夜行列車に乗ってやってきたプレー!
プレー市の中心には鉄道は通っていないので、ダイレクトにプレー市に入りたい方はバスか飛行機(毎日は飛んでない)になります。
鉄道利用の場合はBan Pin又はDen Chaiで下車して乗合トラックなどで移動。
今回は田舎町Ban Pinで一泊してからプレーに向かいます。
ママの案内通り、荷物を担いで5分ホームステイのある敷地に到着。


POLICE STATIONと書いてありますが、、、、。
ホームステイはこの田舎警察署の敷地内にあります。
Ban Pin Homestay
Thetsaban 1 Rd, Ban Pin, Long District, Phrae, Thailand
本当に警察署の敷地内、いきなり聞きたいことがあるもひとまずはチェックイン!
いや~きれいにしてますよ!
1Fのリビングは広々で風通し良し!
縁側もオシャレ。


縁側の戸は格子のみで吹き抜け、虫とか入って来ないのだろうか?
ゲストルームは2Fです。
階段横に椅子とテーブルあるけどちょっとこのスペースいいじゃない。。
今風の造りですな。。
お母さんのキャラにはそぐわないけど清潔感があっていいですね。


ここが我々に与えられた部屋
ホテルやホステルではないので部屋は少なく3部屋です。
そもそもこのホームステイは自宅の老朽化をきっかけに建てられたそうです。
お母さんには三人の息子がいますが、三人共既に独立。毎年ソンクラン休みの時にそれぞれ家族を連れて実家に帰ってくるそうですが、それぞれ奥さんと子供を連れてくるので一度に集まると寝るとこがない!そこで空いている敷地を使い増築したのがホームステイの始まり。
この増築部分は今風の設備を使ってありなかなか洒落てるな~と思ったら長男は設備・次男は電気・三男は建築をそれぞれそのカテゴリーでは名門の大学を出てました。
このメンバーなら資金さえ出せばしっかりとした建物ができちゃいますね。
我々の他に一家族いると思ったら長男の家族でした。
この日、ゲストは自分と女房だけであとはファミリー!まさにホームステイでした。
シャワー浴びてゆっくりしたところでママからお呼びがかかり飯を食えと言う。。。
午前10:30と中途半端な時間ですが、ママが食え!というので食います。
こういうのがストレスになる方はホームステイ泊は難しいですね。
遊びに来ているかわいいお孫さんがサーブしてくれます。
どちらも食べやすい料理
カイパロ(豚の香料煮込み)とパックブンファイデーン(空心菜炒め)


日本の民宿なんかもそうですが、ホームステイの食事って盛りが凄いんですよね!?
『Ban Nam Chiao』のホームステイも強烈な量が出てきました。
女房が沢山たべてくれたので完食!
食後の休憩をはさんで到着時にチラ見程度だったBan Pin駅に行って来ます。
他に何かないか?と聞いたところ、、、基本的には何もないそうな。。。土地の人に言わせればBan Pinどころかプレー市内にいったって何もないと。。。それでも『あんたらなんでこんなとこ来たの?』とは聞いてこない。。。
とりあえずママから聞き出せたのは、お気に入りのカフェがあるのでそこで〇〇飲んで来い!美味しいから。。
ママの言う通り散歩のスケジュールに入れます。
バイクを自由に使っていい!と言われますが時間はたっぷりあるので歩きます。
『暑いからやめときなさい!、この時間だれも歩いてないよ!』
因みにこの数日後、Tak/ターク県(Phraeの少し南にあるタイ北部の県)でタイの観測史上最高の44.6℃を記録。
しかし歩く、、のんびりと、、途中の水分補給も楽しいもんです。。
まずはBan Pin駅へ!
ホームステイをでてこんなのどかな風景を見ながら歩きます。
駅からではなく踏切から線路に入ってホームの端から駅に上陸。
晴れていて強烈に暑いですがやはり青空は見れないのは残念。
ホームから駅舎に出てきました。
Ban Pin最大の見どころである駅舎です。
Ban Pin Railway Staition
田舎町にそぐわない洋風な建物。
これはタイ北部線を建設時、工事に携わったドイツ人技師が設計したそうです。
この先にあるKhun Tanトンネルもドイツ人の技師が工事しており、Khun Tan国立公園内にはゆかりのある洋風の建物がいくつも残ってましたね。
第1次大戦時だったためドイツ人技師が逮捕されたりして建設にはかなり時間がかかったそうです。
この可愛らしい造りは " バイエルン様式 "と言われるものだそうです。


