ここ15年で1度しか冬の日本に帰っていないので雪山キャンプもなにもありませんが、このところ眠っている登山道具を引っ張りだして使用の可否を確認してます。
今回登場のSEA TO SUMMITのケトルはお湯を沸かす以外にもいろいろと使えるのでは?と思いシミュレーションしてみました。
このポット、火の当たる底だけアルミニウムでできておりサイドウォールはシリコン製でできてます。形は完全にヤカン。
これがなぜに雪山で使えるのか?
自分の雪山歴ですが、数年前に女房と雪山に行ったときは速攻で敗退してますので、もう20年近く雪山に登っていないことになります。
クライマーではなく山スキーヤ―なのでたいした山には登ってません(滑れない山には基本的にはいかない)。最後に行ったのは登山では冬の蝶ヶ岳で山スキーだと鍋倉山エリアの友人と二人でのスキーツアー。
当時はできる限り雪山に特化した道具は買わないようにしていましたが、この十数年の間、道具は進化しとっても魅力的になりました。使う機会もないくせに手を出したくなりますが流石にタイに住んでいて冬専用となるような道具は絶対に買えませんね。
雪山に泊りで入る時は単独の時でも必ずメインのクッカー+1を持っていきますが、この+1のクッカーにこのXポットが良さそうなんです。
雪山と言えば昔も恐らく今もまず" 鍋 "ですよね?
このXポットを使えば弱火でぐつぐつ火をかけながら一人か二人用の鍋を食べることができるのでは?
サイドウォールがシリコンなので蓄熱性に劣るわけですが、弱火にかけながら食事するには丁度良さそう。
まずはケトルとしての使い方。
基本的にはアルコールバーナーとセットにして、近所に朝食ハイキングやサイクリングに行くときによく使います。
二人分であればスタンレーのランチボックスに入っちゃいます。
カップ2杯分のお湯を沸かします。
自分はコーヒー、女房はOvaltine


サイズは1.3ℓですが安心して使うには1.0ℓくらいで使うのがいいかもしれません。
まだ火はついてる。
LEONAが『これはなんだ?』とばかりに近づく。。。
そして鼻先をあて。。。。。
あちぃ!!
基本的にかなりビビりいなので以後近寄らず。。。
水飲んで。。
バーナーから距離とって。。
昼までゴロついてました。。。
LEONAが落ち着いたところでハムなんかを焼いてサンドウィッチにします。


いいですね~このセンスのないサンドウィッチ。
まあ見てわかるように特別旨いもんではありません。。
自分が食べるものの見栄えはどうでもいいですが、意外とうちの女房も気にしないんですよね。料理人ではなく絵描きなので気にしなくてもいいんですが、料理の周りのデコレーションなんかは綺麗にしたがるくせに料理自体の見栄えはほとんど無頓着です。
なんとなくそのまま昼までこの中庭で過ごしてしまいました。
そしてお昼。。。
本日のメイン!
「雪山キャンプ用 鍋料理!」
アルコール注入!
ダシとります。(これは実際のキャンプには使わないでしょう。。)
魚の香りにLEONAが反応し起きてきますが、バーナーの暑さを覚えているのか躊躇してるので助かります。
ダシができたところで材料紹介!
雪山で食べるお鍋(二人前)
具材
- 鶏肉(確かもも肉と言っていたと思います。)
- 豚ロース
- 白菜
- 長ネギ(タイはこれが高い!)
- 人参
- 大根
- しめじ
調味料
- だし汁
- 日本酒(実際に使う3倍くらいの量を持っていき残った酒は飲みます。)
- 塩
- 醤油
- ゴマ油(これは雪山には持っていかないかなー)
- 固形スープ(これがあればだし汁はとりません)
調理開始。
雪山ではさっさと料理して、さっさと食べてあたたまり、寝袋に入りたいのでとにかくシンプルに!
まずは白菜以外の具材を芸術的に盛り付け固形スープをのせます。
白菜は具材に蓋を被せるようにのせます。
全ての調味料とだし汁を適量入れ蓋をして具材に火が通るのを待ちます。
その間すべての用意はしておきましょう。
今回は自宅なので器を使いましたが、実際はシリコンカップやシェラカップで十分です。
調理中はバーナーの傍でウィスキー飲みながら温まりましょう。
15分くらいですかね~
火が通ったら完成!
普通の鍋なんですが、鍋というのは食材に火が通ってスープがしょっぱけりゃ大概旨いのです!
鍋の具材が半分位になったところでお約束のコイツを投入!


じゅん麺?という見慣れないうどんを見たので買ってみました。
このじゅん麺なんですが、タイで売ってるうどんにしてモチモチしてとっても美味しい!
結果的にやかんで作ったただの鍋の話なんですが、ここは雪山ではなく熱帯気候タイランド! 昼間っからこんなことをやってしまったので女房と二人汗をダラダラ流して食べました。
食後は身体を冷やすべくおよそ2年ぶりにまともな日本酒をいただいたんですが、これが実に旨い!(これは女房が誕生日にくれたものをとっておいたものです)
まとめ
今回、SEA TO SUMMIT X-POT KETTLE 1.3ℓで雪山鍋をしましたが、二人で使うにはちょっと小さい感じがしました。SEA TO SUMMITではこれより少し大きな1.4ℓや2.8ℓのPOTがあるのでそっちの方がいいですね。
それともう一つ問題。
いままで湯沸かしにしか使ったことなかったのですが、鍋を終えた後いくら洗っても煮干しの臭いがとれません。
これを解決するには水を入れてお湯を沸かしましょう!1度お湯を沸かすだけで臭いはとれます。
結果!一人で使うには問題なく使えます。
いつの事かわかりませんが、いつか一人で雪山に入ることが再びあったら持っていきたいと思います。