P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

世界のこぶし!

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

選曲が実に難しい。。。

基本的にアート作に順位は付けられないと思っているので順位ではなくお題とおりリストを作ってみました。

今回ジャンルは『こぶし』に限定!

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日本の演歌歌手の特徴としてよく聞くテクニック?ですが、かなり前に東京で『世界のこぶし!』*アジアのこぶし!だったかな? なるレアなCDを名前買いしました。

参加している歌手はアジア圏が多かったと記憶してますが、なかでもインドネシアのエルフィ・スカエシ(日本でいう美空ひばりさんのような方)のこぶし回しは強烈!元々日本では演歌好きでしたがアジアのこぶしも侮れんと思ったものです。

因みに今回のリストには入ってませんが個人的に『こぶし』と言えば五木ひろしさんを指します。とにかくこのイメージがありましたがコロッケがロボ五木ひろしをやりだした頃からどうも見る目が変わってしまった。。

 

  • รักกินไม่ได้ / บ่าววี (ラック・キン・マイダイ / Baowee)

一番好きなタイの歌手Baoweeから1曲。

現役のエア・フォースに男くさい見た目、そこに独特な歌声が合わさり一部(特に南タイ)のタイ人男性に大人気!彼のライブには何故かピストル持参の参加者が多く、以前は発砲事件も多かったようです。

数あるヒット曲から選んだこの曲ですが、でばなの入りが日本の演歌によくある入りでBaoweeの半かすれ声がしびれます。

この失恋ソングはこぶし回しは強くないですが、サビの終わりに『ミーテークワームラック・ティー・キン・マイダイ(そこには食べられない愛しかない 』で飛び出すこぶしが切ない。

 

  • Arziyan / Javed Ali, Kailash Kher

2009年公開のボリウッド映画『Delhi-6』の挿入歌。

この曲は作中のレギュラーバージョンとエンディングバージョンがあります。

レギュラーバージョンしか音源として出回ってませんが、実はエンディングバージョンが秀逸。

どちらかと言えばJaved Aliがメインボーカルなのですが、Kailash Kherのこぶしがすばらしい。この人も声を一度聞けば忘れない独自の音をもっており歌い方も個性的。

発売から12年経ってますがいまだにエンディング画像を見ながら聞きたくなる曲です。

 

  • รักได้ครั้งละคน เชื่อใจได้คนละครั้ง / ตั๊กแตน ชลดา(Ruk Dai Krung La Kon, Cheua Jai Dai Kon La Krung / Takkatan Cholada

やはりタイの女性歌手ならこの人。

Ruk Dai Krung La Kon, Cheua Jai Dai Kon La Krung⇒一度に一人の人しか愛せない、一人に一度しか信じられない

という失恋ソング。

サビにタッカテン節がでており哀愁を誘います。近年おかしなことで話題になることは多いですが、歌唱力はピカ一!

 

  • Achy Breaky Heart / Billy Ray Cyrus

最初に出てきた時は何だこの男は!と思いました。

1992のアメリカの音楽チャートはMichael JacksonがBlack or Whiteを発表し、Eric ClaptonがTears in Heavenで世界的ヒットをとばしてました。

ここにピッタリジーンズにちょんまげヘアーのパッとみ田舎もんがプレスリーのカバーを引っ提げて登場。しかもアメリカの女性達はキャーキャー盛り上がって興奮の渦ではないですか。

ジャンルとしてはカントリーミュージックにはいるので当然こぶしが回ります。

当時、流れのままにCDを購入し今でもたまにかけてしまってるんですね。。

 

  • 矢切の渡し / 細川ひろし

自分はプロの歌手でもなんでもないし、歌を歌うことなどほとんどないですが「かなわない!」と思わされたのは矢切の渡しの細川たかし。

ピアノを習っていた時、先生の本職が声楽だったせいもあり何故か好きでもない声楽のレッスンを受けコールユーブンゲンなどもマスターしていた時があります。

このように一応基本的な下地はありました。

 

ある時、TVで矢切の渡しを歌う細川たかしを見て「この人、凄い歌唱力だ!」と思い、同じように歌ってみたんです。ところが何度トライしましたがどうしてもサビがうまく出ない。

夕ぐれの~雨が降る~ 矢切渡し~

この「の」がとにかく難しい。

※実際こぶしが入るので「んのぉ~」になります。

終ぞマスターすることはありませんでしたが本当にすごい歌手です。

 

  • みちのくひとり旅 / 山本譲二

小さい頃、親の影響もあり杉良太郎が好きで今でもCD聞いちゃったりしてるんですが、杉良太郎はあまりこぶしのイメージはないんですよね。

そこで最後は魂の歌「みちのくひとり旅」

まず、山本譲二は東北出身ではないのですが異常にこの歌がハマります。

丸刈りの高校球児だったせいか当時の見た目もピッタリ。

とにかくこの曲は歌詞がよく若き日の山本譲二がめいいっぱい気合を入れて歌う様がすばらしい。。

 

以上、私のプレイリスト「こぶし」でした。

 

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short movie -Plus Minus(2018)-'Baba' Harbhajan Singhを知る

【Plus Minus(2018)】

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Divya Duttaで少し触れた作品 

厳密にBollywood映画ではなくShort Movie。

評判も良かったようで

第64回Filmfare AwardsにてBest Short filmを受賞してます。

 

テキトーに解説

上映時間は18分7秒。

ストーリーの大部分は汽車の中で進められていきます。

 

14SEP'2006 9:00pm
Delhi Hoshiarpur Express
Delhi-Jalandhar

の記載とともにDimpy(Divya Dutta)がせわしなく汽車に乗車してくるところから始まります。

Indian Railway Infoを見るとこの汽車は9:10pm Old Delhi発なのでDimpyは始発から乗ったのだと思われますが(現在は少し時間が変わってるのでしょう)、すでにほとんどの乗客は乗車をすましておりベッドのセッティングも終わり静かにしてます。インドで2等クラスの汽車旅をした方としてはいくらなんでも早すぎるのではないか?とツッコミたくなりますが焦点はそこのはありませんのでここはスルー

 

Dimpyの対面の席にはすでにシク教の若い軍人さんが座って静かにしてますが、Dimpyは電話で旦那らしき人物とでかい声で話しており「もう!実家にかえるわ!」など言って何かもめているよう。

座席に座るなり電話を切り「あーもう誰とも話したくないわ!」と言ったのち軍人さんにデカい声で愚痴をはじめます。

周りの乗客からは白い目でみられますれが?逆に「なんじゃあ、コラぁ!」と威嚇。

Dimpy「坊やは結婚してんの?」

軍人さん「いいえ!でも婚約してます。」

Dimpy「いいかい!絶対結婚なんてすんじゃないよ!破滅よ!」

なんて話から始まります。

 

軍人さんの名前はHarbhajan Singh(Bhuvan Bam)

一瞬、Dimpyの動きが止まります。

現在のインド人にとってHarbhajan Singhといえばクリケットインド代表選手がすっとでてきます。このスーパースターと同姓同名な為止まるんです。

 

このHarbhajan Singh、見たところ22,3歳なのですがDimpyの「最近の若者が結婚したい理由を教えて頂戴!」の問いに老師のような深い話をはじめます。

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「自分は1年のほとんどをDoklam(インド/中国国境)にいる、そこで国境を守りながら気づいたのです。戦いはこれだけではない!学校、仕事など人生全てが戦いです!」

・・・・今時の若者の言うことではありません。。。

「軍人は1年に1月だけ家族の元に変えれます、そこで家族と戦って時間を無駄にする必要があるのですか?」

これに対してDimpyはあなたのお母さんはいい人なのよ!うちの主人の母とは違うわ!と返します。Dimpyは義母と義母を擁護する旦那との関係に問題を抱えているのです。

この辺から今後のDimpyの考えに影響を及ぼす説法が始まります。

もう1度言いますがHarbhajan Singhは22,3歳、Dimpyは40歳前後でしょう。

 

Dimpyの結婚は恋愛結婚、旦那の父は早くに亡くなっており義母はDimpyを見初めてすぐに彼女の父に結婚を申し込んだそう。。

Dimpy「義母は息子の嫁ではなく自分の言うことを聞く人形が欲しかっただけ!しかし私にも人生がある!Delhiからこんな田舎に連れてこられたし!」

これを聞いたHarbhajan Singhがニヤリとし

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「男性はたいてい母親に似た女性に恋をするよね?」

「人にはそれぞれプラスとマイナスがある、義母は自分とあなたが似ているから息子の連れてきたあなたを認めたのだろう。自分がいなくなったあと自分と同じように家庭を築くように。田舎での生活をしたのもあなたに家族の伝統を知ってもらいたいからじゃないか?」