気になる看板。。
女房になんじゃこりゃあ?と聞いてみるも解らず。。。
P=パーキング、女の子が我慢しているような絵ずらの意味は???
一日に10本も来ない駅の暇な駅員に聞くも
『そういやぁなんだろうね?知らない。。』
川沿いを散歩
それではママが進めるコーヒーショップへ!
前半は川沿いの遊歩道を歩きます。
チャムチュリー / จามจุรี
ひと際目立つ巨大なチャムチュリーの木、特に珍しくもないですがここには巨大なチャムチュリーがところどころにあります。
樹木に詳しい方は花をみればすぐわかると思いますが『ネムノキ』の仲間ですね。
この川沿いの遊歩道、300m程度とそんなに長くないけど悪くない。
こんな雰囲気のある橋もある。
この300mを1時間かけて歩くも一人も会いませんでした。
流石にこの暑さなので地元の人で歩いて出てくる人はいません。
花も多い、写真にはとれませんでしたがカワセミもすぐ近くで見れました。
川には大量の蓮が浮いているので明日の朝にもう一度見に来てみよう!なんて女房と話してましたが、翌朝はすっかり忘れて行きませんでした。
遊歩道の終点ちょっと手前で道路に出ます。
ここで見つけたココナッツジュース屋
すかさず頂きます! 激うま!
『暑いのに頑張るね~ 外国人?』
なんて言われますが女房はバリバリネイティブのタイ語を操ってます。
たまにあるんですよね!?外人と一緒にいる女房がタイ人に見られなかったりすることが、、。
最後には『こんなとこに外人は来ないよね~ 何もないんだから!』
もう人々は何もないのが自慢になっている。。
さて、ホームステイから駅を経由して約1時間半で到着
กาแฟแห่ระเบิด/Bomb March Coffee
爆弾マーチコーヒーショップ
167 หมู่5 บ้านปิน อำเภอลอง จังหวัดแพร่, Amphoe Long, Thailand, Phrae
なかなかのネーミング、オーナーはきっとぶっ飛んだ方なんでしょう。
店先から店の中まで爆弾の飾りが多いんだよね。。。


こちらオーナーさん
なかなかのキャラクター
まずは爆弾の話をしてくれました。
これらの爆弾
第二次大戦時、日本軍がプレーに駐留していた際連合軍が日本軍に落とした爆弾の不発弾だそうです。
現在のプレー空港、鉄道の線路付近などかなりの数が出てます。
多くは政府が管理し安全処理をしたそうですが中には爆弾とわからず神からの授かりもの(上から落ちてきたから)として保管していた方もいたそうです。
オーナーさんは安全処理したものをきちんと許可証をもらって譲り受けたそう。
不発弾はお寺にも引き取られ鐘の代わりに使われてます。中身が抜かれているとはいえ元爆弾を毎日ひっぱたいてるんですね。
店内をざっと見るとこんな感じ。。。
なんだ、、絵描きなのね。。。女房とはだいぶスタイルの違う絵を描くのであんまり絵の話はしてませんでした。


