Kaeng Krachan National Park
1981年にタイ国28番目の国立公園として認可されたタイ国最大の国立公園。
ペッチャブリー県とプラチュアップキリカン県の一部(ホアヒンエリア)に位置しておりバンコクからも比較的近い場所ですが、ここの自然は深く遠くミャンマーのTanintharyiエリアまで達します。ミャンマーとの国境にあるTenasserim山脈に園内の最高地(1,513M)がありますが、タイ側のアナウンスとしては園内の最高地は標高1,207MのKhao Phanoen Thungとされてます。
ここには91種の哺乳類と461種!の鳥類が確認されておりその他植物、蝶も豊富!
Kaeng Krachanに来る方の目玉はやはりバタフライとバードウォッチングです。
初日は出発からKaeng Krachan Reservoirエリアでのキャンプまで
アクセス
車でアクセスするのが一般的
事前に公園事務所に連絡を入れた時も「車で来ないの?」と驚かれました。
実際、滞在中交通機関を乗り継いで来た人はいなかったと思います。
タイでのキャンプは全部レンタル+ムーガタ(焼肉)が定番。
最近のおしゃれキャンパーはブランド品の道具をたっぷり持ってくるので車が必須なんですが、日本で手に入るような道具があればバスなどを乗り継いでくる人も増えるかもしれませんね。今のところ全く現実的ではないですが、、、。
車のない我々は事前に行き方をしっかり調べてから来なくてはいけないのですが、この準備をかなり怠ってしまいました。
その為初日は予定の場所まで到着できず。。。
バンコクからKaeng Krachanまで長距離バスは行ってません、唯一の直行便はロットゥー(乗合バン)。
このロットゥーの出発地は「旧バンコク南バスターミナル / Sai Tai Kao」
我が家はここにくるまでに1時間かかりますがバンコク在住の方はそれほど遠くないですね。
今回もいつものバックパック
オレンジは『THE DIVAN FACEの60ℓ+10』
いつ逝くかと常に心配してますが、ついに購入から13年目を迎えます。初回使用時に触っただけでウェストベルトが外れたくせにその後頑張ってます。
女房はピンクの『GREGORY MAVEN 35ℓ』
こちらはもちろん正規ものですのでここまで問題ないのが当たり前!驚きません!
www.pssamphran.com
今回は2泊3日の予定ですが、最終日は早めに帰ってくるようにしますのでLeonaは自宅でお留守番。
先週外出未遂をしてLeonaに不信感を与えてますが、今回は落ち着いたもんです!「結局どこかいくんかい!」といったところでしょう。。
そしてSai Tai Kaoに到着は10:30と遅くなってしまいました。。。
両サイドに各行先のロットゥーカウンターが並びます。
行先はほとんどナコンパトム~カンチャナブリー/ペッチャブリーくらいまで。
そして我々の向かうKaeng Krachan行きですが、次の出発はなんと午後1時!
通常デイリー7本でてるそうですが現在コロナで9時と13時の2本のみ!
やってしまった!
なんでしっかり時間まで調べてこなかったのか!
一瞬(ほんの2秒くらい)女房を見て、全て女房のせいとして文句の一つでも言ってやろうかとよぎりましたが、落ち着かねばなりません。。
どうあがいても車がでるのは午後1時なのです。
女房は既に前向きに考えてます、ここはひとまず飯を食おう!となりその辺の屋台で飯食います。
そして出来上がった本日のプラン
Sai Tai Kaoから直行できるKaeng Krachan Head quarterまで行き、そこでキャンプします。そして翌日公園の深部へ入ってキャンプすることに。。
当初は深部のบ้านกร่าง/Ban Krangで2泊する予定でしたが時間足りないでしょう。Ban Krangへ入るには午後4時だか5時までに入らなくてはなりません。
女房は最初からどうでもいいので問題ありません、Head quarterでのキャンプも広大な湖を前にしたキャンプ地なので悪くないと納得します。
そして出発!13人乗りですがお客は6名。
大きなザックを余裕をもって積めるのでよかった。
途中、給油件トイレを済まして予定通り約3時間で到着。
Kaeng Krachan HQ Campsite
ここがビジターセンター。
入場料、各レンタル品の支払い、国立公園深部のキャンプ場代もここで支払えます。
料金表
ここで我々が予約などで支払ったのは、国立公園入場料(THB300+THB100)、HQキャンプ場使用料(THB30×2)、Ban Krangキャンプ場使用料(THB30×2)、レンタルマット(THB20×2)、翌日のHQ~Ban Krangの送迎費(往復THB1,400)
合計 THB1,960となかなかの金額。
自家用車があればBan Krangまでは舗装路なので入れますが、最奥のPhanoen Thungキャンプ地に行くには車高の高い車、4WDが必要。
因みにBan Krangで2泊する場合の送迎はどうなるのか?同じ料金(THB1,400)と思いきやや何故かTHB2,400になるのです。。「そうか!ドライバーは現地に泊まるのね?」と聞くも『いや、泊まらない!』
謎ですがまさかのTHB1,000up。
この辺ももろもろ事前に聞いておくつもりでしたが、教えていただいた電話の主Mr.Bunが電話に出ず問い合わせができませんでした。
到着後、そんな話をしていたら登場してきたのがMr.Bunこの人。
「本当に電話した?」とすっとぼけるも電話の履歴を確認。
『100万回かけたけど1度もでなかったね~』と冗談いうと
「ゴメンごめん、これでカンベンして!」
とお詫びの品をくれました。
いろいろありましたが、ようやく園内へ!
こちらのルールを守りましょう!