と、けっこう義母に都合のいい話ばかり。。。

いま一つ怪訝な表情のDimpyを見て

「ok!  じゃあ義母のマイナス面を教えて!それをプラスに変えてみよう!」とDimpyに不満を話すよう促します。

 

Dimpy「気難しい」「それは自尊心」

Dimpy「常に自己主張している」「それはあなたを愛してるから」

などのやり取りがあり

Dimpy「何でもコントロールしようとする」「常に警戒をし、あなたが間違いをしないように守ってる」

この問答がDimpyに響く

「それはあなたも同じでは?警戒?自尊心?それらは思いやりだよ」

 

それでもDimpyはこれ以上義母とは住めない、両親の居るDelhiに帰ると考えを変えません。

特にDimpyの「私は自分の人生をコントロールすることができる!」

の言葉でHarbhajan Singhは笑みを止め横を向いてしまいます。

 

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Dimpyは「あなたはこの休暇で婚約者に会うつもりでしょ?」と話をすり替えようとしますが、Harbhajan Singhは問答を続けます。

「世の中は完璧にできていて、問題を持つのは自分だけだと思っているのか?」

「自分だってNimmi(恐らく婚約者の名前)と手紙を通じて(国境警備地域の為、電話が通じない)喧嘩をすることはある!でも次の返事を待つ数週間の間に愛が怒りを上回るんです。」

「以前Nimmiと喧嘩をした時、あるリストを作ろうとしたことがある、プラス面とマイナス面を5つずつ上げようとしたのです。けれどプラス面は直ぐ書けるのにマイナス面を書き出すのには時間がかかる、あなたもやってみたらどうですか?旦那がどれだけ酷いか教えてよ!」

 

最初は坊や扱いしてたのに、完全に22歳の青年に主導権のある会話。

 

しかしここでDimpyの表情が砕けます。

Dimpy「わかった!ノートに悪いところで一杯にするわよ!」

問答はここで十分。

Harbhajan Singhは自分は上の段に行くからあなたは下の段で寝てください(本来Dimpyは上の段のチケットを持っている)とシートを入れ替えます。

 

Dimpyは自分のベッドでノートに書きだそうとします。

やはりHarbhajan Singhの言うようにプラス面はいくらでも出てくるけど、マイナス面は"マザコン?"以外出てきません。これはあくまでやってみているいだけ?でDimpyの気持ちの問題はほぼ解決してます。このリストを書き出しているDimpyの表情も楽しそう!

 

この辺りのDiyva Duttaの表情が実に可愛らしい! この辺はまさにDivyaがよく見せる演技の一つですね。

なかなかJeet/旦那(Raj Singh Chaudhary)のマイナス面が書き出せないDimpy.....

結局マイナス面の書き出しをあきらめJeetに電話します。

Dimpy「明日の朝Kapurthalaに迎えに来て!」

Jeetは軽くOK! 君の汽車は04:45に着くから04:15には行ってるよ!

約束の30分前。。。日本人みたいですね。

つい先ほどまで口論(Dimpyの一方的な)になり荷物をまとめて実家に帰ると言い放ったのに何事もなくOKをするJeetに驚きます。

照れ隠しなんでしょう「そんなに早く来る必要ないでしょう?駅の清掃でもするつもり?いいから04:40より早くくるのはやめてちょうだい」

 

JeetはJalandharで汽車に乗り換えるので気をつけて!と伝え、

⁂Delhi Hoshiarpur ExpressでKapurthalaに行くにはJalandhar City駅でFirozpur Cantt.駅行きのDMU(ディーゼル車)に乗り換えなくてはなりません。Jeetはそれを心配してるんですね。

電話を切るのですが、切り際にDimpyはこれからは義母に対して敬うようにするとJeetに伝えます。

この時のDimpyもキュート。

 

03:15 アラームで起きたDimpy、直後に若い兵士二人がいきなりDimpyのシートのカーテンを開けます。

兵士はDimpyを見て怪訝そうに顔を見合わせます。

Dimpyがシートを入れ替わったことを説明すると兵士は上段に向かって敬礼!

そしてシート下に置いてあるトランクを取り出し持ち去ります。

 

降車の準備を始めたところにHarbhajan Singhも降りてきて

「どう?ノートは埋まった?」

Dimpy「あなたは本当に賢い人ね」

Harbhajan Singhは微笑みながら

「自分達兵士の生活はいつ物事がプラスになったりマイナスになる、そしていつ引退するのか?いつ殉職するのかもわからない、だからその瞬間を楽しんでいます。」

「あなたは民間人なので物事の変化が伴うことは何度もある、そこから沢山の愛と幸せを得ることができますよ。」

この言葉に対し「あなたもNimmiと幸せに!」と返します。

 

さっぱりしたところでDimpyはHarbhajan Singhにどこまで行くのか?尋ねます。

偶然にも二人の行き先は同じKapurthala。

Dimpy「駅に着いたらまた会いましょう!Jeetを紹介する!

もし、この汽車に乗っていなかったらあなたのような人に会えなかったわ!」

それはHarbhajan Singhも同じ、例年彼はこの汽車ではなくDibrugath Expressで郷帰りするけど今回はたまたまルートを変えたのです。「僕たちは出会う運命にあったみたいだね!」と笑います。

そしてHarbhajan Singhは席を立ちJalandhar City駅で降車します。

 

15SEP'2006 4:30am
BHATINDA Express
Jalandhar-Kapurthala

ここで汽車を乗り換え約30分でKapurthalaに到着。

この間、DimpyはJeetへの愛とHarbhajan Singhとの出会いを想う。

 

駅にはJeetが待っており、すぐに会わせたい人がいるとHarbhajan Singhを探すDimpy、

先にDelhi Hoshiarpur Express内のJalandhar直前でトランクを取りに来た二人の兵士に会ったのでHarbhajan Singhがどこにいるのか尋ねます。

Dimpy「Harbhajan Singhはどこかしら?」

兵士「?」

Dimpy「あなたたちが汽車の中で敬礼してた人よ!」

兵士「あなたは古い賢人の話をしてますか?」

Dimpy「古い?古かないわよ、あなたたちと同じ22-23歳くらい。。。でも確かに彼は賢人ね!」

ここで兵士はDimpyの話を理解します。

兵士「マダーム、確かに彼は22-23歳です」

 

「亡くなった時は。。」

「あなたが話していたのは他の方だと思いますよ。」

Dimpy「そんなことない、これは私のチケットだし、胸のバッジにはHarbhajan Singhと書いてあったわよ!」

 

ここで落ち着いているJeetが「これは何かあるのですか?」

と割って入ります。

 

ここで兵士はHarbhajan Singhの写真を出し「話をしたのは彼?」と尋ねます。

うなずくDimpy

兵士「それならあなたは間違っていません!」

「通常インド人が知っているHarbhajan Singhと言えばクリケッターか俳優ですが、、、」

ここで説明を止め

「まあ!そうだ、とにかく家に帰ってインターネットでBaba Harbhajan Singhを調べてください。真のインド人兵士の事がわかります」

 

この辺が今風ですね。

兵士はそれ以上語らず、インターネットで検索。。。

 

DempyとJeetがインターネットで調べたBaba Harbhajan Singhとは。。。

出生 30AUG'1946

死去 04OCT'1968 Nathu La(シッキム州、インド/チベット国境 標高4,545m

Harbhajan Singhが3日間行方不明となった時、軍の上司は彼を脱走兵とみなした。

 

それから彼は仲間の兵士の夢に現れ自分の遺体のある場所を伝え探すよう伝え、仲間は彼の遺体を見つけた。

 

彼は死後も仲間の夢に現れ、中国軍の攻撃を教えるなど兵士としての義務を果たし

インド共和国記念日(26JAN'1969)にMaha Vir Chakraを授与

⁂Maha Vir Chakra---勇敢な兵士勲章みたいなとこでしょうか。

インド軍はまだ彼には職務が残っているとし、彼の死後も毎月彼の両親に給与を支給。

そしてNathu La国境警備地域にHarbhajan Singhの寺院(オフィス?)を建て今でも人々が訪れる。

 

そして彼は有給休暇時に一つのトランクに2名の兵士の護衛がついて汽車でKapurthalaへ帰郷。彼が有給休暇で不在の間、国境の兵は警戒態勢を敷いている。

しかし、国境が不安定な時は彼の休暇はキャンセルされます。

印中がこの国境で会議を行うときは中国軍でさえ彼の為に席を設けるなど敬意を払います。

 

DEC'2006 彼はインド軍を退役しました。。。。。

 

その後のDimpy.....

