついぞ行くことが叶いませんでした。

当然素晴らしい景色を体験できる場所であり必ず行くべき場所と考えていたのですが、、、何故か行かなかったんですね。。。

数か月前からチェックはしておりましたが、まさかタイで公開されるとは。。。

来週あたり行っちゃおうかなぁ。。。

そうなると今月は2度もバンコクへ行かねばなりませんが、Diwaliは観にいきませんでしたからね。

週末は映画とImage Mallのライヴでいっぱいです。

やはり今年の12月も忙しい。。。

 

 

俺の山 - INDIAN Himalayan at  Himachal Pradesh (Chamba) - Middle part

INDIAN Himalayan at  Himachal Pradesh (Chamba)

 

前回は山に上がるまでのプロセスを長々としてしまいましたが、Chambaの町も高地(996m)にあり周りを山に囲まれてます。

hirobkk.hatenablog.com

 

Chambaからおんぼろバスで1時間ひたすら山を上がります。

インドの山岳地方をバスで移動した方は分かると思いますが、この登りもかなりスリルがあります。

何度も往復してますが、一度だけ対向車をすれ違う際に前輪が片方浮いた状況(で停車したことがあります。

毎日このバスを利用している人たちもこの時ばかりは本当に落ちると思ったんでしょう。。皆ダッシュでバスを降り、反応の悪い自分が一番最後でした。

上がった先はJhumarという標高2,000m程度の小さい村で、中学校くらいまでの学校はあり、それ以上になるとこのバスに乗りChambaまで通うようになります。

何故にこんなところへ来たのかと、、、いいますと。

この映画のロケ地を観るためでした。

Taal(1999) 

1999年の年間No.4 Hit


taal se taal

この時の訪問を機に長い友人関係を結ぶことになったJhumarのVickyは映画の撮影時、まだ子供だったそうで主演の Akshaye Khannaがバカスカ煙草を吸っていたのははっきり覚えているそうです。

この映画のダンスシーンで使ったアップルガーデン等々を観るのが当初の目的ですが、長くいると他にやりたいことがいろいろとでてきて周辺でのトレッキングにも手をだしました。

 

Bedi Jhumar(2,200mくらい?)

JhumarのVickyの家から往復6~7時間くらい

このJhumarにいるときはVickyの家でお世話になっており、朝6時にでれば十分昼過ぎには帰って来れるます。が!あちこち寄り道をしていたら帰りが遅くなりガッツリと心配をかけてしまいました。。。

 

朝、Vickyが見送ってくれる中出発します。彼は既に店を開けてます(なんでも屋、小麦や豆の量り売り、調味料、炭などいろいろ売ってます)

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こんな感じのところを抜けて。。。

*ここは村のメインロード。

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アップルガーデンを抜けて。。。

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山に登るのに水を汲んでいきます。

この水は山からの湧水で,水の引いていないお宅は生活水をここで組みます。

寄り道①

ここで顔見知りの夫婦に会い、30分くらいああだこうだしてしまいました。

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水を汲んでゆっくり登っていくとアタ畑で作業中のVickyの同級生に遭遇

寄り道②

前の月に結婚したばかりの新婚ほやほやの夫婦です。

チャイを飲んでけと誘われここでまた30分

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ここまで所要1時間半ですが、まだ村からでれてません。

歩いた時間は約15分。。。

 

村を出る前に村外れの寺院によってから行こうとしたところ、途中で村の学生で顔見知りのラメーシュに会います。寺院まで一緒に行くというので話をしながらだらだらと向かいます。(話といっても言語の問題ありですが、彼とも3年くらいの付き合いがありましたのでなんとかなるもんです!)

寄り道③

Mr.Ramesh(当時14歳)と寺院へ

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帰りにRameshの家に寄る約束をしてここで別れます。

彼は学校へ!

 

ここからはようやく村をでててくてく目的地へ向かいます。

30分歩くともう先ほどの寺院は遠くに見えます。

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放牧中の子羊

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2時間くらい行くと隣村のはずれにつきます。

ずいぶんしょぼい村に見えますが、中心地はここよりずっと下。。。

右上ピークの向こう側がBadi Jhumar

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尾根を登っていくと、羊と山羊の群れに遭遇。

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この羊飼い死んでんのかと思いましたが、イビキが聞こえてたので気にせずスルー。

 

木の間から出発点のJhumarが見渡せます。

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尾根を上り詰めるとこの景色!

