前回の撤退から約一か月。。。
2022 12月上旬のタイ連休
また、来ちゃいました。。。ラムカムヘン国立公園。
今回は一人です。
前回は自分も行った事のない山に女房を連れて行って失敗しましたので、まずは一人で下見にきました。
アクセスやオールドタウンの土地勘、泊まる場所は前月で経験しているのでまあ問題ないでしょう。
スケジュール
1日目
仕事半ドンで北バスターミナル(モーチット)へ
14:00発Phitsanulok Tourの直行バスでスコータイ・オールドタウン
前泊はVitoon Guesthouse
2日目
チャーターソンテオでラムカムヘン国立公園
カオルアンへ登頂開始!
キャンプサイトで一泊
3日目
ピークで朝日
テント撤収後下山
公園スタッフの車でオールドタウンへ/Vitoon Guesthouse
4日目
早朝は遺跡観光
10:00発Win Tourのバスでバンコクへ!
一日目
仕事を半ドンで終え、モーチットバスターミナルへ!
事前に予約をしてあるのでカウンターチェックインをするだけ。
今回はPhitsanulok Tour(最安)のスコータイ旧市街直行便。
見た目は普通ですが、中身はかなりくたびれており寄り道が多いので他社のバスに比べ2時間くらい余計にかかります。
途中のNakhon Sawanにて昼食休憩あり! 制限はありますが一食分はバスのチケットに含まれてます、特別説明してくれない場合があるので周りの動きをよく見ておきましょう。
旧市街着は23:00。
バス会社や運転手は21:00くらいに着くと言ってましたが、ゲストハウスのオーナー曰くいつもだいたい23:00着だそうです。
Vitoon Guesthouse
今回の宿はコチラ。
THB 400 / night(シャワー、トイレ有)
先月来た時に料金確認し12月に来ることは伝えておりました。
実質到着日と最終日の2泊しかしませんが余計な荷物を持たなくて済むのとパッキングの手間が省けるので3泊通しで部屋をとりました。
設備、その他もろもろ文句ありません!
因みにトイレの便座、写真でも問題ないように見えますが便器とはつながってませんので座ってるときに動きます。要注意!
スコータイは夜の店じまいがはやいのですでに開いているのは7-11のみ。。。
仕方なく適当に済ませました。。。
二日目
国立公園ゲートから3.7km、標高1,106mにあるキャンプサイトを目指します。
テント設営後に余力があればそこからさらに上ったいくつかの山頂にも行けるかな。。。
まだ托鉢やっているような時間に出発。。
旧市街から登山口のある国立公園まではソンテオを手配。
前月に世話になった親父さんの番号を控えてあったので、同じ親父さんに連れて行ってもらうことにします。
手段がない人でも問題ありません、泊まっている宿に聞いてみましょう!きっと片道THB 500/台くらいで手配可能。泊り客なんかでシェアできる旅行者がいれば一緒に行くと安くなります。
今回一人なのでちょっともったいない、、、宿のオーナーに誰か一緒に行く人がいたら乗せてくよ!と伝えるとイサーン地方からやってきた若いカップルが行く予定だという!二人と話すとあと2時間くらい後じゃないと出発できないので一緒に行けませんでした。
それでは出発!
朝の歴史公園内はガラガラ、軽快に飛ばします!
こんな風景になってくると公園ゲートは近い。
約25分で到着!
一か月前に来たばかりなので段取りはスムーズ!
- 途中のゲートで入園料を支払う(外国人 THB200p.p)
- 公園に着いたら受付、ゴミの持ち帰り証明THB 200p.p(ゴミを持って帰ってきたらデポを返してもらうのを忘れない事)
- キャンプサイトの手配、寝袋・マットレンタル、常設テントの利用など。今回は全て持込なのでテント場代THB 20/張のみ払う
流石に連休です、前回と比べると車が多い。
出発前に朝食を食べ、準備体操!
長く使った『The Divan Face 60ℓ』は登山には不安なレベルになってきました。。。
長期旅行用に使うとして大型ザックは今回新調しました。
【DEUTER FUTURA AIR TREK 60+10】
大型ザックを買うのは久しぶり!
あまり黒いザックは好きではないのですが、このサイズではこれしかなかった。
日本と違いこの手のザックはタイではほとんど売れません。
よって種類も少ないのです。
恐らく有名ブランドではOSPREYなら手に入りやすい、数少ないアウトドアショップに行けばGregoryが見つかるかな?
その中間がDeuterとVAUDE。。。デパートでもアウトドアショップでもちょこちょこ置いてある。
しかしちょっと後悔。。。ザックが大きすぎたかも。。。そもそもこのザックを満タンにして背負えるスペックが今の自分にはないでしょう。
現在日本で使っている大型ザック『Mammut Karakorum 60+20』が使用25年を超えたのでその後釜にも考えての購入でしたが、今の自分のスタイルでこのサイズはいらなかったかも、、、。50+10ℓもあるのでそっちでよかったかな~
しかしフィット感は抜群!