このオーナーさん、他にもエセジャーナリストみたいなこともやっており大戦時やその後の各国のゴシップなどを調べて展示してます。
興味のある人は聞けば教えてくれますが、話が止まらないタイプなのでご注意。。。
ママおススメ肝心のドリンクはこれ👇
ชาเขียวมะกรูด/Bergamot Green Tea
酸っぱいミカンみたいなイメージがあるベルガモット。酸っぱさが際立って美味しい! この暑さには丁度いいんですが、二口で飲み終わってしまった。。。
二回目の水分補給しママの指令を済ましたところで特に目的はなくなりましたが、もう少し散歩してみますか。。。
ホームステイへの帰り道をできる限り違う道に変えて戻ります。
おっ?山の上に何かある!
っと思っただけで全く行く気はなし。。死んじゃいます。。
กิมหลั่นผ้าตีนจก/Kimlun Pha Teen Jok
次にやってきたのはこちら、ローカルの生地屋。
観光地でもないのにこんなところでこんな商売が成り立つのか?とそのまま聞いてみたら他県での民芸品イベントなどに商品を出しているそうです。出店ではなく物だけ提供してるんですね。
いいですね~
見ている分にはいいですがサロンを買うとなると目移りしちゃっていつも迷います。
ふらっとよっただけですが、見事なデザインなので女房に1枚かったら?とすすめてみる。なかなかこういった普通の生地屋で買うことはないからね。。
これがランナー(13-18世紀までチェンマイ中心に栄えた王国)デザイン


かなり凝っておりモン族やスコータイデザインより高そう。。右側のストライプがランナーの特徴なんだって、一見数本のストライプに見えますが黄色と茶色が重なりあったステッチがあります。
なかなかいい値段(THB 800)でしたが、ランナーデザインのサロンを1枚頂きました。女房は高い高いと言って迷ってましたが、せっかくなんでランナーデザインでいい生地のものがいいよね。
それでも高級品の金額とは程遠いのでそんなには高くないんですよね。
女房いつもTHB 50とかTHB 100の服を着てるのでTHB 800は高級品!
ふらっと寄ったわりにはいい買い物ができました。
それでは散歩を続けつつ戻りましょう。
Wat Phothi Buppharam
ちらっと寄っただけですが、この本堂の壁画よくないですか?色がいい!


のどか。。。
後で汽車が走ってたら絵になりますね。
子供のお絵描きをそのまま形にしようなかわいい家です。
本当に小さい街ですが個人商店も充実。


ひと際雰囲気のある店、何やだかわからないがちょこっと中を覗いてみる。。。
この店の中で座っていたのはホームステイのパパ。。ん?なんで?
どうもここは警察署内のホームステイの増築部ではなく、通りに面した古い家(自宅兼、雑貨屋?)に入ったようです。
ホームステイに戻ったところですかさず気になっていた階段したのスペースでくつろぐ。。そのままここで昼寝もいいよね?
子供達にアイスを買って来たんだけど、知らない子が食べてるのね。。。
後で聞いたらママからみて姪孫にあたる子だそうです。
一休みしたら外も涼しくなってきたのでまた散歩に出かけます。
一足先にママの息子家族がでてきてました。(画像左)
この町で旅行者がすることは散歩一択で、散歩コースも似たようなところをぐるぐると。。
川べりには結構な種類の花も咲きます。
堰堤に近づいたところで突然登場!
どんどん出てくる!


怖がらずに水飲んだり川に浸かってます。
最後に出てきたのがこの子達のお母さん。
でかい声でこの子達の名前を呼んでこっちにこい!
お風呂の時間だったんですね。
おとなしく洗われているように見えますが、けっこう時間かかってます。あまり好きでないのかなかなか集まらず。。。それでもお母さんからの声かけだけで自ら洗われにきました。
順番待ち。
スッキリしたところでまたまた遊びに出かけるのでした。。。