石室は羊飼いの小屋。

強風に耐えられるよう石造りにしてあるそうです。

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目的地はもうすぐですが水が無くなってしまいました。

水を分けてもらおうと近くの小屋に声を掛けたところ、このオヤジさんの登場!

羊(山羊)14頭とくらしているそうで、中は動物臭のみ。。。

とても親切な方で半リットル位の貴重な水(茶色)を分けてもらいました。

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Bedi Jhumarに行くところ(ここから徒歩5分)だと話すと「じゃあ一緒に行こうか」となり親父さん先導で向かいます。のんびり話をしながら歩きます。。

言語がはっきりわからないので(ここの言語はガッディというガルワールの一部で使われている言葉)多くの事は分かりませんが、、

年齢「40、、う~ん40歳よりちょっと上かな?よくわからん!」☜うそでしょう。。

一年中(冬も)あの小屋で羊、山羊と過ごしている☜後で聞くとたまには降りてきてるそうです。。

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見えてきました。。

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ここが " Bedi Jhumar "

Lahaul(ラホール)方面の山がよく見えます。

向こうは5~6千メートル級の山なので山頂に白い部分がありますね。。。

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ここはトレッキングコースというよりは羊飼いの遊牧地。

なのでコースの整備などはしてませんが、人、動物が頻繁にあるいているので歩きやすくはなってます。ただ周辺の地理がわからんと迷いますかね。。。

後は明るいうちに歩くこと。

 

30分ほどのんびりして下山します。。。

Rameshの家にも寄らないといけないので。。。

 

牧草地帯を抜け谷間を下っていきます。

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帰りはさっさと歩いて1時間半くらいでRameshの家に着きました。

いつもの位置にRameshの叔母さんが座ってますが、、、すごい迫力があるんですよね。。。この人。。ガルワール美人できれいな方なんですが。。。

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せっかくきたので夕飯を食っていけ!と言われ、いまさら遠慮もしないのでいただいていきます。

日が落ちてきてきたのでRamesh母の指示でRameshが途中まで送ってくれました。

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*撮影:Ramesh /Nikon COOLPIX P6000

Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) P6000 COOLPIXP6000

Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) P6000 COOLPIXP6000

 

ここかさらに40分ほどくだります。

道中木の間からLahaulの山々が見えます。

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Rameshとは途中で別れ、さらに遠回りしてのんびり帰宅しました。

Vickyも店で忙しそうにしています。。。

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と!自分を発見するなりちょっと怒られてしまいました。。。

夕方になると山にはトラ(ヒョウ?)がでるので危ない!!!

帰って来ないので心配かけたようです。。

土地のことをよくわからない者が勝手に行動してはいけませんね。。。

反省です。。心配してくれる人がいるというのはどこでもありがたいですね。。

 

装備

靴:ローカット(オムニテック、MTB用:女性用)コロンビア

アンダーウェア:モンベル ジオライン L.W→購入から20年くらいたってますがまだ使ってます。伸びてます。でも使ってます。

webshop.montbell.jp

肩掛けカバン、Tシャツ:インドのその辺のマーケットで買ったもの

防寒着:モンベル化繊パーカー

ズボン:Gパン:なんとJohn PlayersのHrithik Roshan2008年限定モデル(本当に限定?定員が言ってました。バッタもんじゃありませんKolkataの正規店で購入)

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食料:水1リットル+途中で500mlくらい分けてもらいます。

    りんご1個、クッキー

*別の日ですが、Vickyの家の屋上から見えるLahaulの山

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----つづきます----

次回はBharmour(バルモール)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になる映画 - 002 " Neko Ninja / 猫忍 (JAPAN'2017) "

たまにはインド映画以外の映画を映画館で見ようという事になって
行ってきたのはコレ!