義母に対してプラスマイナスをノートに書きだしてます。。

プラスには多くの事が書かれてますが、マイナスには何もありません。。。

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Cast

Bhuvan Bam as 'Baba' Harbhajan Singh

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インドで人気のYouTuber。

音楽以外のYouTubeはほとんど見ないので彼のことは知りませんでした。

チャンネルの登録者が1,900万人いるとの事ですからかなり人気なんですね。

主にコミカルな寸劇などをとっているようで、本人はほとんどの動画で演じています。

 

年齢は26歳、素顔はなかなかのハンサムマンです。

 

今作でぼ演技も悪くはないと思います。表示YouTubeでキャラクターを演じてますので慣れてますね。ただShort Filmだからまだ悪くない!で済んだのかとも思います。

弱冠、演技がオーバーな感じがしました。

今作は表情や細かい仕草の演技がキモです。ちょっとわざとらしいところがあったので本業が俳優ではないので仕方ないですね。。

 

2018年12月にYouTubeで"Titu Talks"というシリーズは始めたそうで、ボリウッドスターなど大物がゲストで出演するようなので今度覗いてみようと思います。

 

Divya Dutta as Dimpy

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彼女はコチラ👇

achar.pssamphran.com

短い時間の中にも彼女の魅力が出てます。

元々演技に気合を入れてキャラクターを作るタイプではなく似たような役が多いのですが、今回も彼女の役でした。

気が強く少し雑な性格ですが、笑顔が素晴らしく良くキュートな役柄でしたね。

 

 Location

ほぼ全て汽車の中で行われます。セットだとは思いますが。。

せっかくなので作中にでてくる地名について

冒頭

Delhi Hoshiarpur Express

車番は14011

Dimpyがの乗り込んできたのは時間的にDelhi近郊の駅またはDelhiだと思われる。

この汽車は恐らく通常のExpress Trainなのであまりpriority(優先順位)は高くありません。

二人の乗っている車両は2段シートのエアコンに見えますのでExpress/Mail classの1st Classでしょう。

インドの鉄道にはそれぞれ位がついており位によって優先順位が変わります。

簡単な優先順位

1st Rajdhani Express

2nd Shatabdi Express

3rd Tejas Express

4th Garib Rath Express

5th Jan Shatabdi Express

6th Mail/Express

7th Ordinary

っとですがこんな感じ。

例えば、Shatabdi ExpressとDelhi Hoshiarpur Expressが同じDelhi-Jalandhar間を走っていたとします。Delhi Hoshiarpur Expressは1時間の遅れで走っていてAmbala駅に到着したとする、その後Shatabdi Expressが時刻通りやってきた場合遅れているにも関わらずShatabdi Expressを先に行かせなくてはならずDelhi Hoshiarpur Expressはさらに遅れることになるのです。

因みに自分はRajdhani Expressには乗ったことありません。このリストで乗ったことのある最高クラスはShatabdi Expressの一番安いシートですね。

多くの旅行者がそうですが基本的に長距離移動はMail/Expressを使います。

 

乗り換え地

Jalandhar City Station

Jalandharはパンジャーブ州の大都市、現在の州都チャンディーガルができるまではここが州都でした。各地からパンジャーブ州に入ってくる鉄道の主要駅で停車する鉄道の本数も多い。

一度行ったことがありますが、鉄道ではなくバス利用でしたので駅には行ってません。

 

BHATINDA Express

とありますが、現在この名の汽車はない。

時刻からしてJat Bti Express/19226ではないかと思われます。

 

Kapurthala

行ったことはありませんが、なかなか大きな町のようです。

以前はマハラジャのいる藩王国でしたので居城など古くて綺麗な建物が沢山見られます。

 

総 評

今回のテーマは人にはそれぞれ長所と短所があり、身近な人物に不満があった場合その人の長所に目を向ければ大概解決してしまうもの。また、人々はその生きている瞬間を大事にすべきだということを賢人'Baba' Harbhajan Singhの逸話と実話を通して伝えたところに面白さがあります。

正直、劇中Harbhajan Singhの教えはそこまで説得力のあるものでなく、胸に響いたわけでもないですが、なにかほんのりと染み込むものがあります。

Harbhajan Singhの逸話も魅力的なストーリーでありインド人にもあまり知られていないこの賢人を改めてフューチャーしてます。

 

因みに自分もHarbhajan Singhと言えばクリケッターを思い浮かべ、Babaの方は全く知りませんでした。

'Baba' Harbhajan Singh

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概要はストーリー紹介に記載した通りなので作中にない詳細

Harbhajan Singhは1966年にパンジャブ連隊に配属され1968年にラバの群れを護衛中に足を滑らせ氷河湖に転落し亡くなってます。彼の死はこの連隊で最初の犠牲者でした。

その後は仲間の夢に現れ、自分の遺体の位置を示し遺体の回収を依頼、中国軍の侵攻などなどを示し群を救います。

その為、彼の精神は未だ国境を警備していると信じられ、通常の兵士と同様に兵舎、給料(毎月Kapurthalaの両親に送付)、昇給、昇進、有給休暇、新しい制服を与えられます。

有給休暇時は彼の名前で汽車のシートがブッキングされ護衛に若い兵士が2名つきます。その際一緒に持っていくトランクの中には彼の制服、靴、防寒靴などの私物が入ってます。Kapurthalaの実家(2006年の退役時は彼の義理の妹が住んでいる)には彼の部屋があり休暇中トランクの中身はそこに開けられます。彼の有給時は軍は兵士を増やすなどして警備を強化するなど死後も軍で重要な役割をしていたようです。

Nathu Lanにある'Baba' Harbhajan Singh Temple.

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'Baba' Harbhajan Singhの部屋

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'Cricketer' Harbhajan Singh

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40歳 , 出身はパンジャブ州、Jalandhar

Dimpyと'Baba' Harbhajan Singhが汽車の乗り換えをした地です。

毎年引退をささやかれてますが未だ現役。

何度か特別出演でボリウッド映画にも登場してます。

achar.pssamphran.com

日本ではクリケットは極めてマイナーなのでほとんどの方が知らないと思いますが、彼はESPNのWorld Fame2019(世界で最も有名なアスリート)74位にランクされました。因みにAndy Murray(テニス)、Gennady Golovkin(ボクシング)、Manny Pacquiao(ボクシング)は彼よりランクは下。かなり怪しいランキングではありますがそれでもインドを含む、西アジア、ヨーロッパ、オセアニアでの認知は高い。

 

現時点ではインド・クリケットチーム最後のWorld Cup制覇2011年のメンバーの一人で名ボウラー。

この大会は地元開催とSachin最後のWorld Cupとあって自分もかなり気を入れてみてました、Harbhajan SinghもスリランカとのFinalでは活躍。

この伝説級のインドチームの主要メンバーも30代半ばを過ぎここ2,3年でGautam Gambhir , Yuvraj Singh(2011WCのMVP) , そしてついに今年キャプテンM.S Doniが引退しました。今、バリバリの現役でやってるのは全世界を通じて現役No.1クリケッターVirat Kohli(奥さんは女優のAnushka Sharma)くらいでしょうか。

Harbhajan Singhも間違いなくあと2年以内に引退を迎えるでしょう。

 

今回、2年ぶりにこのショートフィルムを見ました。

最初に見たときはさらっと流してしまったのですが、じっくりみて'Baba' Harbhajan Singhを少し調べてみると本人の事だけではなく周りを取り巻く逸話や行いがとても興味深いものがあります。

Nathu Lanの'Baba' Harbhajan Singh TempleはSikkinのGangtokから60kmの山道とそう遠くなのでちょっと行きたくなりましたね。

  

スシャント・シン・ラージプート/Sushant Singh Rajput逝く。。。

2020年6月14日

俳優のスシャント・シン・ラージプートが34歳で亡くなりました。。。

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写真もみてもわかりますがいわゆる"イケメン俳優"