しかしno Musicを守れるタイ人キャンパーはなかなかいません。
それでもすこしずつ向上はしてます、夜遅くまで音楽をかけたりギターを弾く連中は以前より減り、キャンプ場で静かに過ごすことを好む方が増えたような気がします。
このHQですが、まとな売店がなく食堂も貸切で使えず。。。
使えない食堂。。。
食材は持ってきてますが、今回はガス無し!炭を頼りに道具を用意してきました。
今までの国立公園で炭が置いてないなんてことはなかったので当然現地で調達できると考えてましたが、なんと置いてません。。。
1Kmちょっと下ったところに部落があるのでそこまで行けば買えるそうです。
無いものはしかたない、、、。
あいにくここは山の中、枝や枯れ葉はいくらでも落ちてます。木の種類はなんだかわかりませんが燃えるでしょう!?木なんだから。。
木を取りに行く途中、園内を清掃している女性がいたので、ここに集まった木をもらっていく!となり声を掛けます。
なんに使うのか?と聞かれたので炭が無い事を説明していると、この女性
「それならばバイクで行って買ってきてあげます!」と言ってくれました。
それならば "お願いします!" と、なり炭の件は解決(当然チップを渡しました)
キャンプサイト
サイトは湖に沿ってビジターセンターからかなり離れたところまで広がってます。
翌日の朝、すぐ移動なのであまり遠くに行かずゲートに近いとこにテントを張りました。
おおきな Ficus benjamina(クワ科の木で日本ではシダレガジュマルにあてはまる)です。
このスペースにテントは張れませんので少し湖に沿って歩きます。
この辺がいいですかね?
湖と島の眺めもよさそう。
トイレ、水シャワー、水道も近い
荷物を降ろしたすぐ横を既にブッキングしている客がいます。
前回のクローンラン国立公園に続いて今回も【NORDISK Asgard Tech Mini】を使います。このテントやはりバックパッキングには重くて嵩張ります。
今シーズンはこれが最後かな?暑そうだし。。。
面倒なのでタープは無し!このセブン‐イレブンのポイントでもらったミッキーレジャーシートで十分です。 因みに食材もポイント景品のミッキーの弁当箱についていたバックを使用、内側にギンギンがついているので保冷剤入れとけば1日くらい大丈夫でしょう。
セッティングはこんな感じ。。
見事なサンセットビューat the レイク!
それでは買ってきてもらった炭で火をおこします。
今回はノーガスdayなのでこのカマド型ストーブ。
これは別途焼き網も付属しているのでかなり気に入ってます。
もう数年使っているのでかなり歪んでます、そろそろ2号を買ってもいい時期かもしれません。
因みによくわからんバッタもん専用みたいな店でTHB550位でした。
鍋一つで済むように今夜はマカロニにして米は炊きません。
先にマカロニをやや硬めに茹でてよけておきます。
そしてソーセージ、野菜類を炒め塩コショウを振る。
水とタイムを入れて煮込みます。
犬は待つ。。右前脚の角度がエクセレント!
煮立ってきたところにコンソメとトマトペーストを入れ
マカロニ投入して適当に煮込んだらおしまい!
国立公園でキャンプをすると必ず犬がそばにいますが、どこの犬もとても行儀がいいんです!
この子は夜中に女房がトイレに行くとき付き添ってくれ、に寄ってこようとする犬を近づけさせませんでした。本意は知りませんが、結果は護衛をしてくれたんですね。
続いて本日の目玉!
普段めったにやらないポークグリル!
カマドから網にチェンジ!
このお肉ですが、タイのイサーン料理好きにはお馴染み
" คอหมู/コームー(豚の喉肉)"
うちではめったにこのような肉を買うことはありません、なんと2枚でTHB 52もしました!
これを炭火で焼き上げます!
味付けは塩コショウのみでタレはなし。
あまりガッツリ焼く必要はありませんので、中の赤身がなくなればOK。
みなさんご存じだと思いますが、この肉は多分だれが焼いても旨いんです。
柔らかくて食べやすい。
焼き加減は丁度いい。
完成!
本日のディナーは
- コームーヤーン(護衛犬にもお裾分け有り)
- マカロニトマトソース
- 水 (国立公園内で酒は売ってませんので、必要な方は持参。持ち込んで飲む分には問題ありません)
翌日は9時にここを出るのでさっと食べて、水シャワーを浴びさっさと寝ます。
夜は丁度良し!
風もなく気温も最適!寒いのが苦手な女房も寝袋レギンスで安眠できたようです。
6時起床!
流石に野鳥の宝庫!朝からガンガンよくわからん野鳥が飛び回ってます。
おそらくBan Krangに行くとまた違った種類の野鳥が現れるのでしょう!
それでは朝食準備。
火をおこし⇒湯を沸かします。
いいね!湖と山を見ながら
このパン達はセブンイレブン産です。
ずっと居てくれたようです。
一緒にソーセージを食べよう!
ちょっと小さい感じがするんですよね~
もう一回り大きなストーブはないだろうか?
朝食後1時間ほどのんびりしてから荷物をまとめてビジターセンターに行きます。
9時にビジターセンターでBan Krangに送ってくれるオバちゃんと待ち合わせ!
一応Mr.Bunにも声を掛けていこうと思いBunの小屋へ寄ります。
なんとなくここで面倒見ている子です。
微笑ましい。。。
Leonaにもこんなパートナーが欲しかった。。。
オバちゃんはすでに待っておりいつでも出発OKとのこと。
それではここから車で1時間(20km)のBan Krangへ出発します。
~次回はBan Krang Campとジャングルトレッキング