Neko Ninja / 猫忍 (JAPAN'2017)

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選考理由は猫が出てるから!
(現在、ウチには1.5匹の猫がおります)

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のとSIAMのLIDOかSCARAで観たかったんで、時間が合う映画がこれだったからです。

まあなんでもよかったんですよね。。

 

APEX LIDO 1での鑑賞。

まずはチケットを買います。

いつも見ている最新の映画館に比べれば安いですが、それでもTHB120/p.p

ずいぶん値上がりしました。7,8年前でTHB80位でしたから。。

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開場まで時間があるので、すぐそばのよくしゃべるオバサンの店でコーヒーを飲みます。

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よくあるエスプレッソマシーンを使ったテキトーコーヒーですがなんか旨かったですねえ。。。特に細かいこと言ったわけではないのですが、甘さが絶妙で。。

本当によく話すんで映画が始まるまで居座ってしまいましたが、オバサンの話も面白かったです。

このところは大手映画チェーンの映画館だけでこのLIDOみたいな古い映画館は地方でも見なくなったねえ、、、、。なんて話をしていたら、オバサン曰くここはよそと違ってきれいにしてるから政府が変わってもゴチャゴチャ言われない! 一週間に一回掃除してるからねえ!!だから大丈夫!だそうです。。

清掃が週一。。。。。

まあここに映画を見に来る人で清潔感や設備で文句言う人もいないでしょう。。。

 

さて映画ですが、

 

それなりに楽しめました。

普段、日本語で映画を観ることがないのですごく楽ですね!時間も短いし(約90分)

思ったより猫に特化した内容ではなかったです。。猫もあまり動きませんでしたし。。。

自分は十分見れましたがよく映画にしたもんです!

原作の漫画かなんかがあるんですかね?

しかも公式HP見ると

neko-nin.info

なんと上海国際映画祭に出品されてます!

すごいですね、、、これ中国に持っていったんですね。。

 

俳優さんですが、恥ずかしいことに主演の陽炎太を演じた大野さんは全く知りませんでした。

 陽炎太(大野拓朗)             燕(藤本泉)

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二人とも全くの所見です。燕はカワイイ、、ひじょうにカワイイのだが見せ場がほとんどありませんでした。

 

船越英一郎(久世剣山)

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流石に知ってます。

この人のお父さん(船越英二さん)の物マネは絶品です。

インチキ臭い演技が役によくあっててよかったです。いい役者さんですよね。。

 

紅葉(佐藤江梨子)

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なんとか知ってます。

若いときより今のほうがいいですね。30歳過ぎてるようですが、かわいらしい。

出番も多いので一応ヒロイン扱いでしょうか。

 

ほかにも何名か知っている役者さんがでてましたが気になったのはこの方

お絹(ふせえり)

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ドラマ"温泉へ行こう"のレギュラーでよくみてました。

いつみてもおんなじような役をしてるのですが、このスタイルに特化したプロの役者さんですね。

 

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 まあ、、かわいい猫ちゃんです。トレーニングをされたプロの猫なんでしょう。。

うちのLEONAにゃできません。。

LEONAもデブ猫(4kg/1歳半)ですがその倍の8.5kgはすごい!

 

日本の映画はほとんど時代劇しかみませんが、これも時代劇?

アクションは重視しておらす、あえてインチキ臭くしてます。

役者さんたちはそれぞれ癖のある役を楽しくやってました。

 

普段は全く見ることのないタイプの映画ですが、たまにはいいですね!

楽しかったですよ。

気になる映画 - 001 " Grudge Match (USA'2013) / 邦:リベンジマッチ "

Grudge Match (USA'2013)

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女房がタイの"映画/ドラマ"チャンネルの "MONO29" をつけており、それを横目でみていたら オープニングクレジットに 

Sylvester Stallone

Robert De Niro

Kim Basinger

の名前が立て続けに目に入ってきました。

以前はアホみたいにアメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東の映画を見ていたのですが2000年くらいから殆どアメリカ(ハリウッド)映画を観なくなりました。最近は年に1,2本をTVで見るくらいです。それでも流石にこの3名は解ります。

すぐに頭に浮かんだのはスタローンとデニーロは過去に競演していたかな????だった。。

あまりアメリカの映画に詳しくはないのですが、なんか2人で映画に出ているイメージがありません。。実際は"Cop Land(1997) "で競演*未鑑賞)

