我らが暮らすナコーンパトム県。
バンコクから近く鉄道も通ってますが観光地としてはあまりパッとしない。。。
旅行屋時代には視察地としてよく使いましたがレジャーは今一つ。
サラヤ農協(アグリツーリズム)、電力会社視察、ビール工場などなどには何度となく案内してますが、一般の観光地ではない。
この土地に住む我らでさえ今回訪れたナコンパトム中心街にはほとんど行かない。。二人で観光で行ったのは今回が10年ぶり2度目になります。
個人的にはその間何度か行ってますが案内がほとんど、また最近イミグレーションの場所が会社の近くから中心部に移った為、時期によっては頻繁に行くことになります。
そして今回たまには行ってみるか!ってことになり1泊二日旅行をプランニング。
目的は『プラパトムチェディのナイトマーケットとサナームチャン宮殿』
アクセス
自宅からならローカルバス1本で行く方法と汽車で行く方法があります。
ロットゥー(乗合バン)もありますが行きはターミナルまで行かないと乗りづらいので却下!使うとしたらどこでも降りれる帰りですね。
帰りはその時考えるとして行は汽車で向かいます。
乗り合いトラックで最寄りの駅へ
15分くらい待つとタイ北部方面行の普通列車が到着!
長距離乗るわけではないので一番安い自由席(三等ファン座席)でOK。
所要30分 THB 12p.pでSanam Chandra Palace駅に到着!
ひとつ前のNakhon PathomはSpecial Expressなどすべてのグレードが停まる大きな駅ですが、ここは無人で駅舎もこんな感じ。。。普通列車とはいえ停まってくれるだけありがたいような見た目。。
目的地はサナームチャン宮殿ですが、駅から宮殿に行くにはシラパコーン大学を抜けていきます。
シラパコーン大学
この大学、名前の通りSilpa(ศิลปา)/Artに特化した学校。その他考古学でもタイで有数の大学なんです。教育学部には日本語学科もあり日本語の勉強もできますよ。
卒業生の日本語レベルに個人差はありますがN3程度。実務で日本語のメールが何とかできて、簡単な通訳がなんとかできるかな?といったレベル。
シリントーン王女が学んだ大学として有名。
このような美術大学なので女房や義父もゆかりがあり、義父は特別講師で美術を教えに来てたことがあります。
流石にアートの学校!自分のような凡人には分からないアートがところどころに。。
この大学田舎にあるだけあってやたらと広いのです。
休日は校内を周るトラムも走っておらず歩くしかありません。。
腹も減ってきたので少し早いランチを学生食堂でいただきます。
自分が若いころは日本の大学の学食なんかで食べたことありますが、今はそこの学生じゃないと入れないかもしれませんね。。
しかしタイの学校はワイドオープン! どこの学校も一般人は食べられます。
以前はカオサンロードの傍にあるタマサート大学なんかはバックパッカーがよく食べてましたがいまはどうなのかな?
ぶっかけ飯に女房はカオクルックガピ
一皿THB 20-30程度
こちらはドリンクコーナー
化学薬品の研究室みたい。。。
何人かの学生が話しかけてくれ楽しい食事になりました。最後にこれからどこへ行くのか?と聞かれたので宮殿に行くことを告げると大学から宮殿へのゲートが開いているかわからない!そうなるとかなり遠回りして歩くのでバイクで送っていきますよ!と優しい申し出をいただきました。
しかし今回は散歩を兼ねてきてるのでお礼を言ってお断りしました。
ここはまだ大学の敷地内
緑いっぱい!
自然いっぱいのいい大学でですよね~
現在タイは大学進学希望の学生さんの大学選定が佳境に入ってます。
職場の同僚のお嬢さんが進学先を悩んでおりいろいろ相談を受けてるんですが、行きたい大学にはパスできず家で泣いてるとの事。アートに興味があるとの事で昨年1年間女房を紹介し絵の勉強もしましたが、そもそものスコアが足りないので希望の大学にパスできない。
経済的にどこにでも行かせられるわけではないので親にも気を使ってるそうです。
学校が暇な時にパートとして何度も仕事を手伝ってもらっているので気にはなってるので「シラパコーン大学はどう?」と勧めるも、このシラパコーン大学には行きたくないという。
親は家から近くて下宿しないでいい、周りに怪しいものもないので安全で雰囲気もいい!と思ってますが本人は興味なし。。。
どうも学部がどうとかよりは都会の大学に行きたいみたい。。。緑がいっぱい!自然豊か!なんてワードは逆効果!