 

インド映画界は4月に Rishi KapoorとIrrfan Khanを亡くしたばかりですが、再び現役バリバリの俳優を亡くしました。

hirobkk.hatenablog.com

hirobkk.hatenablog.com

 

このお二人は長い闘病の末でしたが、警察からは『Death by suicide』 自殺であると発表されました。

Rishi Kapoor、Irrfan Khanとは亡くなる経緯が異なるせいか、業界内外からのメッセージが後を絶ちません。

ほとんどは日本的に言えばお悔やみですが、それ以外に映画産業の問題にメッセージをしている俳優さんがいます。

 

インドでは鬱病に苦しんでいる人の数が東、東南アジア圏で一番多く15-29歳の自殺率は世界で2番目に高いです。

Sushant Singh Rajputは34歳でしたが、彼も鬱病に苦しんでいたとされKaran Johar、Mukesh Bhattはそれを匂わすコメントを出してました。

 

自分の場合第一報はShah Rukh Khanの投稿でした。とても愛情のこもったメッセージであり流石にグッとくるものがあり、Akshay Kumarのビデオメッセージなんかも切ないものがありました。

特にSRKはSushant Singh Rajputの少年時代からのアイドルで最もリスペクトした人物です。SRKも彼と同じく両親や家族に映画関連の人間がいないいわゆる映画カースト出身ではないのであこがれがあったのかもしれませんね。

 

SNS等ではあらゆる著名人からメッセージが寄せられており、

日本ではモディ首相が彼に対して弔意を示した投稿が話題になってましたね。

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そんな中で一部の俳優のメッセージが話題になってます。

 

Kangana Ranaut

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彼がどんなにいい仕事をしてもボリウッド映画界は彼に対して一定のリスペクトを示さず、演技賞などからも遠ざけている。また彼は知名度のある俳優としてパーティや結婚式などへの招待もされていない。*恐らくこれは彼の社交性や鬱病などに関連してると思われます。メディアはこのような精神的な問題を抱えている有名人を攻撃するのでなく共感しサポートしていかなくてはならない。

そしてSushantの唯一の問題は自分を信じられなかった事!

と語ってます。

この人も結構な変わり者であちこちで関係者にストレスを与えてますが。。。

しかしメディアについてはどこの国のメディアにも言えることでしょうねえ。。

 

Vivek Oberoi

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順調にフロントヘッドが広くなってきてるVivek Oberoi

6/15にSushantの葬儀に参列したそうで、Sushantの家族の様子を語ったとこは涙をそそります。

(Sushantは映画界の被害者)今回の事について映画業界は真剣に内省しなければならない。このパーティは家族でありお互いをリスペクトしなければならない。

お互いをケアしパワハラやセルフィッシュで不条理な事柄を減少していき、本当にいいもので高い芸術性を持つものを評価し別の理由(賄賂やコネ)によって操作されない状況にすることが必要。

 これはインドに限らず、、、Vivekの言ってることはとってもわかりますが、改善は難しそう。。

 

本当に多くの俳優仲間からのメッセージが亡くなってから10日経っても続いてます。これだけ愛されているのに本当に残念でなりません。

 

彼が映画界で活躍するようになったのは2013年~

自分がインドを離れた後だったため彼の作品を多くは見れておりません。

劇場で彼の作品を見たのは

  • PK(2014)
  • M.S. Dhoni: The Untold Story(2016)
  • Kedarnath(2018)

たったの3本 

【CHAAR KADAM】from PK


'Chaar Kadam' FULL VIDEO Song | PK | Sushant Singh Rajput | Anushka Sharma | T-series

メインではありませんが、Anushka Sharmaの相手役で出演。短い時間でしたがなかなか印象に残る役どころ。インドではTVドラマやKai Po Che!で既に有名でしたが、PKで初めて見たかたは『誰だ?この色男は?』と思ったでしょう。。

 

【M.S. Dhoni: The Untold Story】


M.S.Dhoni - The Untold Story | Official Subtitled Trailer | Sushant Singh Rajput | Neeraj Pandey

Sushant Singhは運動が苦手で学校時代もあまりスポーツで目立つことはなかったそうです。ただしクリケットのファンであり幼い時から見ていたのか、なかなかいいスイングであり素人にはみえませんね。かなりトレーニングは積んだと思いますが。。。因みに彼の妹さんはクリケットのプロ選手。

インド在住時に居候先に地域(Chamba District)のクリケット代表選手がいたのです。その弟分のトレーニングに参加したり草試合に出たことがありますのでクリケットがどのようなスポーツかは知ってるつもりです。地域のチームというとたいしたことがないように聞こえますが、このうえの州のカテゴリー(Himachal Pradesh州)になるとほぼナショナルチーム予備軍で怪物選手の集まりです。

 

【Kedarnath】はコチラから。。

hirobkk.hatenablog.com

実際のKedarnath寺院でもSushant Singhを偲ぶ催しがされてましたね。。

 

彼の出演作は12本と多くはないですが、なかなか多ジャンルで魅力的な作品が多いです。なかなかタイには入ってこないので劇場で見る機会が少ないのですが、昨年公開されたChhichhoreを見逃したのは悔いが残ります。

Chhichhore(2019)

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Shraddha Kapoor共演で気にはなっていたのですが、なかなか時間が取れず結局パスしてしまいました。

 

同年代の他のスター俳優とは違った雰囲気を持ち、80年代90年代のボリウッド作品にも入っていけそうな役者さんでした。今後の活躍が見れないのが本当に残念ですがまだ彼の作品を半分しか見てません。。Sushant Singh Rajput亡くとも彼の演技をまだまだ楽しませてもらいます。。。

 

R.I.P

Sushant Singh Rajput

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イルファン・カーン/Irrfan Khanを想う。。。

Irrfan Khan 

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2020年4月28日に体調悪化でICUに入っていましたが29日colon infection(大腸がんみたいなものでしょうか?)の為ムンバイの病院でお亡くなりになりました。。。

享年53歳

彼の母が4/25に亡くなったばかりの出来事でした。。。

 

今まで、ボリウッド映画を観てきているなかで何人かのお気に入りの俳優さんがなくなってましたが、ちょっと今回は喪失感が大きいです。

もちろん彼とは知り合いでもなんでもなく、会ったこともありません。ただの映画ファンとして彼を見てきましたが、今回の事は2017年に亡くなったShashi Kapoor以来の喪失感をもたらしました。

ただしShashi Kapoorの場合は亡くなったのは79歳でしたのでおおかた天寿をまっとうしたといえるでしょう。。それに比べてイルファンは53歳で未だ現役バリバリの俳優ですので残念としか言いようがありません。。

 

2018年に神経内分泌腫瘍というのが発覚しイギリスで治療をしており、一度は治療を終え新作の撮影【Angrezi Medium(2020)】をこなしましたが、先週の入院からあっという間に逝ってしまいました。。。

 

家の女房も好きな俳優の一人で自分と知り合ってからインド映画を観始めた女房で既に数本みており

The Lunchbox(2013)
Qarib Qarib Singlle(2017)

の2本は劇場で鑑賞し先月は自宅で

Billu(2009)を鑑賞したばかりです。

hirobkk.hatenablog.com

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ここ数年は日本でも彼の出演作が公開されSlumdog Millionaire(2008)以降ハリウッドでも活躍を続けてました。

 

遺作は

【Angrezi Medium(2000)】

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タイでも公開がありましたがコロナウィルスの為映画館が閉鎖となり見に行けませんでした。IrrfanにDeepak Dobriyalとキャストが魅力的なため久しぶりにバンコクまで映画を見に行こうと思っていたのでしたが。。。

 

出演作

Salaam Bombay!(1988)でデヴューしてますが全く見覚えがありません、長い事見てない作品なのでそのうち観賞してみます。

映画出演は続けていましたがその後数年は鳴かず飛ばず。。。

しかしMaqbool(2003)で多数の名優にサポートされ映画も高評価を受けます。

The Namesake(2006)の演技で海外にも名を知られるようになりましたが、その前年の7½ Phere(2005)あたりからIrrfanスタイルみたいなものが出始めたような気がします。たいしてヒットもしなかった作品ですが、イルファンの良さが出ていた作品でしたね。。

その後は、マルチキャストの作品で落ち着いた演技をしてますが、時折イルファン物というんでしょうか、彼の魅力がガっつり納められた作品を出しその都度好評価を得ます。

以前イルファンを紹介したときにおススメ3本として

The Killer(2006)
Billu(2009)
The Lunchbox(2013)

を挙げましたが、今回はイルファン映画で見ておかなければならない映画2本!