しかもボクシング映画でこの二人であればすぐにピンときます。

"Rocky1~4""Rasing Bull(1980)"くらいは観てます。しかも"Rocky4(1986)は劇場で見てますからね。。。

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そしてこの2人にキム・ベイシンガーです。

ボンドガールの後、SEXY系の映画に数本でて"The Marrying Man/あなたに恋のリフレイン(1991)"の頃には完全に惚れちゃってました。。

 

映画の名は"Grudge Match" 2003年のアメリカ映画です。

存在は全く知らなかったのですが、LL Cool J , Alan Arkinなどの競演も面白そうなので見てみることにしました。

 

90年代半ば以降ほとんどハリウッド映画をみていないので、メインの3名をみるのも久しぶりですが、やはり年をとりましたね。。。

スタローンとデニーロは役作りでかなり体を絞ったようです。

 

2時間ないくらいですからあっという間。。

この映画ですが、このメンバーでやってなかったらただのしょうもない3流コメディでした。

キム・ベイシンガーはちょっと弱かったですが、しょうもない役を主演の2人が面白くやってました。特に最後のボクシングの試合のところは気合入ってましたね。

 

特に何かが残るような作品とは思いませんが、こーゆー映画もいいもんです!

   

CAST

このレベルの俳優だと自分より多くの作品をみて詳しい方は沢山いますのであくまで自分の感想です。。

Sylvester Stallone

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 真面目、不器用でツイてない男の役。

そもそもこういった役が多いいイメージ。。。

出演歴をみるとやはりRocky(1976)が最初に観たスタローン作品でした。Rocky出演のいきさつは有名ですね。。

スタローンの作品はTVでもしょっちゅうやってましたので20本ぐらいは観てました。

 

"Escape to Victory / 勝利への脱出(1981)"

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日本のTVで何度も放映されてた記憶があります。

捕虜の脱走劇。スタローンは終盤まで唯一のダメ男でしたが、最後にみせます。

最後は捕虜が脱走しますが、実際は捕虜チームは強制収容所送りになっています。

"Cobra / コブラ(1986)"

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ハッキリ言って内容はどうでもいい!とにかくこの映画のおかげでどこでサングラスを買ってもこのスタイルを選ぶようになってしまった。

hirobkk.hatenablog.com

スタローンの役名は Marion Cobretti(通称Cobra)なんですが、そもそもCobrettiなんてファミリーネームがアメリカにいるのだろうか?

 

ものすがい評判は悪かったですが本作と同じ匂いのする

Oscar(1991)

Stop! or My Mom will Shoot(1992)

も個人的には好きでした。

Assassins / 暗殺者(1995)

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これもかなり好きな映画です。

アントニオ・バンデラスもよかったです。

 

因みにKambakkht Ishq(2009):アクシェイ・クマール主演のショーもないボリウッド映画にちょこっと出演してます。

 

Robert De Niro

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常に真面目なレーザーを常におちょくってるような役です。

この軽い感じのデニーロもいいですよね。

 

自分がみていた2000年以前だけでもかなりいい作品があります、あげていったらキリがないので一本だけ。

We're No Angels/俺たちは天使じゃない (1989)

ショーン・ペンとの共演で二人の表情だけで笑えます。

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この人も何を演じさせても上手いと思う俳優の一人です。

 

Kim Basinger

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 長い事作品を観てなかったので急に年とった感じです。

この映画の撮影時で59-60歳くらいなんですよね。

L.A. Confidential(1997)で観たのが最後だと思います。

一時期すごく好きな女優さんでしたがあまり出演作はみてないんです。。

The Natural / ナチュラル (1984)

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何と言ったらいいのか、、スポーツマンなら観て当たり前の映画です。

これでキム・ベイシンガーがどうとかないですが、ロバート・レッドフォードを観るための映画です。

 

The Marrying Man / あなたに恋のリフレイン (1991)

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興行は最悪のFlop、キム・ベイシンガーラジー賞ノミネートと何もいいとこなさそうな映画ですが、好きな映画です。調子のいいおバカなアレック・ボールドウィンと一緒に楽しくやってました。その後二人は私生活でも結婚して離婚してます。

モデルになっているのは

Harry Karl(靴メーカーの創業者)と歌手で女優Marie McDonald(Bugsy Siegelの元愛人)。二人の結婚は2回ですが、お互い他の相手と何度も結婚してます。

 

まとめ

中身のクオリティはどうでもいいです、3人が揃って出演していることに価値がある!!(3名合計で200歳超えてます!!!)