ド田舎に住んでるわけではないですが、やはり一度はバンコクで暮らしてみたいんでしょうね。。
*結果バンコクの大学が決まりました!なんとバンコクに行くときに泊まる叔母の家があり、自分も十数年暮らしたThewetの大学だそうな。。。今後も面倒見ることになりそうです。。
学生さんが心配していた通りゲート閉まってます。。。
回り道をしてまずは大学から出ましょう。
たいして回ってないんですけど。。。
昼間に歩くのはちょっと暑いのね。。
さあ~て ようやく着きました。車があれば自宅から30分で到着できるところに半日かけてしまいました!
ガチョ~ン!
閉まっとる。。。
よくわからんので守衛さんに伺います。。
毎日AM 9:00-PM 5:00の間は閉まってるそうです。。。
また、現在リノベーションもしてるって。
だんだん入場が大変になってきましたね、、。
最初に来たときは無料開放!
次に来たときはタイ人無料、外国人有料(この時は夫婦で節約生活してたのでゲートでUターン)
もう歩けん、、暑いです。。。
先にホテルにチェックインしましょう。
ここからホテルは少し距離があるのでソンテオ(乗り合いトラック)を探しますが、すぐにバンコクから客を乗せてきたタクシーを見つけ迷わずタクシー使います。(ナコンパトムではほとんどメータータクシーはみかけません)
楽です。。やっぱり車があると違うね~
5分でホテル到着!
My Room
ラチャブリーにも系列を持っている田舎サービスアパート。
紹介するほどの宿ではありません。必要最低限そろっておりフロントも事務的で特別な情報もくれません。
料金は THB 900per nightとそう安くもない。
シャワーを浴びて夕方まで少し休憩。
Phra Pathom Chedi / プラ・パトム・チェディ
世界一高い仏塔(120.45m)で仏塔を中心とする寺院は第一級寺院に格付けされている。
流石に世界一!デカい!
自宅からは見えませんが、周りに高い建物がないので少し離れた国道からでも見えます。
ナコンパトム県はマレー半島で一番最初に仏教の伝来があったとういう古代都市で、この仏塔は4世紀頃に建てられたとか、Ashoka王によって建てられた(Sanchi/インドのドーム型の仏塔に似ているため)とか起源は謎。。。
現在の形になったのは1870年(ラーマ4世~5世の時代)。
世界一の仏塔ではありますが、いまいちネームバリューは弱い。バンコクからそう遠くないですが観光ツアーのプランからも外れることが多い、ここに観光に来る人の多くはタイ人で外国人は比較的少ないのです。
その為宿泊場所も多くありません。
最近はアパートを改修したホテルなどありますが、市内から少し離れたところに中型のホテルが数件、中心地にはほぼないと言っていいでしょう。
以前、来たときはここに2泊したのですが宿がなくかなり歩き周りました。やっとのことで見つけた中華系の古い宿は異様な雰囲気で館内も薄暗いホテル?でした。(今でも建物はありますが営業はしてるか?わからない)
こちらが正面?
一本道をまっすぐ行くとナコンパトム駅に着きます。
仏塔の基部を一周することができますが、歩いてみると仏塔の大きさを実感できますよ。
仏塔にはこんなのがいます。
こちらでお参りをしてたらいい時間になったのでサナームチャンへ向かいましょう!
帰りは歩くので行はモーターサイ(THB 15p.p)で行きます。
サナームチャン宮殿
今度は入れました!
なかなか広い、以前はどうだったか忘れましたが今はこの敷地内で朝夕にジョギングする方が多く運動場もあります。
ラマ6世がプラ・パトム・チェディを参拝するときの住居として立てましたが、この美しい西洋建築に財政をつぎ込んだため後に革命を起こすきっかけになってしまいました。
緑が多く小動物もよく見かけます。。
これが近所にあったら毎日散歩に来れますね。
Thewalai Kanet / เทวาลัยคเณศวร์
ガネーシャの後ろにプラパトムチェディが見え、同時に参拝ができるのです。
もう公園化してしまってるのでなんとなく置いてある感がありますが、参拝者はちょこちょこ現れます。
Chaleemongkolasana Residence/チャーリーモンコンアート宮殿
サナームチャン宮殿を象徴する建物。
ラマ6世は主にここに滞在していたとの事。。
ぱっと見、おもちゃの建物に見えますが中を覗くとなかなかクラシック感がでてて歴史を感じます。
女房が学生時代にここで写真を撮ったのですがなかなか当時と同じ立ち位置が見つからず30分くらい写真の角度がどうとか、ごちゃごちゃやってます。流石に付き合ってられないのでしばし別行動。。
これはルネッサンス様式にタイのアレンジを入れた建物だそうで見ごたえがありますよね。
ここを訪れた方で一番印象的なのはこの橋ではないでしょうか?