 

Maqbool(2003)

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もちろん映画の評価が高いのですが個人的にこのVishal Bhardwaj監督によるシェイクスピア3部作が気に入ってるのです。その第1作目でPankaj Kapur、Naseeruddin Shah、Deepak Dobriyal(チョイ役)など魅力的な脇役が満載!

 

Life in a... Metro(2007)

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前評判はよくあまり期待はしていなかった映画。。。

前年の【Gangster(2006)】のヒットで乗りに乗っていたShiney Ahujaに注目してましたが、Irrfanのとぼけた変態演技が最高!この演技にてFilmfare Awards Best Supporting Actorを受賞!文句なしです。

 

どちらも近年の映画ではなく手に入りづらいですが、日本公開作でIrrfanを好きになった方には是非押さえておいてほしい作品です。

 

最後に

このイルファン・カーンという俳優、、ボリウッド映画界で変えのきかない俳優さんなんですね。。。しいて言えば共演もしているNawazuddin Siddiquiなんかが近いのかもしれませんがやはり違いますね。。。

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イルファンは3大カーンやリティック・ローシャンのようなスーパースターではないのですが、ボリウッドの歴史に残る名優である事は間違いありません。

 

今後彼の新作を見ることはかないませんが、未見の作品がいくつかありますのでまだまだイルファンで楽しませてもらいます。。。

 

R.I.P

Irrfan Khan

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*なんと先ほどのニュースで本日(4/30) Rishi Kapoor(前述のShashi Kapoorの甥)が亡くなったそうです。。。享年67歳

昨日呼吸困難を訴え入院しましたがあっという間に逝ってしまいました。。。

続けざまに一体どうなってるんだ!

 

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ヴァーラーナシー / वाराणसी 再訪(2008)

2008年 10月

12年ぶりにヴァーラーナシーに寄ったときの話。

hirobkk.hatenablog.com

この年はDelhiで知り合いの結婚式があったので、式の前に一か月くらいぶらつこうと思いやってきました。ヴァーラーナシーへはカルカッタから夜行列車で移動。

当時、インターネットの事も解らず、メールアドレスすら持っていなかったので汽車移動時には常に時刻表を携帯し、切符は毎回窓口で購入します。

 

Indian RailwayのTime Table

【Trains at a Glance】

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カルカッタからヴァーラーナシー までは【3005 Amritsar (Punjab) Mail】で移動。

いつもカルカッタからの移動は【3009 Doon Express】を使うのですが、今回はヴァーラーナシー立ち寄りの為、ヴァーラーナシーに停車すればなんでもOK。

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同席の方々。。。

予約席なので6シートしかないのですが、8名くらいかけてます。これも普通ですね。。。

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ムガールサライ到着。ヴァーラーナシー まではあと少し。。

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12年振りのガンジス川。。。

乾季とはいえ水が少ない?

ヴァーラーナシー f:id:hirobkk:20200410131643j:plain

 

ヴァーラーナシー到着

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一応前に泊まった【オームなんちゃらゲストハウス】があるであろう辺りに向かいます。

この兄さんのリキシャで行きますが、宿名がはっきりわからないので「オーム」で始まるヴァーラーナシー 大学周辺にあるゲストハウスに適当に行って!とリクエスト。

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Durga Puja中でインド人観光客も多いです。

ヴァーラーナシーはカルカッタ同様Durga Pujaの賑やかさは有名なので夜から早朝にかけてごった返しそうですね。

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駅から15分くらい走ったところで最初の「オーム」がつく宿に到着。

いきなりビンゴです。リノベーションされてますが、立地は変わってないので間違いありません。レセプションで昔話をしたところ過去の宿帳を出してきてくれました、わざわざこんなことしませんのでよほど暇だったのかな?なんと1996年のページに自分のサインがありました!

「おー」

なぜか周りのスタッフも一緒に盛り上がります。

が!

「でも、今日は満室なのね、、ごめんよ」

なんじゃそりゃあ?

まあ祭りの最中なんでしかたない。。。

それでも宿のオーナーファミリーが家族経営でやっている直ぐ近くの宿を紹介してくれました。。。

多分200Rsくらいだったと思いますが、あまり料金は気にしませんでした。。

 

宿も決まったのでガンジス川を見に行きます。

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そして街を歩きます。。。

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なんだろう。。。

おなじみの路地、おなじみのガンジス川なんですが、12年前に感じたものと似たような感覚になりません。

この時すぐに思いました。。

2,3日でここは出ようと。。

 

12年も経てば当然街もアップグレードしたり、便利なものが増えたり、映画館がシネコンになったりします。。。恐らく自分がそういった『物』で良し悪しの判断をしてしまったんでしょう。。ただリラックスするだけならヴァーラーナシー である必要はないので、この時の自分ではそのまま滞在しても楽しめなかったでしょうね。。

 

もうこなったら仕方がない!と

 

映画を観に行きます。

すでにシネコンができてましたが、【Sajan Cinema】が未だ営業してました。。

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【Kidnap/2008】

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Diwaliを月末に控えてますので、弱めの映画でしたが、

Sanjay Duttの元気な姿が見れてよかったです。

 

そして夜はカルカッタで済ましてきたばかりのDurga Pujaを見物に行きます。

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結局、この年のヴァーラーナシー 滞在は3日間。

この時以来、ヴァーラーナシー には行っておらず、行こうという気になったこともありません。

この後もカルカッタ⇔デーラー・ドゥーン間は何度も行き来してますが、ヴァーラーナシーで下車はせず常に通過してました。

この土地は、日本人だけでなく欧米人にとっても人気の土地で長期滞在者やリピーター率が高いですが、自分にとってはどうも違ったようです。。。

現在は居住地もタイに変わりインドから足も遠のいてしまってますが、今後インドに来てもヴァーラーナシーに寄ることはないでしょうね。

 

最後にヴァーラーナシーですが、ここは世界中のツーリストが集まるだけあってとても魅力的な場所である事は間違いありません。

ガンジス川を中心としたガートの雰囲気、人々の生の生活が見られます。緩やかな川の流れをみながらルーフトップカフェなんかにいたら1か月くらい平気でいられちゃいます。

ただ自分にとっては、いまさら知人も居ないのに行くところではなく、ましてや観光するなら行きたいとこは他にありそうです。。。

 

~ヴァーラーナシー 再訪~

おしまい。

 

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ヴァーラーナシー / वाराणसी 回想(1996)

ヴァーラーナシー

インド北部ウッタル・プラデーシュ州/UP(州都はLucknow)

インドを観光する上でAgraのタージ・マハルと並んで最も重要な場所の一つ。

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先日【Bunty Aur Babli】を見ていたらVaranasiやRishikeshの古い写真を見返したくなりました。

初めてVaranasiに行ったのは1996年だったと思いますが、しょぼいバカチョンフィルムカメラ(渡印前のカオサンロードでSALOMONスキーのTシャツ+THB200だったかな?で手に入れたもの)で撮ったVaranasiがなかなか味があるのです。

 

当時、日本人貧乏旅行者の間ではベナレスと呼ばれてましたがこれは英領時代の表記(Benares)からきてたそうです。

 

1996年、パキスタンでの登山とシベリア鉄道に乗る事の2つをテーマに日本をでました。(最終的にどちらも到達せず)インドの事はほぼ知識がなく、知っていたのはガンジー、ガンガー、タージマハル、サタジット・レイなどごくわずか。。。パキスタンへの行程上、バンコクからカルカッタに飛ぼうとするもVISAが必要だということも知らず。。。当時カオサンロードで出会った日本人旅行者の方々に心配され、皆さんにいろいろ助けていただいた上でインド上陸。

カルカッタ~ガヤを経てヴァーラーナシーに着いたのも、ガヤで出会ったドイツ人に勧められた為でヴァーラーナシーについては何も知りませんでした。

 

そしてヴァーラーナシーには2週間ほど滞在、すでに外国人旅行者は数多くおり、話を聞いてみるとマリファナ、音楽、なんとなく居るなど様々な目的で来ているんですね。

自分の場合はなんとなく寄ってしまったの部類でしょうか・・・

 

日本人もよく見かけ、マリファナ等をやっている方が多く、町の事にも詳しい方が結構いたと記憶してます。

当時、インド人の売人は「ロシア、イスラエル、日本」が3大顧客であると言ってたのを思い出します。

 

流石に自分もガンジス川くらいは聞いたことがあったのでひとまず川に近いところに宿をとろうと思い、VARANASI駅からサイクルリキシャ―でガンガー方面へ向かってもらいます。そのままリキシャワーラーにゲストハウスまで連れていかれ流れのままに金払ってチェクインしてました。かなりケチった旅行をしていたので安かったとは思いますが。。。場所はゲストハウスが密集する場所からは少し離れた「Om なんちゃらGUEST HOUSE」周りはムスリムが多く宿のオーナーさんもムスリムでした。

 

宿の屋上からガンガーを望む。

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画像は残っていたネガを何年か前に写真屋でデジタル化してもらったのですが、悪くないですよね?