そろそろいい時間。。。
夕食の前にシャワー浴びておきたいので部屋に戻ります。。
ホームステイに帰ったら、子供たちは庭にゴムプール用意してます。。
まだ遊ぶんですね。。。
夕食
カントーク料理
一応カントークと言っていいでしょう。
カントーク(低い机):タイ北部、イサーン、ラオスの食事形式。こういったチークの台座や竹や籐のテーブルを使います。
良いですね~本来は鳥のから揚げや北部のソーセージなど肉類もおおいのですが、ここで出されたのはほとんどタイハーブと生野菜!我々にはピッタリです。
しかもビールがある。。昼間に長男と『夜飲もうね!』と話していたのでビールは長男からの差し入れです。
たまたまなのか食事中に虫は全く飛んできませんでした。
小さい器の赤いのはハンレー(豚の挽肉)ですね。
แกงอ่อม/ゲーンオム
ナームヤナーンという汁を入れて作るタイ北部・イサーン独特の料理
これは大好物!イサーン料理屋ならたいていあるのでどこでも食べられます。
果物
パイナップルが激うまです!
ヘルシーなメニューなので全部食べましょう!
食事がある程度済んだところで里帰りに来ている長男ファミリー(長男・奥さん・息子・娘)と合流。
普段平日はほぼ飲まず休日に汗かいた後ビール1本くらい。。
友人と集まる時は少し多くなりますがそれでもたいした量は飲んでません。
ところがこの日、缶ビール6本にタイの安いウィスキーをボトル半分飲んでしまいました。食事のせいなのか?ほとんど酔わず、翌日もスッキリ!
本来、そこそこ飲むと睡魔が激しく襲ってくるのですが、この日は全然大丈夫。
多分凄く楽しかったんでしょう!
長男夫婦はバンコクの隣りサムットプラカーン県で工場を営んでます。日本人とやり取りすることはないですがお客は日系の自動車メーカー、オーナーは奥さん・工場長は御主人の名目でやっており営業は奥さんがやってます。
やはり女性なので会食や商談ではエロい親父どもに体を触られたりして大変だそうです。それでも仕事だからとできる限り出ていくことにしており、お客によっては工場長が旦那である事も黙っているんだって。。
ちなみに彼らの日本人顧客の評価は?
普段優しいのにすぐ怒る!
怒った後が長くなかなか許さない!
せっかち!
大半はジェントルマン!
なかなか距離(人間関係の)を詰めさせない!
だそうです。
そして来年から大学に入る予定の息子は?(一緒にばかすかビールのんでました)第一希望が我々の自宅近所の大学だって!
この大学一流なのでもし入れたら車を買ってもらえるそう。
「お~それならアパート決まるまでウチで居候しなさい!」
と言っておきました。
いや~本当に楽しい夜でした!
深夜1時まで酒を飲まない女房まで付き合いました。
翌朝。。。
さあ今日はプレーへ移動します。
まずは朝食
モヤシと挽肉炒めとトムヤムスープ、そして激辛筍のヤム


昨晩けっこう食べたのに、ほとんど野菜と酒だったせいか筍以外は完食できました。
出発前、隣の警察署を見物。
基本的には無人
地元の人は解っているのできませんが、何かあればホームステイのパパが対応。しかしパパはポリスではないので5km離れたLongという町のポリスに連絡入れるそうです。
ここには1日しか滞在してませんが、なにも起こらなそう。。。ひとまず病院があれば大丈夫かな。。
そしてこの警察署の建物
実は5年前にバンコクで行われていた【อุ่นไอรัก/ウーンアイラック】というイベントにゆかりがあります。叔母の家から近く友人が来ていたので自分も3回行ってきました。
その時、目に留まった警察署を模した人気の建物があるのですがなんとこのはBan Pin無人Police Stationをモデルにしたそうです。


分かりづらいが確かに似ている。。
見どころがないと言われたBan Pin滞在ですが、いざ離れるとなるともう1泊したかった!となる。。
それでも昼までにプレーに行きたいので出発しなくてはいけません。
Ban Pinからプレーまでは時折通りかかるロットゥー(乗合バン)かLongから来るソンテオ(乗合トラック)に乗るしかありません。
車の通る大通りまでは長男が送ってくれました。


30分くらい待ったところでソンテオが到着!
既に荷物と人でパンパンでしたが、乗客同士がチュアイドゥアイガン(みんなで助け合い)と我々二人の乗るスペースを空けてくれました。
ここからプレーまで約40km/1時間のドライブです。
次回はプレー市内を歩きます。