隣の邸宅との間にかかる橋が見事!
チャーリーモンコンアート宮殿の2階は国王の寝室なので、国王の部屋からアクセスしやすいようにしているんですかね?
秋なんてもんはありませんが、秋の紅葉時期にはさぞ綺麗な眺めでしょう。
Mareerajaratanabulung Residence / マーリーラーチャラッタバンラン宮殿
チャーリーモンコンアート宮殿からの橋にアクセスされている2階は侍従の寝室があり王に何かあった時にすぐに駆け付けるように橋があるのかもしれません。
とにかく同時に作られたこの二つの建物がこの宮殿の象徴で美しい!
以前はいろいろなホールが見られたのですが、今回は規制があり多くは見られません。
この他に近くの宮殿やホールが見れますが今回は遠くから眺めるだけでした。。。
なんだかんだで2時間くらいの散歩になり、宮殿を出るころには日も落ちて。。。
宮殿の東側の出口からプラ・パトム・チェディは一本道、チェディ方面に歩きながら夕食場所を探します。
しかしデカいな、、、昼見た時よりデカさが増してるような。。
しかしこの通りやたらとステーキハウスが多い、、、それなりに人も入ってるんでローカル食堂やるより儲かるんですかね? 流石に今回はステーキ屋は外します!
そもそも普段からあまり食べないし、なんといっても酒が置いてない!
ステーキ屋なのにビールもない!ワインもない!
チャチュンサオで行ったステーキ屋も酒が飲めませんでした。
店で出すと税金やライセンスがかかるのでそのあたりが問題なのかな?
ディナータイム
ต้นสน(TON SON)
夕食はチェディ近くのカオトムの店にしました。
古くからやっているような店ですがあまり人は入ってない、最近はステーキ屋さんに行っちゃう人が多いんでしょうね。
ナイトハーフチェディビュー
豆腐揚げともやしのオイスター炒め
カオトム店の定番!
アサリのチリソース炒め
貝類は控えてるので一つだけいただきました。後は女房にお任せ。。。
ガイシーユー(鳥のタイ黒醤油炒め)
しょっぱい、、、、が!カオトムにはピッタリ!
このお店かなりの老舗で今は調子のいい若旦那が店先で切り盛りしてます。
一見怪しいですが、値段は一皿THB 60-80くらいで味もいい!
意外と酒の飲める店が少ないので酒が必須な方はベストな食堂の一つになります。
プラパトムチェディ・ナイトマーケット
ここに来るためわざわざ近場で一泊します。
最後に来たのは10年以上前ですが、規模は2/3くらいになってます。
ちょっと賑わいが足らんな~
腹に若干余力を残してきたのでまだ食べられます。
フルーツジュース屋台
奥にアボガドもあります。
タイスイーツ屋台
いつ食べるかわかりませんが持ち帰り用にモーケン(タイ風カスタード)、トーン・ヨート(卵と米粉の砂糖煮)
モーケンは言わずと知れたペチャブリー名物!
どちらもアユタヤ時代 マリア・ギオマールによってつくられました。
マリアは日本人の血が入っていることで有名!
この辺はタイのドラマ「บุพเพสันนิวาส」で面白く紹介されました。
昼間は別の仕事をし、夜は奥さんと共に屋台を繰り出す働き者の親父さん。
これは食わん!
ロティ屋台
揺さぶられますが、南タイから戻ったばかり!我慢できます!
親が屋台を出している間、子供は待ちながらも後片付けや洗い物を手伝います。
こうやってタイのこは育って行くのです。。。
スマートフォンの出現はこの待ち時間の過ごし方を画期的に変えましたね。
アイスクリーム屋台
結局スイーツに手を出してしまいました。
ココナッツミルク、パイナップル、チョコレートの三味。
なんだかんだでココナッツミルクがいつも一番おいしいのです。
今宵の用事も済んだところで初日はここまで。。。
ホテルに帰ります。。。
次回はナコンパトム旅行二日目!