 

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ゲストハウスはAssi Ghatの近く。

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日本人のクミコさんと旦那さんでやっている「クミコハウス」など外国人が多いゲストハウスはGodowliaのあるLUXMANPURAに集中してました。

自分が泊まった「Om なんちゃらGUEST HOUSE」はGodoaliaから歩いて30分ほどかかり比較的おとなしかったと記憶してます。

ドライバーなどに連れてこられる宿なんてこんなもんです。

しかしの宿で日本人の旅行者で雰囲気のいい女性ヒロコさんと出会います。

1週間くらい一緒に行動し、気も会ったのでロマンスもあるか?と一時思わせましたが何も起こりませんでした。。。ガンガーのパワーを取り込むことができなかったんですね。。。

 

そんなことより、ここはヴァーラーナシーやはりガンガーに行かねばなりません。

何かよけいなことをやっていたのか初日は川に出なかったのです。

 

朝のガンガー

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何でしょうね。。。

自分は宗教観もなく、スピチュアルみたいなものには一切無縁で興味も全くないのですが、初めてのガンガーには震えました。。。

涙を出すほどではなかったですが、こんなこのは人生で初めての経験でした。

ただの濁った川なのですが、本当に何なんでしょうね。。

 

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どこでしょう? 恐らくHarishchandra Ghatの辺りだと思います。

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早朝のKedar Ghat

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Dashashwamedh Ghat

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Dashashwamedh Ghat

夜になるとPoojaが行われるヴァーラーナシー観光のハイライトの一つ。。

訪れたタイミングがよくDiwaliと重なったため、とても神秘的なPoojaを見ることができました。

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Babua Pandey Ghat

これぞDhobi(洗濯夫) Ghat

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初めてのヴァーラーナシーは1週間+1週間の滞在

1週間でさっさと移動しようと思いましたが、Jansi(インド中部/アジャンタ遺跡の入口)汽車に乗り遅れ(移動に使ったサイクルリキシャのチェーンが外れ、一緒に修理をしていたため)てしまい、これもガンガーの導きと思いさらに1週間滞在。

 

滞在中、バナナラッシーと間違えBangラッシーを飲んでしまったり、ガンガー横断を試み、対岸に向けて泳いでいたところ流れてきた牛の死骸に衝突し溺れそうになるなどありました。*今はどうか知りませんが当時はこんなことをやってる旅行者は沢山いたのです。自分のミスはまだまだ序の口でしょう。

 

また、後の大女優"Rani Mukherjee"に会って少し会話ができたことは、今となっては貴重な体験でした。

ベンガル映画の監督であるお父さん(Ram Mukherjee)の作品に出演した後、1996年に

Raja Ki Aayegi Baraatでボリウッドデヴュー。

この映画をヴァーラーナシーのSajan Cinema(現在は閉館)で見たときに、なんとRaniも来館していたのです。その辺に居たインド人に聞くと彼女は新人であまりよく知らない!と出演女優でもあまり相手にされていませんでした。

自分にとっては誰でもいいのでとにかくショボい英語力で話しかけたところ丁寧に自己紹介をされ2,3分ではありましたが相手をしてくれたのを覚えてます。

Raja Ki Aayegi Baraat(1996)

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映画のサントラテープなども買ってしまい、あまりヒットしなかった映画のわりにこのサントラがなかなかいいんですね。ノリのいい曲も入っていたので、夕方になると宿のスタッフがどこからかラジカセを借りてきて屋上で一緒に踊ったもんです。

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テープに劣化があるのでデジタル保存してますが、25年経っても保存状態はいいです。

これ1本で30Rsなので当時としは安くはないですね。

コピーではなくオリジナル商品ですのでこんなもんなのかな?

 

 

最後に、旅行先でいろいろな国の人と話していると、10年以上前のインドは良かったな~以前のどこそこがよかった⇒今は面白くない!といった過去の方が現在より魅力的である!といった考えを持っている方がかなりいます。これについては半分同意してしまいます!

やはり自然のものに関しては、過去の方が豊かで開発も進んでないのでいいでしょう。

しかし町歩きや、人との会話などにはその時それぞれに魅力があるもんです。

なので前は良かった!もわかりますが、今もなかなかいいですよとも思えることはよくあります。

例外として個人的に以前の方がよかった!とはっきり言えるのはバンコクのカオサンロードとこのヴァーラーナシーですね。。。

カオサンロードはひとまずおいておいて、ヴァーラーナシーは2008年に再訪しており、どうしても1996年と比べてしまいました。ガートの雰囲気、町にいる若者のスタイル、Sajan Cinemaの雰囲気など。。。いろいろあるのですが、2008年のヴァーラーナシーに特別な物を感じられなかったんですね。

過去を美化しすぎているのか?

自分が変わったから?

なんでしょうか。。。

 

1996年のヴァーラーナシー回想でした。。。

 

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気になる映画 - 003 " The Extraordinary Journey of the Fakir(France'2018) "

The Extraordinary Journey of the Fakir(France'2018)

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9FEB'2019 ICON CINECONIC

以前から目を付けていたいた"The Extraordinary Journey of the Fakir"を見に行ってきました。

これはBollywood映画ではないのでいつもの場所に行かずに済みました。

昨年オープンしたショッピングモール"ICON SIAM"で公開されたので、見物を兼ねて初見参!

料金がオンライン料金でTHB120p.pといつもの半分以下なのはうれしい!

金曜日の夜にバンコクの叔母の家まで行き、翌朝チャオプラヤーエクスプレスでサートーン船着き場⇒シャトルボートでICON SIAMへ!

 

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少し早めに行き昼食後に鑑賞。

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土曜ですがガラガラです。

我々以外で2組だけでした。

 

映画は主人公のAja(Dhanush)が幼少期から今に至るまでの回想シーンから始まります。

母子家庭で育てられますが、母は父親がいない事、貧乏である事に負い目を感じさせないため、懸命に育てます。幼少期ではすでに母親との会話は英語で行われており、その後の人生に大いに役立つことに。子供の頃から好奇心が旺盛で偶然見かけたストリートマジシャンがお金を儲けているのをみて自らもストリートマジシャンになるのですが道具は全てストリートマジシャンから盗みます。

ストリートマジシャンとして青年期を迎える頃、母が亡くなり。。。そこからは母の残した手紙と新聞の切り抜きを手掛かりに父探しの為パリへ向かう事に。。。。

 

 

この映画はロードムービーのジャンルに入ると思われますが、そこにラブコメディとマサラテイストがミックスされています。

映画のテーマ等難しいことは考えず単純に見て楽しめる映画です。

ただし突出した部分がなかったので物足りなさは残りました。。。

ロードムービーではありますが主人公が訪れる土地に魅力を感じられない。

ラブストーリーの中に盛り上がりがない、終盤ムンバイにいるAjaの元にMarie(Erin Moriarty)がやって来ますが、プロセスが雑で唐突過ぎました。

コメディはそこそこ、、魅力的な脇役がちょいちょい活躍してくれてます。

マサラ。。。一応Dhanushが1本踊りますが個人的にはもっと別のところで入れてほしかった。

 

 この映画はインド映画ではないので当然有名なインド人俳優はほぼ出演してません。

Dhanush

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 Tamil Nadu出身の35歳

既にキャリア17年を誇る南インド映画界のスーパースターです。

普段、南インド映画を全く観ない自分でもこの人の事は流石に知ってます。

といっても出演作は1本しか見てません。。。

Bollywood映画デヴュー作で共演はSonam Kapoor

Raanjhanaa(2013)

