part.8
Vital Signs<1986>
今では洋楽の新曲を聞くことはほとんどなくなりましたが、80年代初頭は世間的にもUS・EUロックの全盛期!
その流れにのり自分も聴きまくってました。
かなりのミーハー路線をいってましたが、たまに渋めのバンドが気に入ったりとなかなか幅広く興味をもっていたんです。
そんなバンドがこのSurvivor!
ロッキーの主題歌で一躍メインストリームに登りましたが、そもそもがバンドのビジュアル力はなく、渋めの男くさいバンドなのです。
このアルバムはロッキー3のEye of the Tiger(1982)で唯一の全米No.1ヒットを飛ばした2年後に発売されたオリジナルアルバム。
ボーカルもDave BicklerからJimi Jamisonに変わってます。
個人的にはJimiの声質の方が好きなので今回のVital Signsの方が好きなんですよね。
Eye of the Tigerは映画のヒットが伴ってアルバムチャートは全米No.2まであがりましたが、このVital Signsもなかなかのヒットを飛ばし年間チャート全米15位まで上がります。
1984年と言えば
BRUCE SPRINGSTEEN / BORN IN THE U.S.A.
MADONNA / LIKE A VIRGIN
WHAM! / MAKE IT BIG
PRINCE / PURPLE RAIN (SOUNDTRACK)
HALL & OATES / BIG BAM BOOM
VAN HALEN / 1984
SOUNDTRACK / FOOTLOOSE
など早々たるアルバムがリリースされてます。
この中でのチャートインなので凄い事です。
詳細
レーベル:Scotti Brothers Records
プロデューサー:Ron Nevison
Ron NevisonはSurvivorで三枚の他、 Jefferson Starshipでも数枚プロデュースしている中堅のプロディーサー。ざっと一覧をみても個人的には本作以外のアルバムに興味は無さそうです。
ソングリスト
Side:A
- I Can't Hold Back
- High on You
- First Night
- The Search Is Over
- Broken Promises
Side:B
- Popular Girl
- Everlasting
- It's the Singer, Not the Song
- I See You in Everyone
- The Moment of Truth
A面
" I Can't Hold Back "
このアルバムはA面が秀逸!
いきなりこの曲で全開スタートします!
いまになってMTVをみるとJimiのビジュアルはいいのですが、レコード店のシーンなどなかなかツッコミどころのあるシーン満載なのです。
当時はみなさん真面目にかっこよく作ってるんでしょうが。。。
" High on You "
バンド全作のなかで一番テンションの上がる曲です。
MTVは特にひねりのないつくりですが、なんといっても曲がいい!
" The Search Is Over "
このアルバムのシングルで最大のヒット曲。
バラード調の曲で実にドラマティックな流れのある曲なのです。
バンドの歴史の中でもロッキー関連(Eye of the Tiger , Burning Heart)を除くとビルボードチャートでは最高位を記録。
B面
" The Moment of Truth "
映画『ベスト・キッド』の主題歌。
採用はスタローンつながりなのでろうか?ベスト・キッドの監督はロッキーと同じジョン・G・アヴィルドセン。
最後に
Eye of the Tigerというスーパーヒットをだした割には評価を得られなかったバンドですが、このアルバムと次作のWhen Seconds Count(1986)はけっこう気に入ってます。
ただし、今聞いてもアルバム内のどの曲も似たような曲が多く頻繁に聴いてると飽きてきます。
年に一回くらい引っ張り出して一週間くらい聞いて飽きたらまた引っ込める!といった聞き方が適しているような気がします。
それでもアルバム発売はすでに40年!いまでも聴けるってことは優れたアルバムなんですよね。