Divan Faceはなんちゃってザックなのでほぼ25年間新調していなかったことになります。そりゃあ背負い心地も変わりますね。
午前 9:00
スタート
前回引き返したポイントは10分でクリアー!
そこから未知の領域に進んで行きます。
このカオルアンのコースはこのようにチェックポイントを記してます。
バランスよくバラけているので休憩の目安などにするにはいいですね。
Big Burma padauk - 1km(30分)地点
既にこの時点で脱落寸前のタイ人トレッカー多数。
ほぼ若手です。声をかけても細い声で反応。
暑すぎず、天気もいい。しかし彼らはほぼ手ぶら(ポーター利用)なので身軽ですが驚くべく体力のなさ。。。
荷物も自力であげている人はすでにクタクタです。
若い時は自分もこのようにザックにあらゆる装備をぶら下げてたな~
因みに今回自分の装備は13kg。
それでは先に進みます。。
View Point - 1.6km(1時間)
この辺が最初の休憩ポイントになるでしょうか。
ベンチあり、旧市街方面の眺めがいい!
この手前が急登なので一息つくのに丁度いい。
ポーターチームは地道に無言で登っていきます。。
ピークシーズンは登りで35-40kg、下りで40-45kg担ぎます。
お客が支払う料金はTHB25 / kg
View Pointから20分くらい登ったところにルート上唯一の水場があります。
上の方から引っ張ってきてポリバケツにためた水、適度に葉屑なんかが入っているので気になる方はろ過して使いましょう。
こんな見た目の水場なので心配だったら下から上げるか、テント場で売っているやたらと高いペットボトルを買います。
浄水器、、、最悪どこにでもある水を使おうと思い浄水器を持ってきていたのが良かった。。
ตะเคียนคู่ / Takian Ku-1.9km地点
Takianの木、タイでは精霊が宿るとされ信仰されている大木です。
この辺りから2度目の急登が始まります。
だいたい30分くらいはこの調子でとっても疲れますが、ちょこちょこ見えるようになった景色と幾つかの花の群落で乗り切りましょう!
これ登りです、結構な急坂ですがポーターチームはひたすら進む。。。
我らは遊び、彼らは仕事、、えらい違いなんです。
花と景色
CHAN BOEK PHAI-2.7km
登り切るとこのチェックポイント!流石に休憩したくなります。
Sai Ngam-3.0km
登山道のハイライトと言っていいでしょう!
大きなガジュマルの木で皆さん足を止めます。
全体を通して登山道は整備ができておりとっても登りやすい!
程度としては奥多摩みたいな感じですが日本のような整備レベルではありません。
Plong Nang Nak -3.3km地点
1.5m×0.5m のよくわからん穴。深さはわからないそうな。。。
ここには何か伝説が語られているとの事ですが、疲労で興味が持てなかった。。。案内板の写真撮ってくればよかったですね。。
Pra Ya Laen Ruea-3.5km
頂上直下の湿地帯。
個人的には道中では一番好きです。
2月になると花が咲き乱れるそうです。
ここまでくればあと一息!鼻歌まじりであと20分を進みます。
湿原で気が緩み到着したような気分でいたら直下に最後の急登が登場!
上が見えてますが足が重い。。。ここにきて全装備をあげてきた負担が一気にかかり始め、タイ人若者トレッカーもここでけっこうやられていきます。中には足がつり歩けない子もちらほら。。。
100mくらいしかないですがここで皆やられます。
この急登をクリアーすればキャンプ地に到着!
キャンプ地の設備
- テント場
- 常設テント
- 管理棟(簡易食堂・売店・ポーター受付・ゴミの軽量・寝具の貸し出しなど)
- トイレ・シャワー室(バケツに水をためて浴びます)
- 展望台
テント場、管理棟(左の小屋)、見えているテントは全て常設テント
凄まじい数の常設テントですが使用率は10%くらい。
トイレ・シャワー
山の上なのであるだけありがたい! 日本の山小屋にあるトイレでこのレベルは最近ではなかなかないでしょう。夜なんかは特に無理な人は多いかも。ヤモリやトッケイヤモリ(体長20cm以上)がかなりの確率で壁に張り付いてますが皆いい子たちなので気にしない事。
バケツの水はナチュラルウォーター、とっても冷たいので明るいうちに浴びてしまおう!
こんな場所でよくありますが、外国人には本当に親切!!一登山客+αのサービスがあると言っていいでしょう。なにかくれるわけではないですが、時間をかけて分かり易く周辺の見どころや行くべきピークなどを教えてくれるのです。
時間はまだ昼過ぎ。。。
ひとまずテントを建ててしまいましょう!