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その後2015年にShamitabh(2015)Amitabh Bachchanとも共演。

今作も含めて自分がみた2作品はどちらも気が弱そうな純粋な?(サギとか泥棒をやってますが)役柄を好演してました。

あまり知らない俳優さんなのでこれぐらいに。。。

 

その他の俳優さんもほとんど知りませんが、気になった方を。。。

 

 

Bérénice Bejo(ベレニス・ベジョ)

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今作で一番知名度があるのはこの人かも。

アルゼンチン出身ですが現在はパリで活躍してます。

雰囲気のある綺麗な女優さんです。

顔が似ているわけではないですが若き日のAnnie Lennoxを思わせます。

Annie Lennox

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Stefano Cassetti

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いや~この人は良かったですねー

イタリアの俳優さんで役者の前はインテリアデザイナーをしてたそうです。

 

約90分と短い映画でしたが、初めての映画館で楽しく見させてもらいました。

年に何度かはこいういった映画を気軽に観に来るのもいいですね。


EXTRAORDINARY JOURNEY OF THE FAKIR | Official Australian Trailer

2018年末の過ごし方。。。その2(映画を観る)

Image Mallの年末イベントは我が家の恒例行事ですが。 

hirobkk.hatenablog.com

クリスマス時期に公開されるボリウッド映画も必ず観に行ってます。

昨年は👇でした。

hirobkk.hatenablog.com

 

今年は

Shah Rukh Khan
Anushka Sharma
Katrina Kaif
Abhay Deol
R. Madhavan

共演のZEROが公開

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SRK,Anushka Sharma,Katrina KaifYash Chopraの遺作Jab Tak Hai Jaan(2012)で共演してます。この映画自分は3度映画館に足を運びました。

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この3人に恐らくSRKとは初共演と思われるAbhay Deolが居ます。

この人、もちろんDeolファミリーです。

hirobkk.hatenablog.com

Diwali映画のThugs of Hindostanをスキップしているので満を持してバンコクまで見に行きます。

が!その前にまさかタイに入ってくると思わなかった映画が一本あるのです。

その名は

Kedarnath

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自分が住んでいたウッタランチャルの巡礼地の名称であり同名の山(6,940M)もあります。巡礼地であるKedarnathChar Dam Yatra(4つの巡礼地を回る旅)の一つ。Badrinath,Gangotriに2か所には行くことができましたが、Kedarnathにはついぞ行くことが叶いませんでした。

当然素晴らしい景色を体験できる場所であり必ず行くべき場所と考えていたのですが、、、何故か行かなかったんですね。。。

数か月前からチェックはしておりましたが、まさかタイで公開されるとは。。。

来週あたり行っちゃおうかなぁ。。。

そうなると今月は2度もバンコクへ行かねばなりませんが、Diwaliは観にいきませんでしたからね。

週末は映画とImage Mallのライヴでいっぱいです。

やはり今年の12月も忙しい。。。

 

 

俺の山 - INDIAN Himalayan at  Himachal Pradesh (Chamba) - Last part

 Himachal Pradesh,Chamba districtの - Bharmour(バルモール) - です。

hirobkk.hatenablog.com
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自分が滞在していたChambaの中心地から約60km.

バスで約2時間半、2度行きましたが最初は一人でバスに乗って。

2回目は弟分のAjayとバイクでManimahesh Yatra(Manimahesh Lakeへの巡礼)の際立ち寄りました。

リンゴとアタ(チャパティの原料)の産地として有名。

 

最初は12月の初旬に行きましたが、夜の気温は0度以下と思われかなり冷え込みます。。。標高は約2,100mですので当然ですね。。。

その時は山中に入ってトレッキングというよりは周辺散策程度でした。

詳しくは知りませんが、ここに住んでいる人々はGaddiという部族になります。

Jhumarもそのようで言語もGaddiを話します。

友人曰く、現在Gaddiが住んでいる地域は Chamba / Bharmourエリアだけとの事。

 

Jhumarもそうでしたが、散策していて人々の生活に特徴を感じました。

特に女性との接触に対してです。

男性と二人で話せない、女性一人で外出できないなどインドに長くいればいろいろなところで見かけますが、この辺りは特に強いですね。

ただし以前と違って山の中にいてもいろいろなことを知ることができる時代です、外国人に興味がある子も多いのです。

中学生くらいの年齢になると家族の目が厳しくなりますので、自分と話すのに背後をかなり気にして、家の門から半身で話したりします。外で話していた時にすかさずお兄さんがとんできて会話にさりげなく加わってきたりすることもありました。

 

さてこの辺りですが、周りを完全に山に囲まれている山村。

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重要な建築物がありますが、あまり詳しくは知らないので一度ざっと見に行ったくらい。

最初のバルモールは3日間滞在し近辺をうろうろと歩き回りました。

 

こんな道路をかなりすっ飛ばして5,6時間かけて向います(途中休憩あり)

Chamba to Bharmour

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バルモール到着

雰囲気はチャンバ近辺の山村とあまり変わりませんが高山がより近いです。

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バルモールの重要な寺院

Chaurasi Temple

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Dhauladar山脈

これを超えていくとダラムサラにでます。

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拠点にしたのはこのホームステイ

気のいいおばあさんがいろいろ世話を焼いてくれました。

部屋は2畳くらいしかなくシャワーも水のみ。150ルピー(2006年当時)

本来巡礼の拠点になるのでホームステイやゲストハウスがまずまずあるのですが12月のローシーズンに行ったので宿泊施設は2件だけでした。もう一軒はやや高級のログハウスみたいなところ。

Sunrise Homestay

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初回は3泊のんびりして帰りました。

 

しかし帰り道に。。。。

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奥のバスは自分が乗ってきたバス

 

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ジープの前輪がすっ飛んで道をふさいでます。

野次馬がワイワイとあーしろ、こーしろと意見を出し合い何もしないこと2時間。。。

最終的な解決方法は荷台のセメントを降ろして男連中(自分含む)でジープを持ち上げ壁際に移しました。

 

2度目はマニマヘーシュ巡礼登山:Manimahesh yatra

Manimahesh Kailash (5,653m)

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シヴァ神の住処と捉えられている聖地。

登山史の中では未踏峰との事ですが1968年にインド-日本の合同隊が登頂を試みようと組織され中止になってます。

やはりこのような信仰の山をピークハント目的で登るのは問題が多いのでしょう。

以前、チベットカイラス山の登頂許可を中国政府が出し大変な問題になってましたね。。。

 

この地の事はチャンバに来る前から知ってましたが、実際に行こうとは思っていませんでした。

Chambaで日中はゴロゴロ、夕方から店の手伝い(モモの下ごしらえ)をしていたころAjayから「何年も行ってないからManimaheshにYatra(巡礼)に行かないか?」

と声を掛けられました。店の連中に声をかけると最終的に自分が行けなくなるので(一応リーダーだから)二人で行こうとの事。。。

 

このバイクでいきます。

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行程

一日目

Chamba(自宅)⇒バイク(二人乗り)約80kmのHadsar⇒6kmのトレッキングでDhancho

Dhanchoにはティーストールと常設テントがあり食事も採れ泊まれます。

このDhanchoで1泊しますが、ここにあるDhancho Fall(ダンチョ滝)で聖地に入る前に身を清めます。てっきりこれはマストだと思ってたんですが結構素通りする方がいましたね。物凄い冷たい水を浴び芯から体が冷えますのでマストじゃないなら軽く済ましたかったですが、Ajayが浴びねばならない!みたいなこと言うので腰巻いて浴びました。

 

二日目

Dhancho⇒Manimahesh Lake(3,950m)⇒Hadsar⇒Chamba(トレッキングの距離は20kmと強行!)