必見でもないですが、スタローンをおちょくるデニーロを観るのも楽しいです!

 

最高の下山テクニック *要身体能力 クライミング by "AJAY DEVGAN"

自分でいうのも何だが、

登山をしてインド映画にそこそこ詳しい人はなかなかいないと思う。

インド人の登山家と登山をしたこともあるが、映画については自分の方が詳しかった。自分の弟分(インド人)のようなガイドまがいの連中であれば詳しい人もいるが。。。

このような中途半端な知識を生かしてインド最高のクライマーを紹介します。

 

名前は "AJAY DEVGAN" 

動画の中ではShivaayと言われています。

自分はこの映画のフルバージョンを見ていないので詳しいところはよくわかりませんが、どうも彼は登山ガイドもしており、麓で待っている軍の人(役人)の所へ行く際の下山シーンのようです。

 

まずは冒頭、、。

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いきなり雪山で素っ裸で寝てます。(吹雪はじめてるのに!!!)細かいですが左手でパイプ(たばこ)かなんか持ってるんですよね。下からの声が聞こえるわけないですが、何となく感が働いたんでしょう、麓で人が待ってるので下山します。

装備を見るとアイスアックス2本とロープ1本はあります。

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早速準備をして下山、天気も良くなりましたね。

イカすスタイルです。革ジャンにGパン。

以前外国人のハイキングをガイドした時、ウール(真っ黒)のロングコートを着てきたのがいましたが彼に匹敵しますね。

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まず見下ろす直壁を背にしていきなりの"バック降り"です。

ロープが1本しかないのでここでは使えないんでしょう。

プロの方はどう考えますかね?やはりロープ下降の一択ですかね。。

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バック降り後、スワンのダブル(後方伸身2回宙返り/ロスアンザルス五輪の鉄棒で森末選手が金メダルを決めた降り技)を決めながら壁に付きます。

また動画の方をみればわかりますが、準備時はインナーに黒いシャツを着ていたのですが、バック降り時は胸がガラ開きです。いつの間にかインナーを脱いでます。

これから寒い中下山するのに寒さが心配です。

 

高速で下降している為、ダブルアイスアックスで速度を調整します。足元はティンバーランドっぽいトレッキングシューズにアイゼンはありません。物凄い筋力とバランスです。

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超高速落下時も冷静。このへんはさすがにAJAYです。

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何度か氷壁に跳ね飛ばされながらひとまず氷柱にアックスをひっかけて一息入れます。

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高度感がものすごく景色がすばらしい。

下で待つ人たちもこのパフォーマンスにテンションが上がります。

 

ここから先の下降技術も素晴らしい、まずはダブルアックスを振り子の支点にして飛び出します。

いきなり後方伸身宙返りを入れます。

そこから周りきらずに地面と水平に落下。

冷静に周りを確認しアイスアックスを1本腰に装着。

何かを見つけアイスアックスを腰のカラビナ(ロープに接続されてます)に引っ掛けます。

そこからローリングにつぐローリング、ローリング、ローリング。

いつの間にかアイスアックスをブン投げ岩にロックさせビレイをとります。

驚くことに水平落下以降はノールックで行ってます。

 

ロープが伸びきる直前にロープを肩から外し手に持ち替えます。

全ての衝撃が片手に奔りますが、余裕。

恐ろしい男です。

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そこから体を振って雪のテラスに降り立ちます。

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ここから先はテラスを走り抜け、クラックを飛び越え、最後はその辺の針葉樹を支点にして軍人さんの元に降り立ちます。

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所用時間約4分。とんでもない登山ガイドで、何人たりとも真似はできません。

しかし長年AJAY DEVGANをみてきた自分としては信じられなくもないですね。。

"Shivaay" 観なくてはいけないようです。。

 

今回このような超人のご紹介をさせて頂きましたが、決して暇でやっている訳ではなく好きでやってます。今後も紹介したい世界の超人がいたらアップさせていただきます。

 

P.S.

すいません。。なんか日本の映画祭で公開されたみたいですね。。。完全に出遅れてしまったようです。。。