7月に日本に行ったときに古いテントを持ってきておきました。
【PUROMONTE VL32】
タイで買ったテントの半分以下の重量なのでかなり楽になりましたね。。
グランドシートやシームラインにダメージがあるので山の豪雨はちょっと心配。冬山にも使っていたので日本での使用はもうやめようかな。。タイの乾季では問題なし。
天気がいいので今日の内にある程度ピークを周ってしまいましょう(乾季なのでどうせ明日も天気はいいですが。。)
先ずは補給
案内版、上三つに記載されているのがKhao Luangの代表的なピーク。
13:30スタートなので夕方までに全部登ります。
テント場から沢筋まで一度くだります。
そのあとはしばらく樹林帯の登り
登山道はしっかりしてるので迷うことはないでしょう。
周辺のピークが見えるようになってきたら頂上は近い!
最後の登りをクリアーすると。。
Khao Jedi<1,185m>
khao luang最初のピーク、テント場から20分くらいで来れます。
ここをピストンするだけなら身軽でいいですが、ここから先に行くと全ピークの周遊になるので雨具・水・行動食は持っていってくださいね。
Khao Jediから少し下ったところに大きな岩があり休憩に最適です。
これから向かう二つのピークが見られます。
Khao Phu Ka(左奥)、Khao Phra Mae Ya(右手前)
ここから先は一度ガツン!と下ります。
樹林帯に入りますがここもなかなか楽しいのです。
サルの腰掛ですよね!?
鞍部までおりたら最後の登り返し!
このあたり、植物豊富で見どころ一杯です。
Khao Jediからおよそ50分。。。。
Khao Luang最高峰
Khao Phu Ka<1,244m>
Tak-Mae Sot方面の景色が広がります。
遠く見える雲の帯。。。
その下の広がる山々は国境を越えてミャンマーの山でしょう。
今まで登ってきた、日本の山やインドの山と比べると標高も低くスケールも小さいですが、こんな山も素晴らしいのです。
さて頂上でのんびりしたら次はこのピークへ
Khao Phu Kaからの下りでは沢山のタイ人ハイカーから
「頂上はどこですか? あとどれくらいですか?」
個人ではもう何年も前に封印した言葉です。
今でも初めての山に行くと聞きたくなる、、でも聞かない。。
個人差はあると思いますが、これを聞いた結果楽になったことはない!
またお客を連れて歩くようになってからはこれを人に聞くことはできません。(初めての山でも)
遭難しかかっていない限り自分には必要な言葉なのです。(とっても疲れているときは本当は聞きたい。。)
Khao Phu KaとKhao Phra Mae Yaの分岐
分岐まで下り、Khao Phra Mae Yaへ上ります。
緩やかな気持ちのいい登りをのんびり歩きます。。
Khao Phra Mae Ya<1,200m>
Khao Phu Kaから30くらいで到着!
ここからの眺めはスコータイ市街、右のピークは次に向かうPha Na Rai
このピークはSunset Peakと呼ばれ陽が落ちるタイミングでハイカーが集まるそうです。
それではKhao Luang最後のピークに向かいます!
まずは分岐まで下ります。
整った登山道を10分くらい歩くとヘリポートが出てきます。
管理等の荷物などは人力、救助もヘッドクオーターのスタッフが向かうと言っていたので、このヘリポートは王族の人が来たときなんかに作られたのかな?
Pa Na Ral<1,160m>
眺めはKhao Phra Mae Yaとたいして変わりませんが、このピークはSunrise Peakと言われ、このピークだけ登ってほかのピークに行かないで降りる方が多いようです。
とにかく連休の日の出の時間は大混雑。
これでKhao Lang周回コースも終了、テント場までは10分の下りです。
戻ってきました、My テント
陽の高いうちに水浴びしちゃいます。
すでに水は冷え切っておりいわゆる冷水ですが、気合で浴びます。
夕食
全て前回の残り物。
カップ麺、湯煎ご飯、ビビンバ、パネーンガイ(チキンレッドカレー)
ビビンバは食べなくても大丈夫かな。。。
今回は手軽に済ませられるようにこれを持ってきました。
MSR WINDBURNER DUO
ボウルもウィンドバーナー付属のボウルでOK!
ガス缶の残り僅かだったんですが、流石のウィンドバーナー!本当にわずかなガスで湯が沸かせます。予備を持ってきてましたが、2日間で予備を使う必要がありませんでした。
食後はもちろんコーヒーでしょう。
カップは映画館用に使っているStanleyの保温カップ。
さて初日はこんなもんでしょう。。。
水浴びして飯食ったらやることありません。
タイでは多くの国立公園でアルコールは禁止しており、ここも同様。
唯一気になった若者ハイカーが夜中に騒ぐパターンですが、今回はそれも一切ありませんでした。
明日は余裕があれば少し歩いてから下山し旧市街に一泊です。
それではおやすみなさい。。。