早朝Dhanchoを出発

何度か沢を渡り谷に付けられたジグザグ道をひたすら登るとManimahesh Lakeに到着するわけですが道はすこぶるいいです。巡礼者がメインで歩くので難しいところは一切なく天気さえよければ景色もサイコーです。一応4,000m近いので問題は高度くらいかと思います。

当時カメラにほとんど興味がなく記録として残そうなんて思っていなかったので、持っていってませんでした。上の画像はAjayにもらった物(多分ショボいスマートフォンで撮ってます。)

 

すばらしい経験が出来ましたが本当に疲れました。

また行きたいと思いますがこの工程ではもう無理ですね。。。

 

最後に。。。。未達成のトレック

インドにダライ・ラマが居住しているのは有名で、大勢の日本人がダライ・ラマの住居があるDharamsala(ダラムサラ)に訪れてます。このチャンバとダラムサラDhauladar (ダウラダール)山脈にさえぎられており直線距離はたいしたことないのですが、車で移動すると7~9時間くらいかかります。ところがこの山脈はIndrahar Passを通ることによって3~4日のトレッキングで抜けられるのです。ダラムサラには外国人を含む観光客がとても多く、このコースは比較的ポピュラーなのですが、時間の限られている旅行者はダラムサラ側の最初の中継地Triund(2,994m)/トリウンドまでしか行けない方がほとんどです。(自分も含め)

いつかここを抜けたい考えていましたが、結局は未達成でインドを離れてしまいました。

今後インドに行くことがあってもIndrahar Passをチャレンジする事はない(そもそもダラムサラに行く気がありません)と思いますが、あの時行っておけば、、、と思う場所の一つです。

 

 

 

 

 

俺の山 - INDIAN Himalayan at  Himachal Pradesh (Chamba) - Middle part

INDIAN Himalayan at  Himachal Pradesh (Chamba)

 

前回は山に上がるまでのプロセスを長々としてしまいましたが、Chambaの町も高地(996m)にあり周りを山に囲まれてます。

hirobkk.hatenablog.com

 

Chambaからおんぼろバスで1時間ひたすら山を上がります。

インドの山岳地方をバスで移動した方は分かると思いますが、この登りもかなりスリルがあります。

何度も往復してますが、一度だけ対向車をすれ違う際に前輪が片方浮いた状況(で停車したことがあります。

毎日このバスを利用している人たちもこの時ばかりは本当に落ちると思ったんでしょう。。皆ダッシュでバスを降り、反応の悪い自分が一番最後でした。

上がった先はJhumarという標高2,000m程度の小さい村で、中学校くらいまでの学校はあり、それ以上になるとこのバスに乗りChambaまで通うようになります。

何故にこんなところへ来たのかと、、、いいますと。

この映画のロケ地を観るためでした。

Taal(1999) 

1999年の年間No.4 Hit


taal se taal

この時の訪問を機に長い友人関係を結ぶことになったJhumarのVickyは映画の撮影時、まだ子供だったそうで主演の Akshaye Khannaがバカスカ煙草を吸っていたのははっきり覚えているそうです。

この映画のダンスシーンで使ったアップルガーデン等々を観るのが当初の目的ですが、長くいると他にやりたいことがいろいろとでてきて周辺でのトレッキングにも手をだしました。

 

Bedi Jhumar(2,200mくらい?)

JhumarのVickyの家から往復6~7時間くらい

このJhumarにいるときはVickyの家でお世話になっており、朝6時にでれば十分昼過ぎには帰って来れるます。が!あちこち寄り道をしていたら帰りが遅くなりガッツリと心配をかけてしまいました。。。

 

朝、Vickyが見送ってくれる中出発します。彼は既に店を開けてます(なんでも屋、小麦や豆の量り売り、調味料、炭などいろいろ売ってます)

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こんな感じのところを抜けて。。。

*ここは村のメインロード。

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アップルガーデンを抜けて。。。

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山に登るのに水を汲んでいきます。

この水は山からの湧水で,水の引いていないお宅は生活水をここで組みます。

寄り道①

ここで顔見知りの夫婦に会い、30分くらいああだこうだしてしまいました。

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水を汲んでゆっくり登っていくとアタ畑で作業中のVickyの同級生に遭遇

寄り道②

前の月に結婚したばかりの新婚ほやほやの夫婦です。

チャイを飲んでけと誘われここでまた30分

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ここまで所要1時間半ですが、まだ村からでれてません。

歩いた時間は約15分。。。

 

村を出る前に村外れの寺院によってから行こうとしたところ、途中で村の学生で顔見知りのラメーシュに会います。寺院まで一緒に行くというので話をしながらだらだらと向かいます。(話といっても言語の問題ありですが、彼とも3年くらいの付き合いがありましたのでなんとかなるもんです!)

寄り道③

Mr.Ramesh(当時14歳)と寺院へ

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帰りにRameshの家に寄る約束をしてここで別れます。

彼は学校へ!

 

ここからはようやく村をでててくてく目的地へ向かいます。

30分歩くともう先ほどの寺院は遠くに見えます。

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放牧中の子羊

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2時間くらい行くと隣村のはずれにつきます。

ずいぶんしょぼい村に見えますが、中心地はここよりずっと下。。。

右上ピークの向こう側がBadi Jhumar

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尾根を登っていくと、羊と山羊の群れに遭遇。

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この羊飼い死んでんのかと思いましたが、イビキが聞こえてたので気にせずスルー。

 

木の間から出発点のJhumarが見渡せます。

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尾根を上り詰めるとこの景色!

石室は羊飼いの小屋。

強風に耐えられるよう石造りにしてあるそうです。

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目的地はもうすぐですが水が無くなってしまいました。

水を分けてもらおうと近くの小屋に声を掛けたところ、このオヤジさんの登場!

羊(山羊)14頭とくらしているそうで、中は動物臭のみ。。。

とても親切な方で半リットル位の貴重な水(茶色)を分けてもらいました。

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Bedi Jhumarに行くところ(ここから徒歩5分)だと話すと「じゃあ一緒に行こうか」となり親父さん先導で向かいます。のんびり話をしながら歩きます。。

言語がはっきりわからないので(ここの言語はガッディというガルワールの一部で使われている言葉)多くの事は分かりませんが、、

年齢「40、、う~ん40歳よりちょっと上かな?よくわからん!」☜うそでしょう。。

一年中(冬も)あの小屋で羊、山羊と過ごしている☜後で聞くとたまには降りてきてるそうです。。

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見えてきました。。

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ここが " Bedi Jhumar "

Lahaul(ラホール)方面の山がよく見えます。

向こうは5~6千メートル級の山なので山頂に白い部分がありますね。。。

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ここはトレッキングコースというよりは羊飼いの遊牧地。

なのでコースの整備などはしてませんが、人、動物が頻繁にあるいているので歩きやすくはなってます。ただ周辺の地理がわからんと迷いますかね。。。

後は明るいうちに歩くこと。

 

30分ほどのんびりして下山します。。。

Rameshの家にも寄らないといけないので。。。

 

牧草地帯を抜け谷間を下っていきます。

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帰りはさっさと歩いて1時間半くらいでRameshの家に着きました。

いつもの位置にRameshの叔母さんが座ってますが、、、すごい迫力があるんですよね。。。この人。。ガルワール美人できれいな方なんですが。。。

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せっかくきたので夕飯を食っていけ!と言われ、いまさら遠慮もしないのでいただいていきます。

日が落ちてきてきたのでRamesh母の指示でRameshが途中まで送ってくれました。

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*撮影:Ramesh /Nikon COOLPIX P6000

Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) P6000 COOLPIXP6000

Nikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) P6000 COOLPIXP6000

 

ここかさらに40分ほどくだります。

道中木の間からLahaulの山々が見えます。

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Rameshとは途中で別れ、さらに遠回りしてのんびり帰宅しました。

Vickyも店で忙しそうにしています。。。

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と!自分を発見するなりちょっと怒られてしまいました。。。

夕方になると山にはトラ(ヒョウ?)がでるので危ない!!!

帰って来ないので心配かけたようです。。

土地のことをよくわからない者が勝手に行動してはいけませんね。。。

反省です。。心配してくれる人がいるというのはどこでもありがたいですね。。

 

装備

靴:ローカット(オムニテック、MTB用:女性用)コロンビア

アンダーウェア:モンベル ジオライン L.W→購入から20年くらいたってますがまだ使ってます。伸びてます。でも使ってます。

webshop.montbell.jp

肩掛けカバン、Tシャツ:インドのその辺のマーケットで買ったもの

防寒着:モンベル化繊パーカー

ズボン:Gパン:なんとJohn PlayersのHrithik Roshan2008年限定モデル(本当に限定?定員が言ってました。バッタもんじゃありませんKolkataの正規店で購入)

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食料:水1リットル+途中で500mlくらい分けてもらいます。

    りんご1個、クッキー

*別の日ですが、Vickyの家の屋上から見えるLahaulの山

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----つづきます----

次回はBharmour(バルモール)